ジブリプロデューサー・鈴木敏夫さんの凄さを語りたい〜②「魔女の宅急便」のポスター〜

この記事は、スタジオ・ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんの凄さについて、その逸話やエピソードまとめた2つ目の記事です。
第2回目は、「魔女の宅急便」のポスターに隠された秘話について書きました。

 

 

鈴木敏夫さんがプロディースした「魔女の宅急便のポスター」

SOGEN

スタジオ・ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんに関する2つ目の記事です。
鈴木敏夫さんの言葉や立ち振る舞いがとても好きで、関連する本を読み漁ったので、ジブリ作品が生まれたエピソードを紹介します。
今回は告知に大きなインパクトを与える「ポスター」についての話を、紹介します。

これまで何度も金曜ロードショーで放映されているので、魔女の宅急便という作品は、ご存知の方も多いでしょう。
松任谷由実さんの「やさしさに包まれたなら」や「ルージュの伝言」を主題歌に、明るい魔女の少女が街を飛び出して、空を飛びながら宅急便をするという話です。

ユーミンの曲の効果もあって、トトロと並んで子どもたちに人気の明るくポップな印象がある作品です。

鈴木敏夫さんがプロディースした魔女の宅急便
鈴木敏夫さんがプロディースした魔女の宅急便
鈴木敏夫さんがプロディースした魔女の宅急便
鈴木敏夫さんがプロディースした魔女の宅急便

では、その「魔女の宅急便」のポスターと聞いて、頭に画像を思い浮かべることができますか?

魔女の宅急便のポスターは、コチラの作品です。

 

魔女の宅急便のポスター

そうそう、これこれ。

魔女のキキがパン屋で居候して、お届けものをするんですよね、
宅配便のない日は、パン屋で妊娠中のおソノさんに代わって留守番をしたりするんだった!

・・・とありますが、なにか気づくことってありませんか?

 

そうなんです。
明るくポップな「魔女の宅急便」の印象とは、けっこう外れた印象を与えるポスターなんです。

もちろんこれにはスタジオ・ジブリのプロディーサーである鈴木敏夫さんが、大きく関わっているんですね。

今回は、この「魔女の宅急便のポスターが生まれた理由」について、鈴木敏夫さんが考えるポスターの役割や作り方についての話を紹介していきます。

 

※印象的なジブリのポスター※



鈴木敏夫さんが「魔女の宅急便のポスター」に込めた想い

鈴木敏夫さんがプロデューサーの仕事として、重きを置いている 仕事の1つが、ポスター作りです。
鈴木さんは、ポスターのビジュアル選び、デザインラフはもちろん、最近ではキャッチコピー、タイトルロゴまでをも自ら作っています。

ポスター作りでは鈴木さんは、「タイトル、コピー、ビジュアルの三位一体」を重要視していると言います。

「タイトル、コピー、ビジュアル」という要素は、つまり情報そのものですね。

ポスターは、この3つの情報がうまく結ばれればて、最大限の効果を発揮すれば、映画のイメージを一目で伝えるものになる」といいます。

ポスター作りの3要素
  • タイトル
  • コピー
  • ビジュアル

 

ポスター作りでもいろいろな話があるのですが、特に面白い話が先ほどから紹介している「魔女の宅急便」です。
順を追って説明していきますね、

 

映画のタイトルは「魔女の宅急便」と決まっていました。

当初、コピーライターの糸井重里さんが作ったコピーは「13歳といっても、魔女。」 で、ビジュアルは「主人公のキキが地上から50センチ浮いている」というものでした。
この情報だけで、まだ大人になりきれていない幼き魔女が、大人の魔女として成長していく映画なことが想像できますよね?

まず、鈴木さんはこれに違和感を持った。

なににでしょうか?

「魔女」と言う事はもうタイトルに出ているからポスターに要素を入れなくてもわかる。
「宅急便」もタイトルにあるから、、魔女と合わさって空を飛んでものを運ぶこともわかる。

 

タイトルである魔女の宅急便からわかる情報以外に、何を伝えるべきか…

そう考えたときに、鈴木敏夫さんは「この作品は、思春期を迎えた1人の女の子の話。それを主軸にしなくてはだめだ」と思い至った、と書かれています。

そして、タイトルのイメージとは対極にある、パン屋でキキが1人座ってこちらを見ている絵を提案することに決めました。

「魔女が魔法を使って、冒険をする」ような映画ではないと。
一人の少女が、新しい生活をする」映画だと、プロデューサーとしてそう解釈したんですね。

 

そのビジュアルをもとに改めて糸井さんにコピーを依頼し、誕生したのが「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。
名コピーですよね。
きっと、この言葉を聞いて、「魔女の宅急便」と結びつく方も多いかと思います。

映画の内容を端的に表し、ビジュアルにもぴったり合うものでした。

 

鈴木敏夫さんのポスター作りの考え方

鈴木敏夫さんの言う「タイトル、コピー、ビジュアルの三位一体」とはまさにこういったことです。

魔女が空を飛んで宅急便をする話ではあるけれど、ただの魔法使いの物語ではないよ、ということがこのポスターからわかりますよね。
魔女のキキが全然楽しそうじゃないし。

むしろ、普通の女の子が 生まれた街を離れて生活し、出会い、悩み、成長していく話だというのがわかるかと思います。

 

ちなみに、その他の作品のポスターといえば、「となりのトトロ」と「崖の上のポニョ」もおもしろい逸話があります。



となりのトトロにはサツキとメイの姉妹が登場しますが、ポスターでは女の子は1人ですよね。
よく見ると、ヘアスタイル、背の高さ、着ている洋服は、サツキとメイを合わせたようなもの。

ポスター用の絵を描き下ろすときに、トトロの隣に2人を立たせる構図にしようとしたのですがうまくいかず、宮崎監督が合体させたそうです。

 

崖の上のポニョのポスターはコピーがありません。

タイトル自体がコピーになっているし、余計な言葉がない方が、むしろお客さんの興味を引くと思ったそうです。
それだけポニョと言うキャラクターと柄の魅力に説得力があったと言うことです。

 

ポスター作りに関しては、NHKで放送されていた「仕事ハッケン伝」という番組で、若かりし頃のオリエンタルラジオの中田敦彦さんが鈴木敏夫さんに弟子入りし、「風立ちぬ」のポスターを作成したドキュメンタリーがとても面白かったので、紹介します。

その映像から、鈴木敏夫さんの魅力と、中田敦彦さんがどうしてこれだけヒットを生み出せるのかが伝わるかと思います。
めちゃくちゃ面白いんで、ぜひ見てみてください。

きっとオフィシャルの映像では無いけれどYouTubeにあがっているので、興味がある人は今のうちをオススメします。

ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんのエピソードまとめ


ALL ABOUT TOSHIO SUZUKI

ここに書かれていた話は、鈴木敏夫さんについてかなり詳細に書かれた「ALL ABOUT TOSHIO SUZUKI」に書かれています。

めちゃくちゃ面白い本なので、スタジオ・ジブリに興味のある方、鈴木敏夫さんに興味をもった方はぜひ読んでみてください。

 

鈴木敏夫さんの逸話を紹介した記事の2回目が終了しました。
僕の鈴木敏夫好きが止まらないので、まだもうちょっと鈴木敏夫さんの記事をまとめさせてください(笑)

 

 

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