この記事では、「優しい人ってどんな人だろうという問いから、同じ言葉でも人によって描いている絵が異なるよね」ということを綴っています。
自分の身の回りで起こった出来事ことから自分なりに噛み砕いて考えたことを書いた記事を「考えたこと」とカテゴリーで分類しているので、ぜひ読んでみてください。
目次
【性格分析】好きなタイプは優し人。…優しい人って、どんな人?
どんな人が好みかという話になったときに、男女問わず「優しい人」と答える人は多いと思う。
優しさは正義だ。
パートナーが優しいだけで、穏やかな気持ちでいられる。
おまけに優しさの連鎖から自分まで優しくなれて、世界が幸福になる。
優しさ、最高。
国民全員が優しければいいのに。
と、思う一方で、果たして「優しさ」ってなんだろう?とも思う。
今回、この記事で最も書きたかったことは、僕が思う「優しい人」と、あなたが思う「優しい人」は同じような人なのだろうか?ということです。
僕は優しさについて分類分けしているので、今日はそのことを書きたいと思います。
【性格分析】本当にその人は「優しい人」なの?
ふんわりと共通理解を得ているようで、思い描いている絵は意外に異なるという経験をしたことがある人は多いと思う。
彼女と同棲したときに、「きれい」の基準が全然異なっていたり、テスト前の勉強で友人が「あんまりやってない」と言ったときの「あんまり」の基準の違いに愕然としたこともあるだろう。
仕事の場合だと、会議中にどうも話が食い違うなあと考えるときは、思い描いている絵が異なっているケースが多く、それを整理すると話が進んでいくことがある。
人の基準やマイルールは意外に差があって、同じ話をしているつもりでも同じ絵を描いていないことが多くあるのだ。
そこで、今回のテーマである「優しさ」について考えてみる。
あなたが思う優しい人ってどんな人だろう?
【性格分析】「優しい人」を3パターンに分類した【どんな人?】
「優しい人って、どんな人?どんな行動や配慮を優しいと思うの?」
最近はこんな話をすることもめっきり減ったのだが、20代の頃から「優しい人が好き」と聞くたびに、こんな質問をしてきた。
今、思うとうんざりするほど迷惑な質問だ。
だけど、「へ〜、やっぱり優しい人がいいよね」という相槌で終わるのではなく、もう少し突っ込んだ話を聞くのが昔から好きだった。
その結果、どうだったか。
直接そう質問されて、明確な答えをズバっと伝えてくれた人は少なかった。
きっとウザかったのもあるだろうが、なんとなく「優しい人」が好きという大きな括りはあるものの、多くの人は「優しさ」を細分化していなかったのかもしれない。
では、「優しい人」って、どんな人だろうか?
僕は、「優しい」と呼ばれる人を、3つの種類に分けて考えているので聞いてほしい。
優しいと呼ばれる人① 献身的な人
「自分が犠牲になったり損なことがあったとしても、誰かのために、なにかを行動したい」という走れメロスタイプ。
自分に不利益があったとしても、相手を喜ばせたいと行動を起こせる人。
特に、自分の体力面や精神面に余裕がない時に献身性があるかで優しさポイントは大きく異なる。
例えば、「彼女の荷物を持ってくれる人」は優しい人のようだが、“余裕のある時に”荷物を持ってくれる行為と、“自分も疲労困憊の時に”荷物を持ってくれる行為は、全く異なる。
もちろん、後者ができる人は献身性がある。
他にも、「自分の時間を猛烈に過ごしたいけれど家族のために皿洗いができる」や、究極の話をすると「遭難中に自分の食料も少なくなってきているけれど、へばった相手のために食料を渡すことができる」などがある。
自分に不利益はあるけれど、相手のために何かをしてあげることができるのは献身的な行為だ。
優しいと呼ばれる人② 気遣いのできる人
「相手が喜ぶことを先回りして行動することができる」というモテ男タイプ。
相手がしてほしいことを察知し、先回りして行動することができる”気が効く人”で、もちろん高感度が高い。
例えば、二人で歩いていて歩道側の道を譲ってくれる。落ち込んでいるときに大丈夫?と声をかけてくれる、マメにメッセージをくれる。
“献身的な人”との大きな違いは、自分に不利益なことはそんなに大きくないことだ。
相手の反応をよく見られる人で、気がついたときにさっと手を差し伸べることができる気遣い上手。
世間一般でいう「優しい人」というのは、このタイプを思い描いている方が多いように思う。
ただ僕個人の意見を言うと、このタイプにはちょっと眉唾のところがあって、「自分が好まれたい」と思ったときには誰でもこのタイプになることができるという特徴がある。
例えば「自分が好きな人からの好意を得たい」と思ったときには、きっと誰もが相手の反応を見て、相手がしてほしいことにさっと手を差し伸べるだろう。だけど、付き合ったとして、その期間が長くなったときに、ずっとこのタイプでいられるかは眉唾な気がする。
ということで、文脈からもわかるだろうけれど、気遣いができるタイプは、僕の中では「優しい人」の分類には入れてない。
優しいと呼ばれる人③ 人の良い人
世間的によく「いい人」と呼ばれる人で、腰が低く言われたことをニコニコと素直に受け止めるタイプ。
相手の主張を腰を低くして聞き、自分が言いたいことがあってもグっと堪えて抑え、相手から当たられてしまったりする。
そんな時でも特に大きな反論や主張はしないので、例えば彼女が理不尽な言動をしたときでも「そうだよね、そうだよね」と受け入れることができる人の良いタイプ。
「人はいいんだけどね〜」とか、「めっちゃいい人」とか言われやすいタイプだけれど、信頼を得られるポジションかと言えばそうでもない。
というのも、特に自分の主張がなかったり、相手に自分の思考を伝えないことが正しい選択だと思っていたりする。
そして、信頼できる人には陰口を叩いていたりもすることが、このタイプには意外に多い(笑)
こちらも文脈からもわかるだろうけれど、「人が良い」というのは受容しているというだけなので、こちらも僕の中の「優しい人」の分類には入れてない。
ただ、ある意味では献身性があるので、これを貫き通せるのならば「優しい人」であると言える。
【性格分析】「優しい」を細分化することで、他人との差異をなくしていく
優しいとされる行為には、「献身」と「気遣い」と「人の良さ」の3つが混在すると僕自身は分類しています。
この3つは大きな枠で「優しい人」と一括にされがちだけれど、もうちょっと細分化したときには全く異なるタイプであることがわかりますよね。
こうやって「優しい」という一つの言葉でも、全く異なる意味の場合が実生活では多々存在します。
『「自分のことですら客観的に判断することは難しい」 ということを、恋愛相談を聞いて学んだ話』という記事でも書きましたが、言葉というものは曖昧で不完全なものなんですよね。
チームで仕事をするときや、相手とわかり合おうとしたときに、同じ絵を見ているつもりでも意外と異なった絵をみていることがあって、そんな時に細分化しながら絵を合わせていくことでコミュニケーションがより円滑になる場合があります。
そういう視点をもつだけで「あれ、なんか噛み合わないなあ」が減っていきますよね。
僕たちには言葉があるのだから、言葉を使って、より相手のことを知れればいいですね。
「優しい」という曖昧な言葉から、そんなことを考えました。