この記事は、2023年に読んだ本の中から面白かったオススメ本ランキング11を紹介しています。
2023年は合計101冊の本を読みました。その中からジャンルを問わず面白かった本をランキング形式で紹介します。
また、惜しくもランクインはしなかったけれどオススメの4冊も合わせてお伝えします!
2023年は久しぶりに100冊超えの読書となりました!
この記事でわかること
目次
- 1年間のオススメ本を紹介【2018年から2023年まで】
- 2023年に読んで面白かったおすすめ本 ベスト11冊
- 【2023年に読んだオススメ本11位】ロバのスーコと旅をする/高田晃太郎
- 【2023年に読んだオススメ本10位】ドリームクエスト 夢をたずねて世界を巡る旅/宗玄浩
- 【2023年に読んだオススメ本9位】語学の天才まで一億光年/高野秀行
- 【2023年に読んだオススメ本8位】日本に住んでる世界の人/田島木綿子
- 【2023年に読んだオススメ本7位】永遠と横道世之介/吉田修一
- 【2023年に読んだオススメ本6位】パリの空の下で、息子とぼくの3000日/辻 仁成
- 【2023年に読んだオススメ本5位】きみの話を聞かせてくれよ/村上雅郁
- 【2023年に読んだオススメ本4位】さよなら、野口健/小林元喜
- 【2023年に読んだオススメ本3位】笑い神 M-1、その純情と狂気/中村計
- 【2023年に読んだオススメ本2位】ボーダー 移民と難民/佐々涼子
- 【2023年に読んだオススメ本1位】犬橇事始/角幡唯介
- 2023年に読んだ面白い本を追加で紹介
- 2023年に読んだ面白い本のまとめ
1年間のオススメ本を紹介【2018年から2023年まで】
2018年からその年に読んで面白かったオススメ本を紹介して、今年で6年目になります。
僕が好きな本のジャンルが「旅本」や「ノンフィクション本」なので、同ジャンルが好きな方はぜひ過去から遡ってオススメ本を見つけてください!
2023年に読んで面白かったおすすめ本 ベスト11冊
2023年に読んでおもしろかったオススメ本を11冊、ランキング形式にして紹介していきます。
紹介した本は「タイトル」「作家名」「本の内容」「本の名言」「読書感想文の紹介」などをまとめています。
【2023年に読んだオススメ本11位】
ロバのスーコと旅をする/高田晃太郎
2023年に読んだオススメ本ランキング第11位は『ロバのスーコと旅をする』です。
『ロバのスーコと旅をする』は、「ロバと旅をしたい」という謎の動機にかられて、イラン、トルコ、モロッコをロバと共に歩いた旅人・高田晃太郎さんの旅行記。
同じ旅好きとしても、いろんな人がいるもんだなと…。
イスラム圏を歩いて旅したからこそ出会えた人たちがたくさんいて、他にはないオリジナル感満載の旅本を2023年のオススメ本11位として紹介します。
世界各地でロバを購入するところからスタート。なかなかそんな体験をした人もいないですよね…笑。
【2023年に読んだオススメ本10位】
ドリームクエスト 夢をたずねて世界を巡る旅/宗玄浩
2023年に読んだオススメ本ランキング第10位は『ドリームクエスト 夢をたずねて世界を巡る旅』です。
『ドリームクエスト 夢をたずねて世界を巡る旅』は、世界50カ国を旅しながら各国で暮らす人々に夢をたずねた旅行記です。
2023年のオススメ本第10位として紹介していますが、実はこの本の著者は僕ですね…笑。
「ドリームクエスト 夢をたずねて世界を巡る旅」は、面白い旅本としても紹介しています。
富山市ガラス美術館で写真展『ドリームクエスト 夢をたずねて世界を巡る旅』を開催(2023.5.26-29)【2023年に読んだオススメ本9位】
語学の天才まで一億光年/高野秀行
2023年に読んだオススメ本ランキング第9位は『語学の天才まで一億光年』です。
『語学の天才まで一億光年』は、クレイジージャーニーでもおなじみの辺境作家・高野秀行さんが、旅をするための武器として学んできた25の言語学習について描いたエッセイ本。
コンゴで怪獣を探したり、ミャンマーでアヘンを栽培するためには、現地の言葉を学ぶことが一番の武器として言語学習を繰り返してきた高野秀行さん。
言語は手段でしかないが、最強の手段であるというのも説得力がある。
海外や旅に興味のある方や、語学が好きな方はぜひ読んでみてほしいオススメ本。
僕は大学生のときに高野秀行さんがコンゴに怪獣を探しに行った「幻獣ムベンベを追え」を読んで、衝撃を受けて旅好きになった。ぜひ読んでほしい!
