街歩きが楽しくなる視点
世界旅写真展でお会いした作家の中で、路上の落し物を「のら」と名付けて写真に撮っているという作家がいた。
のらいす
のらフランスパン
のら二宮金次郎
「それがあるかもしれない」という視点をもって街を歩いていると、思いがけない落し物や捨てられたものに気がつくようになる。
きっと、視点を持っていなければ通り過ぎていっただろう景色に違和感を感じ、立ち止まり、写真を撮れるようになる。
そうすると視点が広がって街歩きが楽しくなる。
そんな話があった。なるほど。おもしろい。
先日「カメラを持つことで、私は世界をより深く見るようになる」という記事を書いたが、それに近いような話だった。
日常を生きながら撮影できるテーマ
僕は旅の写真をよく撮っているのだが、いつも旅をするわけでもないので、日常を生きながら撮れるテーマを作りたいと思っていたこととも思考が重なり、とても共感できた。
というのは、少し前から「ディフェンス」というテーマで写真を撮っていたのだが、そのあまりの地味なテーマに今後も撮影していこうかと迷っていたところだったから。
だけど、なんとなく続けてみようと思わせてくれるキッカケをもらったような気がして、写真を撮っている。
https://www.instagram.com/himatsubushi23/
そんな視点で顔を上げながら町を歩き、時々違和感に立ち止まって写真を撮ると、やっぱり町歩きが楽しくなった。
この写真がどうなるのか僕には全くわからないけれど、路上にある無限の可能性を僕自身が感じながら歩くのはとても楽しい。
そんな視点をもつだけで、きっと世界は今まで見てきた世界とほんの少しだけ異なって見えるようになる。
世界旅写真展での出会いから、そんなことを考えた。
[…] 写真撮影における「路上の可能性」 […]