この記事では、現在前澤友作さんが滞在している国際宇宙ステーション(ISS)について、解説しています。
前澤友作さんがいる国際宇宙ステーション(通称ISS)って、どんなところなのか?なにをしている場所なのか?どんな役割があるのか?といった疑問について解説していきます。
■なにかとニュースで話題になるけれど詳しくは知らない知識について、僕なりの経験と理解のもとで解説している記事があるので、よかったら合わせて読んでみてください。
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目次
【前澤友作さんが滞在】国際宇宙ステーション(ISS)ってなに?
SOGEN
なにをして、どんな役割があるの?
僕たちもお金を払えば乗れるの?
国際宇宙ステーション(ISS)って、どんなところ?
2021年12月に前澤友作さんが乗船すると話題になっているISSとは、国際宇宙ステーションの略です。
国際宇宙ステーションとは、地球の上空約400kmに浮かぶ宇宙実験施設のことで、2000年から宇宙飛行士が滞在し、宇宙空間でしかできない様々な実験を行っています。
全体の大きさとしてはサッカーコートほどの巨大な施設で、その大型施設が地球1周を約90分という超高速で回っています。
本当ならば地球から400km上空にあるISSの軌道は無重量ではないそうです。だた、ここから地球1周90分という超高速スピードで動いていることで、無重力状態を作り出しているとのこと。とんでもないですね。
国際宇宙ステーション(ISS)は、日本のものなの?
ISSは日本の宇宙船なの?というと、そうではなくて、世界15ヶ国が共同でつくり、利用しています。
まあ、15ヶ国の共同財産みたいな感じですね。世界各国の国で作ったので、「国際協力」と「平和」の象徴とも言われています。
そこには当然ですが、国境はありません。地球上では南極がどこの国にも当てはまらない場所となっていますが、それにあたるような場所ですね。
サッカーコートほどの巨大な施設には、それぞれの役割があって、日本は「きぼう」という実験棟を所有しています。
「きぼう」はニュースで聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
日本実験棟以外にも、アメリカやロシアやヨーロッパの実験棟があって、居住する場所、電力を作る場所など様々な役割の場所があり、各国の宇宙飛行士たちがそこで生活をしています。
- 「実験モジュール」・・・実験や研究を行う
- 「居住モジュール」・・・最大7人の宇宙飛行士が暮らせる
- 「太陽電池パドル」・・・電力を作り出す場所
- 「ロボットアーム」・・・船外(宇宙空間)での作業で活躍
前澤友作さんがいる国際宇宙ステーション(通称ISS)には、誰が滞在しているの?
これまでISSに搭乗した日本人って誰がいるの?
これまでも宇宙飛行士の若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さん、星出彰彦さん、油井亀美也さん、大西卓哉さん、金井宣茂さんが滞在しています。
ちなみに、油井亀美也さん、大西卓哉さん、金井宣茂さんが選抜された宇宙飛行士選抜試験の模様をNHKが取材していてルポタージュとして書籍化されています。
リアル宇宙兄弟の世界で、めちゃくちゃ面白いです。
また、その試験で最終候補まで選ばれた内山崇さんの本もあって、宇宙飛行選抜試験うぃ受験者目線から描かれていて、こちらも最高に面白いです。
2つの本について詳しく書いた記事があるので、ぜひ読んでみてください。
ちなみに、2021年秋に宇宙飛行士選抜試験が実施されます。
前回は、このNHKが取材した本なので13年ぶりの実施です。きっと未来にISSに乗船する方が誕生するので、そこにも注目ですね。
ISSはこれまで、日本人の民間人ではまだ誰も乗船していないので、前澤さんが乗船すれば日本人では初めて民間人がISSに搭乗することになります。
ただ、世界的に見ると、民間人でも乗船してるんですよね。
前澤友作さんは初めての民間人?これまでの民間人ISS滞在者は?
