この記事は、「家族写真の残し方」についている連載記事です。
第2回は、「構図テクニック・構図」について語りたいと思います。
<連載記事>
第1回: スナップ写真を撮影しよう
第2回: 撮影テクニックをご紹介←※今回の記事※
第3回: 撮影機材と写真の保存方法を紹介
第4回: 同じ構図の写真を定期的に撮る
第5回: 家族をテーマとしたオススメの写真集「もう、家に帰ろう」
第6回: オススメの写真集「ダカフェ日記」
目次
家族写真を撮影することを強くオススメする理由
前回の記事(スナップ写真を撮影しよう)でも書きましたが、どうして家族写真を美しく残すことをオススメする記事を書こうと思ったかを簡単に紹介します。
家族の形はいつだって変化していきます。
結婚し、子どもが生まれ、自分ではなにもできなかった小さな子がグングンと成長していく。赤ちゃんだった子どもが幼児になって歩くようになり、幼稚園に入ったり、小学校に入学したり、思春期を迎えたり。
日々変化していく家族の記憶を記録することで、後々写真を見返したときに様々なことを語ることができるはずです。
いい家族写真ってどんな写真なんだろう?
僕は「語れる写真」だと思います。
後々その写真を家族で見返したときに、その写真からいくつものエピソードが語られる写真こそが「いい家族写真」だと思います。
時間の経過とともに忘れ去っていく記憶。
一枚の写真がその忘れかけていた記憶を蘇らせ、思い出を共有する。最高の贅沢の1つですよね。
この連載では、家族の宝物となる家族写真を、より美しく残す方法を紹介していきます。
この記事を読んで、あなたが家族写真を残したいと思ってもらえれば嬉しく思います。
スナップ写真の撮影テクニックを紹介
写真家が伝える『家族写真の撮影テクニック』を紹介します。
妻が顔を出さないような写真を紹介しているので、家族同士の「関わり」の要素が薄くなっているのですが、こんな工夫をすればよりよい写真を撮ることができますよ!というテクニックを、写真を交えて紹介します。
①子どもの目線と同じ高さで撮影しよう
被写体と同じ目線になってカメラを構えると、よい表情の写真を撮ることができます。これは子どもだけでなく、大人を撮るときも同じですね。
また、目線を下げることで普段なら構図に入らなかったものが入ることもあって臨場感のある写真を撮影できます。
子どもの目線と同じ高さで撮影してみましょう。
②光を入れよう
写真は本来、光をどれくらい入れるかを調整し、それを具現化する機械です。
値段が高いカメラを買うことも重要ですが、光をうまく取り入れることはもっと大切です。
明るい場所で撮影してみてください。光の向きによって撮る方向を変えてみてください。
それだけで写真が全く異なるものになりますよ。
光を取り入れた写真を撮影してみましょう。
③ぼかした写真を撮影しよう
一眼レフを持っているなら、背景や手前ををボカした写真を撮ることをオススメします。今はiPhoneでもポートレートモードでボカした写真を撮影できますよね。
手前や背景をボカすことで、撮りたい被写体にフォーカスできます。この写真では、娘がなぜか上半身裸でトマトを洗っているところが面白かったので、撮影しました。
人の表情は背景や手前をボカすことで、かなり際立たせることができるので強烈にオススメします。
ぼかした写真を撮影してみましょう。
④日常の習慣を撮影しよう
子どもに限らず、日々の習慣や行動は後々見返すと「こんな時もあったね」と思い出すキッカケになります。
「よい家族写真とは、語れる写真」と、お伝えしましたが、日々の習慣や行動はなにかを語る上にはピッタリの写真となります。
・娘はベランダに裸足で出るのが好きだった
・ペネロペにはまっていた
・1人でもよく本を読んでいた
・オムツ交換しようと思ったら急に飛び出していった
この写真だけで、そんなエピソードを語ることができます。
当たり前に過ぎていくような日々を撮影しましょう。
⑤ごちゃごちゃしたところも撮影しよう
子どもはよく散らかすものですが、その散らかった風景もまた被写体としては面白いものです。
本やおもちゃでゴチャゴチャしたところも、親は起きたけど子どもはまだ寝ているような時のちょっとゴチャゴチャした風景も、家族写真としておもしろいです。
ごちゃごちゃしたところも撮影してみましょう。
⑥壁を使って撮影しよう
白い壁の面積が広ければ、家族の誕生日や正月などのちょっとしたイベント時に撮影する場所として、とても適しています。
我が家では娘の誕生日には、いつも同じように白い壁を背景に3人並んだ写真を撮っています。
他にも、壁を使ってカラフルな装飾をすると彩りが豊かになりますよね。
壁を大きく使って撮影してみましょう。
⑦空や自然を背景に撮影しよう
