【2021年】読んで本当に面白かったオススメ本ランキング11

2021年に読んで本当によかった本

この記事は、2021年に読んだ本の中から面白かった本ベスト11を紹介しています。
2021年は87冊の本を読みました。その中からジャンルを問わず面白かった本を紹介していきます。面白かった本11冊に加えて、惜しくもランクインはしなかったけれど面白かった本7冊も紹介しています。
Amazonが提供している「聴く読書体験audible」にも2冊対応していて、紹介した本を無料で聴くことができますよ!

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【2021年】本当に面白い本を紹介

毎年、その年に読んだ本からおもしろかった本を紹介する企画をしています。
2018年から継続して行っているので、興味のある方は2018年から遡って読んでみてください!
きっとあなたが面白そうと思える本に出会えるかと思います。

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11 【2019年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11 【2020年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

また、『2021年に読んだ本から心に心に残った名言・名文トップ20』を紹介した記事もあるので、合わせて読んでみてください!
2021年に読んだ本から心に残った名言・名文トップ20

2021年に読んで面白かった本11冊

2021年に読んで面白かった本11冊を、ランキング形式にして紹介していきます。
各本の紹介では「タイトル」「作家名」「どんな本か?」「本に書かれた名言」「読書感想文の紹介」を挙げていきます。

11位.
All About 鈴木敏夫
/永塚あき子

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▶『All About 鈴木敏夫』はどんな本?

『風の谷のナウシカ』が生まれる前のアニメージュ時代から、ジブリ設立を経て『アーヤと魔女』までの仕事を、鈴木敏夫さん視点で語った鈴木敏夫さんの決定版資料集。
宮崎駿さんとの出会いや、高畑勲さんとの喧嘩などの秘話もたっぷりで、鈴木敏夫さんの魅力が詰まった一冊。

▶『All About 鈴木敏夫』読書感想文や、オススメの本を紹介

『All About 鈴木敏夫』を読んで語りたくなったことが山ほどあったので、まとめた記事があります。鈴木敏夫さんと宮崎駿さんとの出会いや、魔女の宅急便のポスターに隠された秘話などを書きました。
ジブリプロデューサー・鈴木敏夫さんの凄さを語りたい〜①「風の谷のナウシカ」が生まれた秘話〜 ジブリプロデューサー・鈴木敏夫さんの凄さを語りたい〜②「魔女の宅急便」のポスター〜

また、『All About 鈴木敏夫』以外にも鈴木敏夫さんが書いたオススメの本も紹介しています。

【読書感想文】鈴木敏夫著『南の国のカンヤダ』本の内容・感想

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10位.
お一人さま逃亡温泉
/加藤亜由子

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▶加藤亜由子さんの『お一人さま逃亡温泉』はどんな本?

誰に気遣うこともなく、行きたい温泉に行き、したいように過ごす」を実践し、一人で全国各地の温泉を巡った加藤亜由子さん。
日本全国の小さくてひなびた温泉を紹介しているこの本は、ガイドブックでもあり、エッセイでもあり、旅本でもあり、読む人によって楽しみ方を大きく変える本です。

当然ながら温泉について詳しく書いてあるかと思ったら、過去の出来事と温泉でのエピソードが繋がったエッセイとなったり、女性一人で辺鄙な場所へと旅するドキドキや旅の出会いのワクワクが描かれている旅本になって、読者を楽しませてくれる一冊です。

▶加藤亜由子さんの『お一人さま逃亡温泉』』に書かれた名言・名文

今ではすっかり私の命綱
お一人様逃亡温泉は、癒しという枠を超えて、今ではすっかり私の命綱というか、生きるための杖というか。さまざまな湯質が、そのときどきの気分や悩みに寄り添って、おおらかに受け止めてくれる。この安らぎや解放感は、気疲れ人間の救いになると思います。

▶加藤亜由子さんの『お一人さま逃亡温泉』読書感想文を紹介

『お一人さま逃亡温泉』を読んで読書感想文を書いています。
温泉のガイドブックでもあり、エッセイでもあり、旅本でもある本。きっとあなたの疲れを癒やしてくれる一冊です。
【読書感想文】「お一人さま逃亡温泉|加藤亜由子」を読んで考えた

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9位.
「ついやってしまう」体験のつくりかた
/玉樹真一郎

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▶玉樹真一郎さんの『「ついやってしまう」体験のつくりかた』はどんな本?