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をモットーに作品を生み出し続ける高野さん。その力を遺憾なく発揮した渾身の作品が「謎の独立国家ソマリランド」です。
高野秀行さんのその他のおすすめの本をいくつか紹介します。
【2023年に読んだオススメ本8位】
日本に住んでる世界の人/田島木綿子
2023年に読んだオススメ本ランキング第8位は『日本に住んでる世界の人』です。
『日本に住んでる世界の人』は、日本に住んでいる外国人に「どういう背景で日本にいるの?」とインタビューを重ねた一冊。
聞き慣れない国や行ったことがない国から来た人が伝える言葉からは、異国まで辿り着いたドラマがある。
虐殺や差別の歴史を語る人々の顔が見えることで、その問題に近づける一冊。
著者の金井真紀さんはインタビュー本が得意で、「パリのすてきなおじさん」とか「聞き書き 世界のサッカー民」など、人気の本を多数出版しています。
「日本に住んでる世界の人」は、面白いノンフィクション本としても近日中に紹介する予定です。
心からおすすめのノンフィクション本15冊【事実は小説より奇なり】
心からおすすめのノンフィクション本15冊【事実は小説より奇なり】【2023年に読んだオススメ本7位】
永遠と横道世之介/吉田修一
2023年に読んだオススメ本ランキング第7位は『永遠と横道世之介』です。
『永遠と横道世之介』は、芥川賞作家である吉田修一さんの大人気シリーズ小説。
一度読んだら愛してしまう最高の小説の完結編です。
まさかこの本から「世界で最も大切なこと」を学べるとは…。
人生であと何回、”今日みたいな夜”を過ごせるのだとうと物思いに耽ってしまった一冊。
横道世之介シリーズは、何かが起きるわけではないけれど、何度でも読みたくなる小説です。
一度はぜひ読んでみてほしい!
【2023年に読んだオススメ本6位】
パリの空の下で、息子とぼくの3000日/辻 仁成
2023年に読んだオススメ本ランキング第6位は『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』です。
『パリの空の下で、息子と僕の3000日』は、小説家の辻仁成さんが女優の中山美穂さんと離婚してからパリで息子を育てていく様子を綴ったエッセイ。
14歳の息子が高校生となり18歳となって独り立ちしていく過程を描いていて、父と息子のやりとりがめちゃくちゃいい。
辻さんが作る料理を男二人で食べる場面が効果的で、子育てをテーマにここまで読ませる文章力に感服する。
この本を読んで、自分も子どもとこんな風に話を聞いたり、伝えたりできればいいなと思える一冊でした!
【2023年に読んだオススメ本5位】
きみの話を聞かせてくれよ/村上雅郁
2023年に読んだオススメ本ランキング第5位は『きみの話を聞かせてくれよ』です。
『きみの話を聞かせてくれよ』は、中学生活の様々な人間関係のトラブルと現代社会の問題を描いた一冊。
ジェンダー、真面目さ、といった当事者を無自覚に傷つけていることに気づき、言葉の解像度を高めるキッカケになる。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と同じように中高生や大学生にはずっと読まれてほしい名著として、2023年のオススメ本第5位で紹介します。
立場によって見え方が違うことを意識できるような、多様な価値観をくれる一冊。
子どもを育てる方にはぜひ読んでほしい。
【2023年に読んだオススメ本4位】
さよなら、野口健/小林元喜
2023年に読んだオススメ本ランキング第4位は『さよなら、野口健』です。
『さよなら、野口健』は、アルピニストの野口健さんの側近として働いてきた小林元喜さんが、野口健についてまとめた本屋大賞ノンフィクション賞候補作。
離れたくても離れられない野口健という存在。その強力な地場に引き込まれ、愛想を尽かして離れていく。と、思ったらまた引き寄せられる。
野口健は「有言することで実行しなければならないように追い込む手法」を得意としているが、小林さんは野口さんに対してこの本で同様の行為をし、野口健にサヨナラを告げた。
2023年第4位のオススメ本として紹介します
なにかを吹っ切り、新しく挑戦したい人にぜひ読んでほしい一冊。
【2023年に読んだオススメ本3位】
笑い神 M-1、その純情と狂気/中村計
2023年に読んだオススメ本ランキング第3位は『笑い神 M-1、その純情と狂気』です。
『笑い神 M-1、その純情と狂気』は、もはや国民的行事になりつつあるM-1グランプリを笑い飯を中心として追ったドキュメント本。
M-1は裏側を描くことでドラマ性が生まれるようになり、ここまでのコンテンツになった反面、それを快く思っていない芸人がいることも面白かった。
丹念な取材で作り上げたドキュメント本を2023年の第3位として紹介します。
今年のM-1グランプリを見て笑った人はぜひ読んでほしい!
