【旅のエッセイ】旅の別れ際にする握手やハグの魅力

SOGEN

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この記事では、「旅の別れ際にする握手やハグ」の魅力について、エッセイにしています。

旅ではたくさんの人と、いろいろなシチュエーションで握手やハグをしました。
笑顔でしたもの、涙を流しながらしたもの。再開を誓ったものや、もう二度と会えないと思いながらしたハグもありました。
その旅の中で、最も印象的だったハグについて綴っています。
旅のエッセイ」をカテゴリーで分類していて、旅の体験から得た自分なりの考えを物語にして書いています。

【旅のエッセイ】別れ際に行う握手やハグの魅力とは?

1年半ほど世界をフラフラと旅したことがあります。

その旅では、印象的な出会いや別れがありました。

 

そんな長い旅をしている時から、自然と握手やハグを頻繁にするようになりました。

数えきれないくらいの人と出会い、ひと時の時間を一緒に過ごし、握手やハグをして別れる。世界のどこかでもう一度出会えたときには、再会の喜びを共有するように握手をすることが、本当に自然とするようになったんですね。

そんな瞬間が好きで、自ら手を差し出し、ギュっと手を握り、また会おうと伝えてきました。

握手やハグをすることで、なんだか相手との距離がグっと縮まった感覚になったり、別れの瞬間でありながら再会の瞬間がきっとあるんだろうなと確信をもてるようになったりしました。

旅の出会いや別れの瞬間

そういえば、日本で過ごしている最近は、ハグをあまりしていないような気がします。

会いたい人に再び会えたとき、その喜びを相手と共有するために、握手やハグを求めていきたいと思います。

【旅のエッセイ】旅の思い出に残っている握手やハグについて

握手について、強く思い出に残っている話があります。

僕は高校卒業からずっと実家から離れて暮らしています。
両親と会うのは年に数回なのだが、帰省するときや家を発つときには、両親は僕に手を差し伸ばし、握手を求めてきます

不思議な習慣の多い我が家で、数少ない好きな習慣の一つなんですね。

 

僕は26歳のときに仕事を辞めて長い旅に出ました。
いつ帰国するのかも、これからなにが起こるかもわからない中で、出発前に実家に行って挨拶をすませてから旅立とうと数日間実家にお邪魔したんですね。

出発当日、実家の最寄駅から出発する夜行バスに乗って神戸に行き、そこから船で中国の天津へ行くことになっていました。

そのとき。まさに今から出発する段階になって、酔っ払った父親が風呂に入り始めました。

イヤな予感はしていたんですが、僕の出発時刻を考えるわけでもなく、マイペースな父親は風呂から出てきません。

「じゃあ、いってくるね」
一応最後に話をしたりもしたかったんですが、仕方なく僕は風呂の外から父親に呼びかけました。

 

「おお」
父親は風呂の扉をあけて、次にいつ会うことになるのかもわからない息子に右手を差し伸ばして握手を求めてきました。

 

僕も握り返そうとしましたが、当然ですが、風呂に入っていた父親は、裸でずぶ濡れ姿のままです。
右手もびっしょびしょ。

 

旅に出ている間、現地の人々や旅人たちと数限りない握手を交わしてきたけれど、裸はもちろん、あんなにずぶ濡れの人と握手を交わしたのは最初で最後でした。

旅のエッセイまとめ

こんなことを書いていたら最近、握手やハグをしなくなってきましたね。
最近は長く日本で定住していることもあり、また会えるのだろうと高をくくって別れをおざなりにしているのかもしれません。

いつかまた会おう。
今度友人に会ったときには手を差し出し、ギュっと相手の手を握ろうと思います。

 

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旅のエッセイ:始まりは、いつも外の世界を知ろうとすることからだった
旅のエッセイ①:旅する本に出会った奇跡的な出会いの話
旅のエッセイ②:生まれて初めて映画館で映画を見た記憶
旅のエッセイ③:人と人が繋がる場所は世界中にあったという話
旅のエッセイ④:僕が旅に出る理由
旅のエッセイ⑤:世界一周を終えて3年間旅をしなかった理由と、3年後に旅をして感じたこと
旅のエッセイ⑥:旅について考えてみた。旅に物理的な距離は必要なのか?
旅のエッセイ⑦:「また会おう」と握手した。「元気でいてね」とハグをした。
旅のエッセイ⑧:台湾と聞いて連想する「ツボとハナと夢」
旅のエッセイ⑨:一家の命運を賭けた家族旅行の思い出について語ろう
旅のエッセイ⑩:初めて働いた職場で出会った絵描き
旅のエッセイ⑪:ネパールのチトワンからポカラへ移動しているバスで出会ったおまじないの話
旅のエッセイ⑫マサイ族の男性から教えてもらった世界の真実についての話
旅のエッセイ⑬高校を卒業し、実家を出て一人暮らしを始めた日のこと
これまで世界50カ国以上旅をしている僕が、オススメのトラベルグッズ9選を紹介する
僕が企画しているタビノコトバについて
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