任天堂でWiiの企画を担当し、「Wiiのプレゼンを最も多くした男」と呼ばれている玉樹真一郎さんの著作本です。
スーパーマリオの最初の画面のデザインから、ドラクエに「ぱふぱふ」がある理由まで、ゲームがここまで行動分析学に基づいて作られているのかと驚いた一冊です。

本書のスタートは「スーパーマリオというゲームは、どういうルールのもと、なにをしたら勝ちでしょう?」という問いから始まります。玉樹さんは「クッパを倒したら勝ち」など、予想されるほとんどの解答は誤答だと言っていて、デザインの核となる部分を語ってくれた本です。

▶玉樹真一郎さんの『「ついやってしまう」体験のつくりかた』に書かれた名言・名文

命令1つで子供を動かそうとしていること自体甘かった
子育てはとても難しいです。例えばこんな事。

片付けない、歯磨きしない、本を読んでも聞かない。
子供たちには悪意はありません。
となれば、悪いのは僕の命令や指示と言うことになります。

「片付けなさい、歯磨きしなさい、お話を聞きなさい。」
そもそも、命令1つで子供を動かそうとしていること自体甘かったのです。
子供たちが自らの意思で動き出すためには、親側からのアプローチを改めなければなりませんし、そこにきっと体験デザインが使えるはずなのです。

▶玉樹真一郎さんの『「ついやってしまう」体験のつくりかた』読書感想文を紹介

「ついやってしまう」体験のつくりかたを読んで読書感想文を書きました。
先ほどの質問「スーパーマリオというゲームは、どういうルールのもと、なにをしたら勝ちでしょう?」の答えを書きました。
【スーパーマリオのゲームデザイン解説本】玉樹真一郎「ついやってしまう」体験のつくりかた【読書感想文】

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8位.
宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
/内山崇

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▶内山崇さんの『宇宙飛行士選抜試験』はどんな本?

宇宙兄弟のリアル版である「宇宙飛行士選抜試験」に挑戦し、最終選考に残った内山崇さんの視点から見た宇宙飛行士選抜試験のレポートです。
もちろん、名物となっている閉鎖空間試験についても詳細な内容が描かれています。

宇宙飛行士にあとわずかで手が届くまでになった最終選考候補者とは、一体どんな人でどんな力をもった方なのか。とても興味深い一冊でした。

▶内山崇さんの『宇宙飛行士選抜試験』に書かれた名言・名文

宇宙飛行士になるために最も大切なことだと痛感した2つのこと
僕が宇宙飛行士選抜試験を通じて、宇宙飛行士になるために最も大切なことだと痛感した2つのこと。
それは、宇宙飛行士として生きる「覚悟」と、ミッションを共にする仲間と気づく「信頼」だ。

▶内山崇さんの『宇宙飛行士選抜試験』読書感想文を紹介

内山崇さんの『宇宙飛行士選抜試験』を読んで読書感想文を書きました。
宇宙兄弟と本書が重なった場面もあって、宇宙飛行士選抜試験の最終選考まで残るような「優秀な方」ってこういう人だよな、ということをまとめています。
内山崇『宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶』本の内容・感想【読書感想文】

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7位.
他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
/幡野広志

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▶幡野広志さんの『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。』は、どんな本?

webメディアcakesで2019年から20120年上半期にもっとも読まれた幡野広志さんの人生相談本。
余命宣告を受けた写真家に、DVやイジメ、家族や恋愛の悩みといった重たい人生相談が集まってきます
幡野さんは相談に対して自分の言葉で丁寧に答えていきます。その「自分の言葉」は、時々エッジが効きすぎていますが、よくそんな視点を想像し、答えられるなと感心する点が多々あって、読む側を引き込んでいきます。
物事を多様な視点から見ることについて考えさせられる一冊です。

