はじめて写真展を開きたい方へ⑤ 〜会場レイアウト編〜

はじめて写真展を開きたいあなたへ

「はじめて写真展を開きたい方へ」シリーズ第5弾。

第1回の会場選択編、第2回の写真のセレクト編、第3回の額装編、第4回の宣伝編に続き、今回は第5回目会場レイアウト編です。

これまで展示会(写真展やエッセイ展)を4回行ってきました。

なにを準備すればいいの?
どこで開催するのがいいの?
なにが必要なの?
写真はどうやってプリントするの?
なにに額装するの?
どう宣伝すればいいの?
お金はいくらかかるの?

2015年にはじめて写真展を開催した僕は、まさにこんな状態でした。

なにもわからない状態から試行錯誤を繰り返しながら様々な展示会場で写真展を開催してきた中で、いくつかのノウハウを得ることができました。

そして、展示会を開催するようになり、僕はこれまで大小合わせて10程度の写真コンテストで賞を頂くようになりました。
その中には新宿のギャラリーで個展を開催させて頂けるコンテストや、200人に1人しか受賞しないというニッコールフォトコンテストで2回受賞することができました。

写真展を開きたいんだけど、なにから始めればいいのかわからない。
そんなあなたの背中を押したくて。

このブログがヒントとなって、あなたの初めての写真展の開催に繋がれば幸いです。

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第1回:はじめて写真展を開きたい方へ① 〜会場選択編〜
第2回:はじめて写真展を開きたい方へ② 〜写真のセレクト編〜
第3回:はじめて写真展を開きたい方へ③ 〜額装編〜
第4回:はじめて写真展を開きたい方へ④ 〜宣伝編〜
第6回:はじめて写真展を開きたい方へ⑥ 〜当日持参する道具編〜

【フォトコンテストで入選するために】

フォトコンテストで入選するために①-よい写真を撮る-

フォトコンテストで入選するために②-コンテストを選ぶ-

フォトコンテストで入選するために③-写真をセレクトする-


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あなたは写真をどうやって見せたいの?

初めて開催する写真展の会場を、あなたはどんな空間にしたいですか?

展示会を開く際には壁面の広さを基に、写真の大きさ、展示面のレイアウト、写真同士の空間は何センチかといったところまで決めていくことになります。
また、部屋のレイアウト、導線、キャプション、写真以外の展示物の有無など考えることは沢山あります。

僕は様々な事情により初めての写真展をずいぶん広い空間で展示をすることになりました。
良い面とわるい面がありましたが、そこからたくさんの学びを得ることができ、次に狭い会場で展示した時にはそのノウハウを大きく活かすことができました。

今回はそんな会場レイアウトについて考えていきましょう。

自分で図面を作成してみよう

まず真っ先に始めることは、会場の図面を入手し、下見に行ってイメージを膨らませることになるでしょう。

図面には壁の幅が何センチか、高さが何センチかと表示されているので、それらを参考に考えていきます。

壁の横幅がどれくらいあるのか、高さがどれくらいあるのか。

そういった具体的な数字を確認し、会場の全体像を把握することはとても大切なことです。
ただ、僕の場合はその図面を見ただけでは完成した会場を想像することができなかった。

この額だと何枚この壁に飾れるだろう。
額と額の間は何センチ空けられるだろう。

数字上ではわかるのだけど、想像が難しかった。

そこで、自分でエクセルを使用して比率を合わせ、図面を作成することにしました。
そしてこれが一番大切なのですが、壁の比率と合わせて額を挿入した図面を作成しました。

少々面倒ですが、図面を作成する最大の利点は、額と壁の広さを正確に把握出来ることです。

会場から頂いた図面だけでは、この壁に何枚写真が入り、それがどれくらい窮屈なんか、はたまたゆとりがあるのか正確にイメージすることができにくかったのですが、自分で長さを揃えて描いた図面にはそれらを表示させることができます。

「ここはこんな長さなんだ、意外に広いな」といった感覚的なことから、写真を5枚並べて写真間を40センチ空けられる」などの具体的なことまで、空間をイメージすることができます。

壁のレイアウトを考える

図面を完成させると、どのような空間を作りたいのかをイメージします。

僕が初めて写真展をしたときは

「写真は大中小の3つの大きさを使いたい」
「会場に入ったときや新しい空間に入ったときに真っ先に目にする写真を大切にしたい」
「縦の写真を1枚だけ使いたい」
「可能ならば動画も壁に映したい」

