【プルースト効果】あなたの最初の記憶はどんな光景だろう?【誰かと会うことで思い出される記憶】

この記事では、「人と話すことで、自分でも忘れていた記憶を思い出すこと」について綴っています。
匂いから記憶を思い出すことをプルースト効果と言いますが、匂いだけでなく、会話などからも記憶は思い出しますよね。今回は、ふとしたキッカケに記憶が蘇ることについて書きました。

 

■日々の出来事から「考えながら生きる」をテーマに、文章を綴っています。
まとめた記事があるので、よかったら読んでみてください。

【プルースト効果】あなたが覚えている一番最初の記憶とは?

ぼく

あなたの最初の記憶はどんな光景ですか?
その光景は、今のあなたに何かしらの繋がりがありますか?

誰かと話していると、会話の流れから自分でも忘れていたような記憶を思い出すことって、ありますよね。

僕は、そんな記憶の扉を開けるような瞬間が好きで、友人とゆっくりと時間をとって話ができる時には自分が連想したことや、友人が連想したことを拾って会話を拡げるのがとても楽しいです。

会話だけでなく、匂いや歌から思い出す記憶もありますよね。
匂いから記憶を思い出すことを、プルースト効果と言いますが、いつもはどこかに片付けてあるけれど、脳のどこかに記憶って保存されているんですよね。

今日は、4年ぶりくらいに会った友人との会話から思い出した”記憶”についてのエピソードと、そこから感じたことを書こうと思います。

 
 

久しぶりに会った友人との会話の中で、ふと両親の話になりました。
友人が両親の性格やエピソードを話してくれているときに、「そういえば」と、記憶の扉を開いたように母親との印象的な出来事を話してくれました。

それは友人が小学校低学年くらいの時の話でした。

 
 

友人のクラスに障害のある児童がいました。
児童は、鼻くそをひっつけたり、よだれを垂らしたり、それらを手につけて伸ばしたり、他の児童が見れば「うわっ」と思うような、そんな存在だったそうです。

小学校低学年だった友人は、周りの児童と同じように「うわっ」と思い、その児童を遠ざけていました。
無理もないですよね。大人になった今とは異なり、多くの小学生にとって、鼻くそやよだれは「うわっ」となってしまいます。

そんなある日。授業参観かなにかで、母が学校に来る機会があったそうです。

学校に来た母は、障害のある児童がよだれを垂らしながらグラウンドで佇んでいるのを見つけたそうです。
友人がその姿を見ていると、母はそんな児童に近づいていき、そっと手を差し伸べて児童と手をつないで歩いて戻ってきました。

友人は、母が児童と手をつないで歩いている光景を、後光が差したように眩しく見えたと話してくれました。
そして、誰にでも優しい母親として、温かい思い出とともに今でもずっと記憶に残っているそうです。

僕はその話を聞いたときに、その光景を「温かい光景」としてインプットした友人のことを、「あなたのほうこそ温かい人だよね」なんて思いながら、その話を「うんうん」と聞いていました。

子どもの感覚は正直するぎ余り、時に残酷です。
「うわっ」と思う児童と手をつないだ母のことを「うわっ」と思う視点だってありえただろうに、インパクトのある温かい光景として残っていることがとても感動的でした。

【プルースト効果】僕にとっての一番最初の記憶について

さて、この話を書いていると、そういえば自分の最初の記憶はどんなものだろう?と考えてみました。
きっと、今この文章を読んだあなたも、考えたはずです。

僕には生まれて初めて映画館で映画を見た記憶がうっすらとあって、その映画はゴジラだった、という記事を過去に書きました。

僕は、幼稚園くらいの時期の記憶はいくつかあって、思い出そうと思えば、いくつかの映像が浮かんできます。

 

  • 幼稚園の廊下を女の子と肩を組んで二人三脚しながら走ったこと
  • 年中のときに、年長組と混じって跳び箱を跳んだこと
  • お遊戯会でイカの役の白いタイツが嫌だったこと
  • 東京に住むおばあちゃんが遊びに来たときに「大きくなぁれ」とマッサージをしてくれたこと
  • 5歳上の兄と友人とで近所でサッカーをして、日向小次郎張りのスライディングタックルをかまし、兄の友人の女の子を骨折させたこと

ここに書いていると、記憶が記憶を呼んで、次々と映像が浮かんできました。
記憶の繋がりって、面白いですよね。

あなたにとっての最初の記憶を誰かと話してみてください。
そこから繋がる記憶がきっとあって、会話が楽しくなりますよ。

【プルースト効果】蘇る記憶:まとめ

久しぶりに会った友人は、相変わらず明るく素直で、とても穏やかな気持ちになることができました。
数年間会うことはなかったけれど、こうやって昔と距離感が変わらずに時間を共有できることは嬉しいですよね。

せっかく気の合う人と出会うことができたのだから、こうやって再会できたことはとても価値のあることです。

きっともっと遠い先の未来に今日のことを思い出すことがあって、そのときにきっと僕が見ていないはずの「友人の母が児童と手を繋いだ温かい光景」が浮かんでくる。
その光景を楽しみにして、また友人と会いたいなと思います。

 

あなたの最初の記憶を、誰かと話してみてください。

 

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まとめた記事があるので、よかったら読んでみてください。

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