▶幡野広志さんの『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。』に書かれた名言・名文

あなたを救ってくれる人って白馬の王子さまでも、キリストでもなく、あなただけです
誰に何をいわれても、あなたは彼とは別れません。別れない最大の原因は、あなたの人生になにもないからです。なにもないあなたの人生に、ただの悪党が色をつけてくれたんです。
彼の存在が唯一のアイデンティティだから、あなたも握りしめて離せないわけです。針も毒もあるような存在を、苦しくても痛くても握りしめちゃうの。
無理に彼と別れる必要はないんだけれど、これからの人生を考えたらアイデンティティはいくつかもっていたほうがいいとおもうんです。学業でも趣味でも仕事でも交友関係でもなんでもいいけど、彼氏以外のアイデンティティを持ちましょう。彼氏というアイデンティティを失ったときに、今日から育てたアイデンティティがあなたを救います。アイデンティティってね、人生の柱なんだよ。柱はおおいほどいいよ。あなたを救ってくれる人って白馬の王子さまでも、キリストでもなく、あなただけです。

▶幡野広志さんの『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。』読書感想文を紹介

幡野広志さんの『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。』を読んで読書感想文を書きました。
本書で繰り返し語られている印象的だったことは、『幸せの価値観は1つじゃないこと』と、『自分で選択する力をつけていく、子どもにはつけさせていくこと』の大切さが描かれています。僕なりの考えをまとめているので、興味のある方は読んでみてください!
『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。|幡野広志』あらすじ・内容【読書感想文】

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6位.
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
/岸田奈美

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▶岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』はどんな本?

noteで大人気の作家、岸田奈美さんの初の著作本です。
中学生のときに他界した父、病気から車椅子生活になった母、ダウン症で知的障害のある弟とのハッピーな家族関係が描かれたエッセイ。なんとなく、仕事に疲れたり、人間関係が鬱陶しくなったり、故郷を思い出して寂しくなった人にオススメしたくなる一冊です。
そんなことが書かれているような内容じゃないけど、読んだ後に不思議と心を温かくしてくれる力がある本です。

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▶岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に書かれた名言・名文

助けるっていうのは、視点を動かして相手のことを思うこと
助けるっていうのは、声をかけて身体を動かすより、視点を動かして相手のことを思うことかもしれない。
だから「なにかできることはありますか」と、一言聞くだけでいいんだ。助けなきゃって押しつけるでも、見て見ぬふりをするのでもない。

▶岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』読書感想文を紹介

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」体験のつくりかたを読んで読書感想文を書きました。
「ママと良太(弟)とわたしのことを、最高だってほめてもらいたくて、エッセイを書きはじめたよ(本文より)」と書いてあったので、岸田家を褒めたくて記事を書きました。
【読書感想文】岸田奈美|「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」本の内容・感想

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5位.
おれは無関心なあなたを傷つけたい
/村本大輔

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▶村本大輔さんの『おれは無関心なあなたを傷つけたい』はどんな本?

お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーとして活躍している村本大輔さんの著作本です。なにかと世間をお騒がせする村本さんですが、愚直に自分の信じたことを自分の頭で考えて行動している人はかっこよく見えます。テレビで悪ふざけしていて性格の悪そうな村本大輔さんを嫌いだった方も、きっと彼の違った一面を感じられる一冊です。

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▶村本大輔さんの『おれは無関心なあなたを傷つけたい』に書かれた名言・名文

わからないから一緒に考えよう
コメンテーターに元NHKアナウンサーの堀潤と言うジャーナリストがいた。
彼は飲みに誘ってくれ、その日から定期的に原発や沖縄の基地の話を聞かせてもらった。
彼との勉強は楽しかった。俺の子供のようなシンプルな質問に「面白い視点ですね」「いいポイントですね」と言ってくれた。
その時に子どもの頃からのトラウマだった「聞くこと」「知ること」の楽しさを知った。
何回手をあげても笑われないし、どれだけ掘り下げて聞いても答えてくれ、時には、わからないから一緒に考えようと言ってくれたからだ。
褒められると聞くのが楽しくなった。僕はその言葉が好きだ。

