【旅のエッセイ】世界一周中に訪れた「人と人が繋がる社交場」

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この記事では、「世界一周中に人と人が繋がる場所」を見つけた話を、エッセイにしています。

 

旅のエッセイ」をカテゴリーで分類していて、旅の体験から得た自分なりの考えを物語にして書いています。

【旅のエッセイ】世界一周中に訪れた「人と人が繋がる社交場」とは?

好きだった女性にフラれたことがある。
当時の僕は大いに落ち込み、心が乱れた。

いてもたってもいられなかった僕は、友だちに電話をかけた。
幸運にも、その日の夜に数人の仲間が集まってくれた。

友だちと会って酔っ払いながら話をしていたら、なんだかこっぴどくフラれた出来事が笑い話のように思えてきて、帰りの電車の中で多摩川を眺めながら「ああ、なんだか幸せなのかもなあ」と思った。

 
 

旅をしている間、いろいろな場所を歩いた。

中国では、おじいちゃんおばあちゃんが公園に集まり、毎日のように青空麻雀が行われていた。
ハンガリーでは、公衆浴場でお風呂に浸かりながら、ゆっくりとチェスを行う人たちがいた。
トルコに行けば、軒先でチャイを飲んだりシーシャを吸ったり、ゆったりした時間を共有することができた。

世界には、いたるところに人と人がつながる場所があった。

その場所にはいつもの仲間がいて、奥さんのグチや政治の不満をああでもないと話し、来たときよりも少しだけ気分がよくなって帰ることができる不思議な力があった。

旅を通していろいろな人と知り合い、いろいろな人と話し、いろいろなことを学び、そこに行きさえすればなにか楽しいことがあるんじゃないかと思える場所が増えていった。

それは東京にも、オランダにも、タイにも、ブラジルにもあって、
またいつかそこに行って、少しだけ気分がよくなって帰りたいなと思う。

旅のエッセイまとめ

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