【2歳3ヶ月】大人が思っているよりも、 子どもは物語を理解している【パパの育児コラム Vol.18】

毎月更新している「パパの育児コラム」のVol.18です。
この記事では、となりのトトロが大好きな娘との関わりを通して「大人が思っているよりも、子どもは物語を理解している」ことを知ったので綴っています。『となりのトトロ』について子どもに質問すると、驚くほど正答率が高かったので驚いたということを書きました。

■過去の育児コラムは下から読むことができるので、興味のある方は読んでみてください。

2歳3ヶ月の子どもが好きなものは『となりのトトロ』

僕は作品をつくっている立場として、スタジオジブリの方々を強く尊敬する気持ちがあり、感謝の意がある。

スタジオジブリの作品を通して僕と妻と娘にはたくさんのコミュニケーションが生まれ、幸せな気持ちを味わうことができた。
様々な苦労を乗り越えて作品を残し、こうやって時代を越えて今なお誰かのコミュニケーションの手段となっているスタジオジブリの皆さんに強い尊敬の気持ちがあり、作品を作る意欲の種になればと、このブログで2歳3ヶ月の娘との関わりを記しておこうと思う。

僕と妻と娘の感謝の気持ちが、どうにかスタジオ・ジブリの方々に届けばいいなと思う。

子どもが、となりのトトロのストーリーを理解している

2歳3ヶ月の娘は、トトロの映画がとても好きだ。

まずは僕と妻と娘のやりとりを録画した音声を聞いてみてほしい。

となりのトトロ・クイズ① めいちゃんはなにを拾った?

問題1

「問題です。めいちゃんが、小トトロと会うときに、めいちゃんはなにを拾っていたでしょう?」
「どんぐり」

となりのトトロ・クイズ② カンタはなにをあげた?

問題2

「雨が降っていました。めいちゃんとさつきちゃんはお地蔵さんの前で雨が止むのを待っていました。そこにカンタがやってきました。カンタは、めいとさつきに何をあげましたか?」
「かさ」

となりのトトロ・クイズ③ トトロはなんの楽器を吹いた?

問題3

「問題です。トトロと小トトロと中トトロとさつきとめいちゃんが大きな木の上に乗ってなんの楽器を吹いていたでしょうか?」
「オカリナ」

「そのオカリナはどんな音だったでしょうか?」
「ほー、ほー、ほー」

となりのトトロ・クイズ④ めいちゃんはなにを持っていた?

問題4

「問題です。めいちゃんはママの病院に走っていきました。そのときに何を持っていましたか?」
「とうもころし」

となりのトトロ・クイズ⑤ お母さんはなに病院にいる?

問題5

「問題です。お母さんのいる病院の名前はなに病院でしょうか?」
「しちこくやま」

となりのトトロ・クイズ⑥ さつきとめいは畑でなにを食べた?

問題6

「問題です。さつきとめいとばあばは、畑でなにかを食べていました。ポリッ。なにを食べていました?」
「きゅうり」

となりのトトロ・クイズ⑦ めいはなにを描いていた?

問題7

「問題です。めいちゃんはさつきちゃんの学校にいきました。さつきちゃんの隣で絵を描いていましたが、なんの絵を描いていましたか?」
「トトロ」

となりのトトロ・クイズ⑧ お風呂でなんて言った?

問題8

「問題です。パパとさつきとめいがお風呂に入っていました。風がびゅーっと吹きました。めいちゃんとさつきちゃんはちょっと恐くなりました。そのときパパはなんと言いましたか?」
「わっはっは」

となりのトトロ・クイズ⑨ めいちゃんはなんの動物と会った?

問題9

「問題です。さつきとカンタが走っておばあちゃんの電話のところに行きました。めいちゃんはちょっと遅れてしまいました。その時、めいちゃんは動物と会いました。なんの動物?」
「ヤギ」

「メーって鳴いたね」
「ヒツジはなんて鳴く?ヤギもヒツジもメーっていう」

2歳3ヶ月の子どもの発達段階は?