ISSへの宇宙旅行をめぐっては、アメリカの宇宙旅行会社スペース・アドヴェンチャーズが、ロシアの「ソユーズ」宇宙船を使った宇宙旅行のチケットを販売しており、これまでに7人が飛行しています。
俳優のトム・クルーズさんが搭乗し、宇宙で映画を撮影する計画もあるというので、いよいよお金持ちの間では宇宙旅行は現実の世界になってきているんですね。
ちなみに料金は、ISSまでの往復旅費が、推定5800万ドル(約64億円)。宇宙ステーションでの宿泊費は一泊当たり3万5000ドル(約385万円)となっています。
前澤さんは12泊滞在する予定なので、64億円+(385万円×12泊)で約64億5000万円となりますね。
その他、諸々の費用もかかるでしょうから、一般人がお金を奮発していこう!というレベルにはまだまだ達していませんが、10年後くらいにはどうなっているかわかりませんね。楽しみです。
国際宇宙ステーション(ISS)を地上から見ることができるの?
ISSは地球の周りを回っているので、条件さえ重なれば僕たちの住む街からも見ることができます。
宇宙兄弟でも、ムッタやヒビトが公園からISSを見るのを楽しみにしていた描写が描かれていますよね。
では、その条件というと3つあります。
- 1) 空が晴れている時
- 2) あなたの上空付近をISSが通過する時
- 3) あなたのいる場所は夜だけど、ISSは昼の時
「きぼう」がよく見える日時を教えてくれるサイトがあるので、ぜひ見てみてください。
こんな写真を撮ることができますよ!
https://lookup.kibo.space/posts/
国際宇宙ステーション(ISS)で、なにをするの?
じゃあ、前澤さんはISSに行ってなにをするの?というと、「次に月に行くので、その下見」と仰っていました。
前澤さんは「月に行く」ことを最初に発表し、話題になりました。
その後、ISSに行くことを2021年に発表していました。
月とISSの軌道は全く異なるので、同じ宇宙でも全く異なる体験ですね。ちなみに月は地球の6分の1ですが、重力があります。
宇宙兄弟でもヒビトが月で大きなジャンプをしていましたよね。
前澤友作さんは、ISSでは12日間過ごすそうなので、なにをするのか楽しみですね。
次に、宇宙飛行士たちが、ISSで普段はどんなことを行っているのかをまとめました。
ISSでこれまで行われてきた実験って、どんなものがあるの?
ISSは、重力の影響を受けにくい特殊な環境だからこそできる科学実験や研究を行っています。
よく宇宙飛行士が「無重力ではこんな風にトイレをしまーす!」みたいに、一見遊んでいるようなキャッチーな実験を行っていますが、本来の役割としては、もっと本格的な無重力実験を行っています。
例えば、新薬の開発などで、新薬を開発する際に大事なタンパク質の結晶も、地上では不規則なものがISSではきれいな結晶を形成する可能性があります。
また、地上では重力があるために2つの異なる金属を混ぜようとしても、重いものは下に行くために混ざりきらない状況であっても、ISSでは混ざるといったことが起こりえます。
これまで、新薬の開発や高齢者医療などにつながる「地球上ではできにくい実験」を、1760件以上行ってきました。
国際宇宙ステーションISSで行った具体的な成果
ISSが運用されて20年以上が経過している中で、宇宙実験からどのような成果が得られたのかを紹介します。
・ISSのロボットアームから開発された手術用ロボットの開発
・タンパク質結晶生成から派生した新薬の開発
・植物栽培実験用に開発された空気ろ過システム
無重力空間という特殊な空間だからこそできる実験が宇宙にはあって、新薬の開発分野が特に成果としては大きいようです。
マンガの宇宙兄弟でも、セリカがISSに搭乗した際に、ALSという全身の筋肉が動かなくなっていく病気に効く薬を開発していました。
現実世界では、現在の医学ではまだ開発されていませんが、宇宙ではそのようなことも現実に起こり得る可能性があって、開発を続けています。
【ISSを簡単解説】国際宇宙ステーションまとめ
ISSについて、理解して頂けたでしょうか?
ISSはあなたのいる街からも見ることができます。
先日まで野口さんが乗船していましたが、地球からISSを眺めてみるのも面白いですよね。
ぜひ、一度眺めてみてください。
■なにかとニュースになっているけれど、詳しくは知らない知識について、僕なりの経験と理解のもとで解説している記事があるので、よかったら合わせて読んでみてください。