生まれて初めて映画館で映画を見た記憶

生まれて初めて見た映画

生まれて初めて映画館で映画を見た記憶が僕にはうっすらとあって、その映画はゴジラだった。

クライマックスを迎えて火山に落ちていくゴジラに対して
「バイバーイ」と映画館中に響き渡る大きな声で叫んだ記憶が、ぼんやりとある。

その時に感じた気恥ずかしさと微笑ましさの思い出を、母はいつも優しい目で、僕が大人になるまでの間に何度も話してくれた。

もしかするとそれは記憶ではなく、想像なのかもしれない。
どちらでもいいけれど、その話をしてくれる時の母の声と表情を時々思い出す。

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旅のエッセイ:始まりは、いつも外の世界を知ろうとすることからだった
旅のエッセイ①:旅する本に出会った奇跡的な出会いの話
旅のエッセイ②:生まれて初めて映画館で映画を見た記憶
旅のエッセイ③:人と人が繋がる場所は世界中にあったという話
旅のエッセイ④:僕が旅に出る理由
旅のエッセイ⑤:世界一周を終えて3年間旅をしなかった理由と、3年後に旅をして感じたこと
旅のエッセイ⑥:旅について考えてみた。旅に物理的な距離は必要なのか?
旅のエッセイ⑦:「また会おう」と握手した。「元気でいてね」とハグをした。
旅のエッセイ⑧:台湾と聞いて連想する「ツボとハナと夢」
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初めて見た動物、初めて見た景色、初めて見た映画

旅をして、生まれて初めてこの目で見た動物がいくつもいた。
ヤク、アルパカ、バッファロー、ゾウガメ、ヌー。

ガラパゴス諸島では、生まれて初めて見るゾウガメの大きさに目を引いたが、
それ以上に、体調1メートルを超す野生のゾウガメが山の中で暮らしているということにも驚いた。

人里離れた山を歩いていると、突然大きな甲羅が姿をあらわしたり、「フーフー」という吐息が聞こえてきたりする。

あんなに大きなカメが山の中で暮らしているという事実は僕にとって衝撃的だった。

 

アシカやペリカンが市場でまるで客のような顔で闊歩している姿も想像できなかった。

そこでは人間と動物のある種の約束が成立していて、アシカもペリカンも手を伸ばせばいつでも魚を食べられる位置にいながら、それらを無理矢理奪い取ろうとはせず、ある者はじっと待ち、ある者は上手におねだりし、目的の食料にありついていた。

その両者の関係性が、なんだかとても微笑ましかった。

初めて見た動物、初めて見た景色、初めてみた映画。
大きな驚きと、優しい光景。

今度実家に帰ったときに、母さんにあの映画館での話をもう一度話してもらおう。

 

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