僕や妻がトトロの物語の状況を伝え、それをクイズ形式にして2歳3ヶ月の娘に出題している音声をアップした。

僕は娘の頭の中の思考回路を想像し、あえて説明的に発問したり、わかりにくく質問したり、イメージがつきやすい単語を出しながら、どんどんと質問をしていく。

娘は僕の言葉がどれくらいわかっているのかわからないが、断片的な単語を拾っているのか、はたまた文章を理解しているのか、答えを導き出していく。

これもわかるの?とこちらが驚くくらいに答えてしまい、こちらの言葉は全てわかっているんじゃないかと錯覚してしまいそうになったりする。

2歳3ヶ月になる娘は、こんな遊びができるようになった。

2歳3ヶ月の娘

子どもは『興味のあるもの』で能力が上がる

初めて見たのはいつだっただろうか。
確か妻がスーパーに買い物に行っているときで、2人で僕と娘は留守番をしながら見たように思う。
1歳2ヶ月くらいの時だっただろうか。

メイちゃんがトトロのお腹の上に乗り、コチョコチョとちょっかいをかける。くすぐったさを感じたトトロはクシャミをすると、めいちゃんはその衝撃で遠くへ飛ばされる。好奇心旺盛なまいちゃんはその後もトトロにちょっかいをかけ、「あなたはだれ?まっくろくろすけ?」と問う。すると、トトロはガーっと大きな口を開く。

その時だ。
得体の知らない大きなトトロの圧力に恐怖を感じたのか、娘は泣き出してしまった。

娘とトトロの出会いは、恐怖から始まった。

 

その後、何度かトトロの映像を見るうちに、恐怖心が強い関心へと変わっていった。

気がついたら「トト」と発語するようになっていた。
「パパ」「ママ」「トト」くらいの順番だったように思う。

クリスマスにはトトロの人形をプレゼントすると、夜に寝るときにその人形を抱えて寝室に向かうようになった。ちょうど抱えられるくらいの大きさのトトロを抱えながら歩く姿がかわいくて微笑ましかった。

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2歳3ヶ月の娘

トトロの絵本をプレゼントすると、毎日その本を読み聞かせしてあげた。何度も読んでいると、娘は知らない間に色々な情報をインプットするようになっていった。

となりのトトロ (徳間アニメ絵本)

例えば登場人物について。
絵本の最初に登場人物一覧のページがあるのだが、1歳6ヶ月のときに登場人物を全て覚えてしまっていた。
めいちゃんはどれ?」と聞くと、めいちゃんに指を差す。
じゃあ、パパは?」「まっくろくろすけは?」と聞くと、同じように指を差していくようになった。

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1歳8ヶ月の頃にはこんな話があった。
夜になかなか寝ようとしない時期で、妻と二人でどうやって寝かせばいいのかと色々なことをトライしていた頃だった。

部屋の電気を暗くしてからも部屋中を立ち歩き、興味のあるものを触りに行く。なかなか寝転がろうとせず、こちらで寝かそうとしたり絵本を読もうとしても、すぐに立ち歩いてどこかへ行ってしまった。それが長い時で2時間くらい続き、僕と妻も困り果てていた時だった。

僕が「トトロのお話しようか?」と、トトロのストーリーを言い聞かせた。
部屋は真っ暗なので、本の読み聞かせではなく、物語の言い聞かせだ。

すると、トトロへの関心が高い娘は僕の声をじっと聞き、寝転がることを受け入れ、気がついたら寝息をたてて寝ていた。

そんな事を何度か繰り返していたら、娘から「トト」とお願いするようになり、2歳になる頃には「トトロのお話おねがいする?」と言い方が変わり、気がつけば夜はすんなりと寝るようになっていった。

2歳3ヶ月の娘

パパの育児コラム まとめ【2歳3ヶ月】

ここで後日談を書かせてください。
(後日談)その後、「【3歳2ヶ月】子どもは物語をよく覚えている話【パパの育児コラム Vol.37】」という記事では、更にレベルアップした問題に答えられるようになっています。合わせて読んで見てください!

娘の成長を振り返るとき、スタジオ・ジブリのとなりのトトロが関わっていることが思い出されることが多々ある。あの頃はこんな関わりだったな、この頃はこんな成長段階だったな、と振り返ることができる。

他にも崖の上のポニョや、魔女の宅急便、借りぐらしのアリエッティなどスタジオジブリ作品を目にするたびに、僕たち家族が共有した思い出が浮かび上がってくる。

きっとこれは未来も続いていくことで、スタジオ・ジブリの作品を共有することで、僕たちにはコミュニケーションが生まれ、思い出や物語を共有することができる。

作品からコミュニケーションが生まれる
いい作品とは、という問いに対しての答えのような気がする。

そんな機会をくれたことに感謝しているし、この思いがスタジオ・ジブリの皆さまに届くといいなと思う。本当にありがとうございます。

 

■過去の育児コラムは下から読むことができるので、興味のある方は読んでみてください。

 

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