▶村本大輔さんの『おれは無関心なあなたを傷つけたい』読書感想文を紹介

村本大輔さんの『おれは無関心なあなたを傷つけたい』を読んで読書感想文を書きました。
世の中にはたくさんの思想やタブーがあって、臭いものに蓋をする傾向が強くある中、自分の好奇心に惹かれたまま、知らないことを知らないから教えてほしいと問う姿勢に、とても好感をもちます。
そこから彼がなにか感じたことを発信することは、正しいか正しくないかはさておき、彼個人の思想なので何でもよいのですが、第三者の僕たちが、そこから自分自身はどう思うのかのキッカケを与えてくれる貴重な存在です。
そんなことを読書感想文では書きました。
【読書感想文】村本大輔さんの本「おれは無関心なあなたを傷つけたい」本の内容・感想紹介

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4位.
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2
/ブレイディみかこ

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▶ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』はどんな本?

2019年ノンフィクション本大賞を受賞したブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の続編です。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、イギリス人の父親と、日本人の母親から生まれた中学生の「ぼく」が、イギリスで暮らす中で起こる日々を綴った作品です。
1作目の読書感想文で「この作品は、きっと永久に読まれ続けるだろう作品」と書いて、2020年に読んだ約100冊の本からベスト1に認定した本です。
この物語の舞台はイギリスですが、決して対岸の話ではなくて、世界で、日本で、僕の暮らす街で、家の周りで少しずつ形を変えながら起こっていることでもあります。作品が展開していく度に、きっとあなたの世界とリンクしていくところもあるでしょう。中学生以上のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ一緒に読んで、ご家族でこの本の話をしてみてください!

▶ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』に書かれた名言・名文

ライフってそんなものでしょ
どっちが正しかったのかわからないよ。僕の身に起こる事は毎日変わるし、僕の気持ちも毎日変わる。
でも、ライフってそんなものでしょ。
後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?

▶ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』読書感想文を紹介

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の1作目と2作目を読んで、それぞれ読書感想文を書きました。
濃密な記事になっているのでぜひ読んでみてください!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー|ブレイディみかこ 』あらすじと感想【読書感想文】 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2|ブレイディみかこ 』あらすじと感想

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3位.
下山の哲学
/竹内洋岳

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▶竹内洋岳さんの『下山の哲学』はどんな本?

日本人で初めてヒマラヤにある8000m以上の山を全14座完全登頂した竹内洋岳さん。
その栄光の歴史をもちながら、あえて「下山」について取り上げた一冊。
「生きて還ってこなければ、下山しなければ、登山ではない」と語り、それを実現してきた竹内さんは、どのように山を下ってきたのか。
一般人には見えない世界を見てきた竹内さんが語る世界を、ぜひ堪能してほしい。

▶竹内洋岳さんの『下山の哲学』に書かれた名言・名文

この10分のことを、今でも後悔しています
明らかに危険だと言う情報が自分の目を通して得られているのに、辞めるという判断に数分かかってしまった。このとき初めて、人間の判断には、気づいてから行動するまでに大きなタイムラグが生じることがあると気が付きました。それまで、そのラグは大きなものではなく、反射的に行動できると思っていた。ところが判断と動きは一致していなかった。
繰り返しになるけれど、実際に雪崩が起きたかどうかはわからない。登山家でも「行く」と言う判断をする人もいたかもしれません。同じ状況でも、いけると判断して進むならそれでいい。でも、今回は、自分で止めるべきだと思っていたのに、体が動き続けてしまった。この10分のことを、今でも後悔しています。

▶竹内洋岳さんの『下山の哲学』を読んだ感想

日本人で初めて8000m峰14座を登り、下りてきた登山家の竹内洋岳さん。
その竹内さんという極上の素材を、構成を担当した川口穣さんが上手に料理した素晴らしい本です。
14座に挑戦した竹内さんの心と情景が浮かんでくるような一冊。
山登りに興味があるとか、ないとかの話ではなく、決断や人生との向き合い方を考えさせてくれる一冊です。

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2位.
サバイバル家族
/服部文祥

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▶服部文祥さんの『サバイバル家族』はどんな本?

