この記事では、「権利の気球」という道徳の授業でも扱われている「人権」がテーマの問いから、多様性について考えたことを綴っています。 自分にとって大切な権利を考える問いなので、自己分析に使えるのはもちろん、他者理解にも効果的ですし、ディベートにも使えるテーマの教材です。
目次
道徳の教科書でも紹介「権利の気球」はどんな教材?
ぼく
自己分析でも使われるので、おもしろいからやってみてください!
道徳の教科書にも載っている「権利の気球」の話が面白かったので紹介します。
まずはやってみてください。
早速ですが、あなたは気球に乗っています。
だが、重力オーバーで今にも落ちそうです。
一緒に乗っているものを、順番に捨てなければなりません。
一緒に乗っているのは人間ではなく、権利です。
当然どれも捨てることのできない権利ばかりですが、生きていくためにも以下の権利の中から、あなたはどれかを捨てなければいけません。
□ 休養できる時間をもつ権利
□ 自由にできるお金をもつ権利
□ 毎年、旅行をして休暇を楽しむ権利
□ みんなと違っていることを認めてもらえる権利
□ 正直な意見を言い、それを聞いてもらえる権利
□ いじめられたり、服従されない権利
□ 十分な食べ物と水を得る権利
□ 愛し、愛される権利
さて、そろそろ沈んでしまいそうな気球です。
あなたは一通り権利の顔を眺めたところで、10秒以内に1つだけ捨ててもいい権利を決断してください。
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1つの権利を捨てることはできましたか?
後悔してももうこの権利は戻ってきません。
【自己分析】あなたが最も重要な権利はなんだろう?
ひとつの権利を手放したところですが、気球の下降は止まりそうにありません。
もっと重量を軽くしなければ、すぐに墜落してしまいそうです。
10秒以内にもう2つの権利を一気に落としましょう。
□ 休養できる時間をもつ権利
□ 自由にできるお金をもつ権利
□ 毎年、旅行をして休暇を楽しむ権利
□ みんなと違っていることを認めてもらえる権利
□ 正直な意見を言い、それを聞いてもらえる権利
□ いじめられたり、服従されない権利
□ 十分な食べ物と水を得る権利
□ 愛し、愛される権利
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さて、2つの権利を捨てることができましたか。
6つの権利が気球に乗っているかと思います。
重量が減った気球は少し安定してきました。
だが、不幸は重なるものです。
天候が急激に悪化し、大気が不安定になってきました。みるみる高度が下がる気球。
もう、次なる権利を捨てるしかない。
さて、10秒以内に3つの権利を一気に落としましょう。
□ 休養できる時間をもつ権利
□ 自由にできるお金をもつ権利
□ 毎年、旅行をして休暇を楽しむ権利
□ みんなと違っていることを認めてもらえる権利
□ 正直な意見を言い、それを聞いてもらえる権利
□ いじめられたり、服従されない権利
□ 十分な食べ物と水を得る権利
□ 愛し、愛される権利
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【自己分析】絶対に譲ることのできない権利は?
3つを落とすことは大変な勇気がいることだったのではないでしょうか?
そうです、残る権利はどれも必要な3つの権利です。
なくてはならないものを捨てることほど辛いことはありません。
ただ、必要なものだからこそ、よりあなたが大切にしたいものが見えてきたのではないでしょうか?
最後の決断のときです。
沈みそうな気球から2つの権利を捨ててください。もちろん10秒以内です。
あなたの決断を応援します。
□ 休養できる時間をもつ権利
□ 自由にできるお金をもつ権利
□ 毎年、旅行をして休暇を楽しむ権利
□ みんなと違っていることを認めてもらえる権利
□ 正直な意見を言い、それを聞いてもらえる権利
□ いじめられたり、服従されない権利
□ 十分な食べ物と水を得る権利
□ 愛し、愛される権利
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あなたが最も大切にしたい権利が残りました。
なにかを得るためには、なにかを捨てなければいけません。
あなたが最も大切だと感じたその権利を、あなた自身が知り、大切にしてあげてください。
「権利の気球」から、あなたが最も必要としている権利は?
ちなみに僕は、「正直な意見を言い、それを聞いてもらえる権利」が残りました。
最初に捨てた権利は「自由にできるお金をもつ権利」でした。
ただ、おもしろいことに研修会場には「自由にできるお金をもつ権利」を最後まで残している方もいらっしゃいました。
当たり前ですが、いろいろな方がいて、いろいろな考えがあるのだなと。
あなたが最も大切にしたい権利は?
それぞれの人にはそれぞれの優先順位があって、価値観がある。
自己分析は、他者を理解することにも繋がる
人はそれぞれに、大切にしたい優先順位が違いますよね。
そこに自分の価値観で「○○すべき」や「○○でなければならない」を伝えたところで、「はて、なんでこの人はそんなことまで押し付けてくるの?」となるのは当然のことのように感じられます。
他の人が大切にしたいことを知ることで、他者を理解する世界観を作れるようになりますね。
「愛し、愛される権利」を一番最初に捨てるような男性に対して、女性が「ねえねえ、私のこと好き? ねえねえ、土日はずっと一緒に過ごそうよ ねえねえ、私と趣味と、どっちが大切なの?」と聞いたところで、「はっ、重いなこの子…」となるのは至極当然な話。
だってその人にとっての優先順位が違うんだから。
優先順位が違うというのは思いの外大きく異なることで、スタートラインからして違うということ。
それを強要したり、あの人おかしい!と糾弾することは、河童に「わたしと一緒に砂漠で暮らそう!」と言ってるようなもので、「いやいや、俺、水場が好きなんすよ」と返されるだろうし、それは尊重してあげないとなかなかお互いが辛くなる。
そんなことで、権利の気球をあなたの周りの方と話してみてください。
もっと自己分析をしたい!と思ったら?
このブログでは、他にも自己分析ができる記事があります。
「石橋を叩いて渡る」という諺から自己分析をすすめる記事が好評なので、この記事を気に入った方はぜひやってみてください!
⇒【自己分析】石橋を叩いて渡る?石橋を叩いても渡らない?【あなたの性格は?】
■日々の出来事から「考えながら生きる」をテーマに、文章を綴っています。
まとめた記事があるので、よかったら読んでみてください。
この記事は2021年に当ブログで読まれた記事の第7位です。
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