「笑い神」は、面白いノンフィクション本としても近日中に紹介する予定です。
心からおすすめのノンフィクション本15冊【事実は小説より奇なり】
心からおすすめのノンフィクション本15冊【事実は小説より奇なり】【2023年に読んだオススメ本2位】
ボーダー 移民と難民/佐々涼子
2023年に読んだオススメ本ランキング第2位は『ボーダー 移民と難民』です。
『ボーダー 移民と難民』は、内戦で命からがら日本に避難してきた「難民」たちをテーマにしたノンフィクション本。
本国の混乱から命からがら逃げてきた難民たちは、難民認定されることがほとんどなく、強制収容され、本国に返されれば死刑になるような状況でも理解されず、非人道的な扱いを日本で受ける現状をご存知だろうか?
日本は外国からは治安が良くてルールが守られて快適な国だと評価されている一方で、『日本に来たことが人生最大の失敗だった』と言われてしまうような、この国の入管の実態を知った。
2023年に最もオススメのノンフィクション本です。
入管法反対運動がニュースになっていたが、その背景がよく理解できる。知らないことは動けないし、無関心では優しくなれない。優しくなりたいと思ったオススメ本です。
「ボーダー 移民と難民」は、面白いノンフィクション本としても近日中に紹介する予定です。
本当に面白いルポタージュ本13選【ノンフィクション好きにオススメ】
本当に面白いルポタージュ本13選【ノンフィクション好きにオススメ】【2023年に読んだオススメ本1位】
犬橇事始/角幡唯介
2023年に読んだオススメ本ランキング第1位は『犬橇事始』です。
『犬橇事始』は探検家の角幡唯介さんが北極圏で犬橇旅をスタートさせて探検をした軌跡を描いた一冊。
橇を作り、犬の訓練をし、犬橇旅をできるまでに至った経緯が克明に描かれているドラマ性がなんとも面白い。
個人的に、角幡唯介さんの最高傑作は『極夜行』で、それを超える作品はきっと生涯生まれないだろうと思っていたけれど、この本は角幡唯介の最高傑作を更新した。
橇を作り、数年かけて先導犬を育成し、犬との関係性を構築し、旅に出た。
結末のドラマ性をを含めて完璧すぎる一冊。
なんか面白い本ないかなーと思っている方は、ぜひこの本を手にとってみてください。間違いない一冊。
角幡唯介さんのオススメの本を紹介します。
2023年に読んだ面白い本を追加で紹介
2023年に読んだ面白かったオススメ本ランキングのトップ11冊紹介してきました。
2023年は101冊の本を読んだので、残りの90冊の中からまだまだ紹介したいオススメ本をピックアップしました。
はっとりさんちの狩猟な毎日【2023年のオススメ本】
サバイバル登山家の服部文祥を夫にもつ服部小雪さんが、服部家を妻視点で描いたエッセイ。
ぶっ飛んでいる夫視点のエッセイ「サバイバル家族」も面白かったが、客観的で冷静な妻から見たぶっ飛んでいる人の描写は面白かった。
観察力の鍛え方【2023年のオススメ本】
「観察力の鍛え方」は、漫画『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』の編集者である佐渡島庸平さんが、トップクリエイターから新人社員との付き合い方を通して感じた「観察力」について語った一冊。
JK、インドで常識ぶっ壊される【2023年のオススメ本】
「JK、インドで常識ぶっ壊される」は、女子高生の視点からインドをテーマに書いたってだけで既に興味深い一冊。
タイトルもキャッチーだけど、読んでみると新しいインドの表情を覗かせてくれて、年齢とともに成長していった作者の続きの人生が気になった。
4歳の娘がいつか手にとってくれることを願って、本棚に置いておきたくなったオススメ本です。
写真はわからない【2023年のオススメ本】
「写真はわからない」は、『アジアンジャパニーズ』や『愛のかたち』で有名な写真家の小林紀晴さんが、自らの体験をもとに写真論を伝えている一冊。
写真家としての活動ももちろん、写真学校での教員としての立場や、コンテストの審査員としての立場から、どうやって写真を撮ったのかや、どう写真を評価しているのかを具体例を示しながらわかりやすく伝えた一冊。
2023年に読んだ面白い本のまとめ
2023年に読んだ101冊の中から面白かったオススメ本をランキング形式で11冊紹介してきました。
紹介した本は旅本、ノンフィクション本、小説、自己啓発などジャンルは多岐にわたるので、気になる本があればぜひ読んでみてください!
また、2018年から毎年オススメ本を紹介している記事を書いています。
今年で6年目を迎えました。
なにか面白い本がないかなーと思っている方は、ぜひ遡って読んでいただければと思います!
2024年も、どうぞよろしくお願いします!