著者の服部文祥さんは「サバイバル登山家」という肩書きをもつ不思議な人です。
そんな一般的な常識の外にいる人が、「家庭」という多くの人がもつ世界で、どのようにルールをつくり、生きているのかがわかるエッセイです。

服部さんがまだサバイバル登山家になる前に、妻と出会い、長男が生まれ、次男・長女と続いた。
鶏を育てたり、捌いたり、大ネズミの唐揚げ弁当を作ったりしながら子どもたちが成長し、長男が家を出たり、次男が高校を辞めたり、長女が駅伝の主将になったり。

そうした時間を積み重ねをながら、服部家が少しずつ変化していく姿は、どこにでもある家庭の一面をあって、笑って、泣けて、あきれて、考えさせられる一冊です。

▶服部文祥さんの『サバイバル家族』に書かれた名言・名文

人生の重要判断は当人に委ねるべき
1つに、先祖が子孫の生き方や性的嗜好にどこまで鑑賞できるのかと言う問題がある。親子の世界観がおおよそ一致していれば良いが、そうでない場合、生き方を押し付けた先には不幸しか生まれない。我が子といえども、一個の存在として正しく敬意を払うなら、人生の重要判断は当人に委ねるべきである。 私だって、親や先祖に生き方など決められたらたまらない。
2つ目に、魅力的になってもらいたいと思って行う干渉が、逆に当人から魅力を奪うという皮肉な現実がある。スポイルと言うやつだ。

▶服部文祥さんの『サバイバル家族』読書感想文を紹介

「サバイバル家族」を読んで読書感想文を書きました。
サバイバル登山家なんていう訳の分からない肩書を持ったワイルドな父親が、息子が偏差値の高くない高校に落ちたといって落ち込み、自身を「偏差値に弱い」と分析して文章化してメディアに発表しているところが、やめてあげてくれよ(笑)と思う反面、正直な感想だなあといったことが書かれています。

【読書感想文】サバイバル登山家・服部文祥さんのエッセイ本『サバイバル家族』本の内容・感想紹介

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1位.
人間の土地へ
/小松由佳

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▶小松由佳さんの『人間の土地へ』はどんな本?

『人間の土地』は小松由佳さんが沙漠でラクダと共に暮らすシリア人男性と恋に落ち、シリア内戦(動乱)の混乱を内側から見つめてレポートした本です。
この本を読めば、シリアがいかに混乱し、市民の生活が崩され、政治が腐敗し、現地の人の当たり前にあった故郷がなくなっていったのかがよくわかります。
「アラブの春」や「シリア内戦」と聞くと小難しく聞こえるかもしれませんが、小松由佳さんが語りかけるように自分が体験した話を語っている本なので、とても読みやすいのも魅力的な一冊です。

▶小松由佳さんの『人間の土地へ』に書かれた名言・名文

いつか実現されるだろう、より良い未来のために起こった出来事だったと信じている
この内戦の本質を捉える事は実に難しい。立場や組織によってその見方は変わり、日本においても専門家の間で考えが異なっている。
しかし私はあえて一言だけここに記しておきたい。シリア人は国際的にシリア内戦と称されるこの動乱に、内戦と言う言葉を使わない。彼らは革命と言う言葉を使うのだ。たとえ現場が混沌そのものであっても、この一連の出来事が、確かに自由という人間の当然の権利のもとに戦われたこと。そして破滅に向かうためではなく、いつか実現されるだろう、より良い未来のために起こった出来事だったと信じている。シリア人にとってこの動乱は、民主化と言う理想の下、多くの犠牲を伴いながら進められようとした歴史的な運動だったのだ。

▶小松由佳さんの『人間の土地へ』読書感想文を紹介

「人間の土地へ」を読んで読書感想文を書きました。本当に引き込まれる一冊です。
本の前半になぜか世界第二位の高峰K2登山の様子が描かれていて、それは壮絶なんですが、正直この本に掲載しなくてもよかったなとは思いました。シリア一本でよかった。なので2021年の1位にしようか最後まで迷いましたが、シリアの章が圧倒的な作品だったので、1位に認定しました。
ぜひ読んでみてほしい1冊です。
【読書感想文】小松由佳さんの名作本『人間の土地へ』【山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞作】

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2021年に読んだ本から紹介したい本

2021年に読んだ本から、惜しくも11冊にはランクインしなかったけれど、紹介したい面白い本を7冊挙げていきます。
ここで紹介する7冊は、いずれもランクインしてもおかしくなかった本なので、ぜひ読んでみてください!

