この記事では、「久しぶりに会った友人との会話がつまらなかったことから、つまらない会話の特徴」について考えました。どうすれば相手が興味を持つような面白い会話ができるかも合わせて考えています。
■日々の出来事から「暮らしから考えたコト、モノ」をテーマに、文章を綴っています。
まとめた記事があるので、よかったら読んでみてください。
目次
友人との会話がつまらなかった理由:二人で話をしたくなる人ってどんな人?
ぼく
だって、自分の苦労話ばっかりなんだもんなー…。
数年前の話になりますが、異性の友人と久しぶりに会ったところ、会話がつまらなくて、なんだか無性に悲しい思いをして帰ってきたという出来事がありました。
理由はハッキリしていて、その友人の新しい環境での苦労話をずーっと聞かされたからですね。
まあ、それはそれで仕方ないのですが、その出来事からつまらない会話の特徴ってのが見えていて、反対に「二人で会って話をしたい人って、どんな人だろうか?」ということを考えたので聞いてください。
つまらなかった友人との会話の一部始終
久しぶりに友人Aちゃんと会うことになった
その友人は、職場で仲良くなった女性の友人でした。その子を仮にAちゃんと名付けますね。
Aちゃんとはグループで旅行に出かけたり、飲みに行ったりする仲でしたが、お互いがちょうど異動することになって、数ヶ月間ほとんど連絡することもなく、もちろん会ってもいませんでした。
僕の新しい職場の近くにAちゃんが引っ越したという連絡をもらったので、久し振りに会う約束をし、仕事帰りに待ち合わせ場所のカフェに向かいました。
久しく会っていなかったので、環境が変わった彼女はどんな生活をしているのだろうと、楽しみにしていたんですね。
カフェでの待ち合わせ:友人Aちゃんとの再会
迎えた当日。
待ち合わせの時間にカフェに行くと、彼女はもう既に到着していて、笑顔で僕を出迎えてくれました。僕は久し振りに会った友人に嬉しくなって笑顔で返し、コーヒーを注文しました。
「どう、新しい職場は?」
僕は、挨拶代わりに当たり障りのない質問をAちゃんにしました。
「なかなか慣れないですね」
Aちゃんは、今の職場の状況を話し始めました。
仕事への意識が高いAちゃんが、新しい職場が以前の職場と違って、いかに気の抜けた雰囲気であるかを熱をもって話し始めました。
「おー、おー、Aちゃん、溜まってるなあ」と僕は内心思いながら、とりあえず話を聞いていました。
僕とAちゃんが働いていた以前の職場は、彼女にとって大学を卒業して初めて勤めた場所になります。つまり、社会人としての常識はそこで学び、そこが全てでした。
彼女にとって「社会の全て」であった以前の職場と異なる環境に身を置いたことで、今まで自分が築いてきた”当たり前”に、当てはまらない。
そこでの違和感に直面しているところでした。
「職場にこんな風習がある、あれもないこれもない、こんな人がいるのが信じられない・・・」
どうやら、だいぶ不満が溜まっているらしい。
少し話しを聞いてあげようと思い、「そうなんだ」と共感し、「それでどうなったの?」と質問し、「大変だね」と労うことにしました。
Aちゃんと会って30分が経過
話始めると、彼女はさらに熱を帯びていきました。
今の自分の状況がいかに大変で、周りがいかに異様で、自分はその環境の中で狂うことなくこれだけ頑張っていると話しています。
うんうん、わかるよ。わかる。
しばらくそんな会話が続いたので、僕は彼女の前向きな話を聞きたくなって、「引っ越した家はどうなの?住みやすい?」と話を逸らしてみました。
もちろん、「話を変えようよ」という意図が込められています。もう、めちゃくちゃに込めました。
「広くなったんで住みやすいですよ」
彼女は、笑顔で答えてくれました。
「そうなんだ!それはいいね!」
僕はホっとして、続けて質問をしようとした、その刹那。
「職場がちょっと遠いのが大変ですけどね。前よりも朝が早くなったし。今の職場の人はみんなギリギリにくるんですよ。始業前に駆け込むように入ってきて、全然仕事の準備もしてくれないし、私一人で準備をすることになっちゃってるんですよね」
「・・・そうなんだ。」
彼女は、今の不満と、周りの異様さと、自分の頑張りを再びマシンガンのように話し始めました。
もう、マシンガントークとは、このこと。戦場だったら撃たれまくっていたでしょう。
「うん、うん」
僕は白旗を挙げて観念し、感情を全て捨てて相づちを打つことに徹することにしました。
Aちゃんと久しぶりに会って1時間30分が経過。さあ、帰ろう。
帰り際に彼女は、「話を聞いてもらえてとてもスッキリしました。また会いましょうね」と笑顔を向けてくれました。
とても眩しい笑顔でした。
Aちゃんと話した1時間30分、彼女はずっと不満と愚痴を話し続けていました。
僕に向けてなんらかの質問をすることもなく、ただ、自分に周りに起こっている出来事を話し続けてたんですね。
ノークエッション、ノーポジティブ。
見事なノー、ノーです。
きっと彼女は、自分のことを誰も知らない環境の中で、彼女なりに毎日を強く生きている。
そんな中で久し振りに会った友人の顔を見てホっとし、日頃の不満や自分の頑張りを認めてもらいたくなったのだと思うんです。
僕にもそんな時期があったので、とても理解できます。
彼女に平穏な日々がくることを本心で願う反面、やっぱりなんだか無性に悲しいなーというのが正直なところでした。
その日以来、僕は彼女と一度も会えていません。
結婚し、子どもが生まれたということなので、楽しく生きていてくれたらいいなと思っています。
つまらない会話から考える、相手が興味をもつような面白い会話って、どんな会話?
「話が面白くない」って思われるのって、イヤですよね。
じゃあ、反対にあなたがウキウキしながら、家を飛び出して、待ち合わせ場所へ向かい、カフェに入って、二人で話をする。
そんな行動をとりたくなるような、面白い会話ができる期待感のある人って、どんな人ですか?
対象は友人でも、恋人でも、これから恋人になりたい人でもいいです。
二人で会って話をすることをお互いに楽しめるような相手って、どんな人だろうか?
面白い会話って、どんな会話だろう?
僕は「共感」と「興味」がキーワードだと思います。
面白い会話ができるようになるためのキーワード
お互いが満足できるような面白い会話をするためのキーワードは、2つあると思います。
自分の話を聞いてくれる傾聴力と、その話を更に深めてくれる質問力。
この2つがお互いできれば、きっとどんな人との会話も、楽しくなるように感じてます。
どちらかだけが話す場ではなく、お互いが話をできる関係性。
質問をしたくなるくらい、その話に興味を示してくれる姿勢。
その二つがあることで、話をすることが急激に楽しくなります。
自分の話をしっかりと聞いてくれる。
その話題に、的確な質問をして話を深めてくれる。
その質問が、気づかなかったことを気づけるような質問だったら最高。
話にリアクションをとりながら、興味を持って聞いてくれる。
話に対する意見や、関連づいた話をしてくれる。
きっとこんな会話ができれば、面白い会話になるのだと思います。
それができる人は、モテますね、きっと。それは、男性女性問わず、異性同性も問わず、モテます。
友人と会ったはずが、とても悲しい思いをして帰ってきた時。
帰りの電車から真っ暗な外の景色を眺めながら、僕はそんなことを感じたのでした。
また書きます。
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まとめた記事があるので、よかったら読んでみてください。
(考えながら生きる/まとめ記事)