こちらは家の中ではないのですが、やはり空や海や自然を背景にした写真はとても印象に残るものとなります。
その場所の空気感を残す、象徴的な瞬間を撮影するには空や海や自然とともに家族を撮影してみましょう。
⑧好きな食べ物を食べているところを撮影しよう
僕たちの家は、妻の実家の近くのマンションの一室で、夕食を妻の父親とともにすることが多くあります。妻の父は、娘のためによくフルーツを買って来てくれて、その中でも娘はイチゴを特に気に入っています。
娘は、他の食事はなかなか進まない時でも、食後のフルーツは一気食いするようなスピードで食していきます。
フォークやスプーンを上手に使えるようになったのも、「食べたい」という欲求が強いものを毎日のように食せたことに一因があると思っていて、そんな姿を写真に撮っておきたいと思い、娘とともにイチゴを撮影しました。
この写真には娘の表情は写っていませんが、この写真から語れることはとても多くあるんですよね。好きな食べ物を食べているところを撮影してみましょう。
⑨手や足を撮影しよう
ついつい私たちは「顔」や「表情」を撮影したくなってしまいがちですが、その人を撮影するときには「顔」は一部でしかありません。
その小さな手も、大きな足も、髪の毛やお腹だって、その人やその瞬間を象徴するような一部です。
特に子どもの場合は、手足はすぐに大きくなっていき、そのサイズは二度と戻ってきません。
その瞬間を撮影する、という意味でも貴重な写真になるので、手や足は撮影してみましょう。
⑩いろいろな角度から撮影しよう
イチゴを食べている写真でも上から撮影した写真を紹介しましたが、正面や横からだけでなく、いろいろな角度から写真を撮影することをオススメします。
上からの写真は、今の僕の目線でもあって、「ああ、こういう角度から娘を眺めていたな」と、いつかきっと懐かしくなるはずです。
いろいろな角度から見た家族を撮影してみましょう。
⑪その人らしい瞬間を撮影しよう
子どもは、大人が考えもつかないような言葉や発想や行動をするもので、その瞬間を撮影することができるのならば、必ず写真を撮影しておくことをオススメします。
僕はそんな瞬間に立ち会えたときは嬉しくて、ついついTwitterに記録として残しています。
ベランダから外を覗いている1歳10か月になる娘との会話。
「なにが見える?」
「くさ!」
「ほかには?」
「はな!」
「ほかには?」
「かぜ!」 pic.twitter.com/uxUhaIujKe
— SOGEN@23時の暇つぶし (@23himatsubushi) May 31, 2020
思いがけず、ふいに夜空に上がった花火。
2歳の娘はその大きな音の迫力と、鮮やかな色に初めて出会った。
腹に響く音と振動に怖がっていた娘は、抱き抱えられたことに安心し、その美しい色をじっと眺めて一言。「ビー玉みたい」
素敵だなあと思う。 pic.twitter.com/cjMqSAy244
— SOGEN@23時の暇つぶし (@23himatsubushi) August 21, 2020
【二歳の娘の美しい言葉シリーズ】
アクリル板越しの通路にいる人々をじっと眺めていると思ったら、ポツリと一言。
「おねえさん、鏡の中にいる」
いろんな世界の見え方があるもんだ。美しい。#子どもの言葉 pic.twitter.com/Z3KpXO3GDW
— SOGEN@23時の暇つぶし (@23himatsubushi) September 13, 2020
2歳の娘のことばシリーズ
「がんばれ、がんばれ、裸んぼう!」#日本陸上選手権 pic.twitter.com/HdyxBqP4ms
— SOGEN@23時の暇つぶし (@23himatsubushi) October 2, 2020
「いつまでも語りたくなる写真」として、その人らしい”特別な日常”の瞬間を残しておくことをオススメします。
次回は撮影した家族写真を現像することについて紹介します
「家族写真を美しく残す方法」についての連載記事を書いています。
<連載記事>
第1回: スナップ写真を撮影しよう
第2回: 撮影テクニックをご紹介←※今回の記事※
第3回: 撮影機材と写真の保存方法を紹介
第4回: 同じ構図の写真を定期的に撮る
第5回: 家族をテーマとしたオススメの写真集「もう、家に帰ろう」
第6回: オススメの写真集「ダカフェ日記」
その中で今回は「撮影テクニック」についてお伝えしました。
ぜひ、家族写真を工夫しながら撮影してみてください。
次回は撮影した家族写真をどのように残すかについて紹介したいと思います。
また遊びに来てください。
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