そんな思いから、次の図面を作りました。

もともとは1つの大きな空間でしたが、壁で仕切ることができるという話、場所によっては電気を消すことができるという話をもらったので、展示スペースを3つのエリアに区切ることにしました。

それぞれの部屋の特徴は以下の通りです。

①最初に長い通路がある

②広い明るい部屋がある

③動画が流れたスポットライトだけの暗い部屋がある

その構成にあった写真をどんどんと配置していきます。

具体的には「①には人の生活が伝わる写真を並べて中サイズで統一しよう」だとか、「②は大中小様々な写真が見えるようにしよう。縦の写真はこの独立した壁にしよう。パっと見たときに目につく写真は自信のある写真にしよう」や、「③は動画を上映しよう。部屋を暗くしてスポットライトを当てよう。写真はラダックの写真で統一しよう」などです。

写真と写真の間はどれくらい?

全体の展示数が決まっていれば、図面におおよそのバランスを考えて額をどんどんとはめ込んでいきます。

 

そうすると、おのずと「写真と写真の間の長さ」も決まってきます。

この「写真と写真の間の長さ」はとても重要で、必ず会場図に記入しておいたほうがいいです。
理由は2つあって、1つはこの長さが統一していないと非常にかっこわるい展示になるから。もう1つは実際に会場設営する時にこれを決める時間がモタモタする原因になるからです。

当日会場設営を行っていく際に、実際に写真を並べてみると予想以上に窮屈で急遽変更することもあるでしょう。ただ、この長さを最初に決めておかないと取っ掛かりとして作業が進行せず、もし仲間が手伝いに来てくれたとしても共有ができず何をすればいいのかわからない、指示を出しにくいなどの理由があります。

ということで、とても重要。
事前におおよそは決めておくことをオススメします。

 

壁からの距離や写真同士の距離を決めておくことはとても重要な作業ですが、なによりとても楽しいです
展示会当日を想像してワクワクします。ぜひやってみてください。

写真を並べる順番は重要?どこにどの写真を配置する?

写真総数とレイアウトが決まったので、最後にセレクトした写真をプリントし、自分の部屋に広げてみます
写真のプリントは実際のサイズでプリントしてみるとわかりやすいのですが、まあ2Lサイズなんかでもいいと思います。

この作業はとても重要で、お客さん目線で一枚一枚展示と同じ順番に写真を見ていると「この順番こそがベスト!いい感じ!」と思っていたものが、微妙に違和感を感じるところが少なくないのです。

この写真とこの写真が隣だと、良さが消されるな」とか「この箸休め的な写真を置くと両隣が引き立つな」とか「この写真は小さくてもいいかな、反対にこっちは大きいほうがいいな」なんかを視覚として感じやすく、イメージがとても膨らみます。

僕は何度もこの作業を繰り返し行いました

とりあえず一度決めたあとに一回寝かせて時間を置いてから再度考察する。

それを何度か繰り返した結果、最終的には最初に選んだ36枚から数枚は落選し、選んでいなかった写真を新たに数枚ピックアップして展示することになったし、それらを印刷する写真のサイズもかなり変更しました。

やっぱり自分の目で見える形にし、手で動かしてみることはとても大切ですね。

こればっかりはパソコンの画面で行うよりも、手を動かしながら実物を目で見てやったほうが発想が膨らむように思います。

会場レイアウト編のまとめ

会場レイアウトをつくる際には、図面を作成額の位置など壁のレイアウトを決定写真の順番や大きさを含めた最終セレクト、という流れで進めるといいでしょう。

会場のレイアウトが工夫されていれば、お客さんの画廊滞在時間も大きく異なるでしょう。

せっかく来て頂いたお客さんがパっと見てパっと出て行かないような工夫を考えられれば、双方の満足感が上がることでしょう。

あなたがこの記事を参考に初めての展示会を開催することになったときには、ぜひご連絡ください。

 
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はじめて写真展を開きたい方へ② 〜写真のセレクト編〜

はじめて写真展を開きたい方へ③ 〜額装編〜

はじめて写真展を開きたい方へ④ 〜宣伝編〜

はじめて写真展を開きたい方へ⑥ 〜当日持参する道具編〜

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【フォトコンテストで入選するために】
第1回:よい写真を撮る
第2回:コンテストを選ぶ
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