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場/河野啓

登山家・栗城史多が登れるはずのないエベレスト最難関のルートを選んだ理由は何だったのか?傑作ドキュメント本。

▶河野啓さんの『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』読書感想文を紹介

『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 |河野啓』読書感想文【開高健ノンフィクション賞】

まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること/近藤雄生

夫婦で世界を5年間旅した近藤さんが、帰国後に子どもが生まれ、日常を生きる中で気づいたことを綴ったエッセイです。

▶近藤雄生さんの『まだ見ぬあの地へ』読書感想文を紹介

近藤雄生|「まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること」を読んで考えた
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地上に星座をつくる/石川直樹

世界を旅する写真家が、世界のあらゆる場所での印象に残ったエピソードを月に一度連載した文章をまとめた一冊です。

▶石川直樹さんの『地上に星座をつくる』読書感想文を紹介

【書評】「地上に星座をつくる|石川直樹」を読んで考えた【写真家の旅エッセイ】
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国境なき医師団を見に行く/いとうせいこう

作家・クリエイターのいとうせいこうさんが、ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダの国境なき医師団を取材したレポートをまとめた一冊です。この本を書いた理由がめちゃくちゃかっこよかった。

▶いとうせいこうさんの『国境なき医師団を見に行く』読書感想文を紹介

『国境なき医師団を見に行く|いとうせいこう』あらすじと読書感想文
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「自分メディア」はこう作る!/ちきりん

ブロガーのちきりんさんが2014年に出版した本ですが、今のメディア運用に役立つ考え方がたくさんある本です。顔も出さずブログ一本で今の地位にたどり着いたちきりんさんのメディア運用方法が書かれた一冊です。

▶ちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る!』読書感想文を紹介

『「自分メディア」はこう作る!|ちきりん』あらすじと読書感想文
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スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む/鈴木賢志

学生たちがゼミの授業としてスウェーデンの小学校社会科の教科書を読みながら、日本とスウェーデンの違いや、子どもへの教育について考えていく本です。
北欧スウェーデンの小学校社会科の教科書で書かれている内容は、やはり日本とは異なっていて面白い一冊。

▶鈴木賢志さんの『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』読書感想文を紹介

『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む|鈴木賢志』あらすじと読書感想文

あの夏の正解/早見和真

コロナ禍で甲子園が中止になった夏。愛媛の済美と石川の星稜、強豪二校に密着したノンフィクション。“甲子園のない夏”の意味を監督や選手に問い続けた作品です。

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本に書かれた名言・名文を紹介

この記事とリンクして読んだ本からオススメの名言・名文を紹介した記事があります。
僕はこれまで15年以上ずっと読んだ本を記録し、その中から心に残った言葉をノートに綴ってきたので、心に響く名言を紹介します。

興味のある方は、ぜひ読んでみてください!

面白かった本を紹介した記事 まとめ

2021年に読んだ本の中から面白かったオススメの本11冊と、面白かったけれど惜しくもランクインしなかった7冊を紹介しました。
どの本も自信をもってオススメできる本なので、ぜひ読んでみてください!

また、この企画は2018年から毎年行っているので、興味のある方は2018年から遡って読んでみてください!

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11 【2019年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11 【2020年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

他にも、これまで読んできた1400冊から本当に面白かった本を紹介するシリーズ企画があるので、興味のあるジャンルを読んでみてください!

第1弾は本当にオススメする「写真家が書いた本」
第2弾は本当にオススメする「エッセイ」
第3弾は本当にオススメする「サッカーにまつわる本」
第4弾は本当にオススメする「旅の本、紀行文」
第5弾は本当にオススメする「ルポタージュ」
第6弾は本当にオススメする「日本の現代小説」
第7弾は本当にオススメする「家族愛を感じさせる写真集」
第8弾は「旅をテーマとした写真」を撮りたいと思ったときに参考になるオススメの旅写真集12冊
第9弾は誰かに贈りたくなるプレゼント本50冊
第10弾は人気小説家・伊坂幸太郎の魅力と作品ベスト10

来年はどんな本に出会えるだろうか。今から楽しみだ。