心からおすすめできる面白いエッセイ本12冊【日常や旅がテーマ】

面白いオススメのエッセイ本

この記事では「心からオススメできる面白いエッセイ本」を12冊紹介しています。

エッセイ本は筆者の身近なことが書かれているので、軽く本を読みたい方には特にオススメのジャンルです。

小説家や探検家といった謎に包まれている職業の日常を読めるのもエッセイ本の魅力ですね!

エッセイ本ってなに?どんな本?といた疑問から、笑って泣けるオススメのエッセイ本や、ぶっ飛んだ人の思考全開のエッセイ作品まで日常や旅をテーマに笑って泣けるオススメのエッセイ12冊を紹介していきます。

この記事でわかること

  • 面白いエッセイ本を12冊紹介
  • エッセイ本のジャンルは「旅のエッセイ」「小説家のエッセイ」「笑って泣けるエッセイ」
  • 面白いエッセイをオーディオブックaudibleで無料で聴く方法

エッセイ本とは?旅から日常までテーマはなんでもOK

エッセイ本はどんな本?

エッセイ本ってどんなジャンルの本なの?

エッセイは、様々な職業やジャンルの方が、日々の体験から感じたことや考えたことを綴っている文章です。

エッセイ本とは?

エッセイとは、自由な形式で1つのテーマを書いた散文。
語源は「試み」の意であるフランス語のessaiより。

エッセイ本はどんな本?

エッセイというと、小説家が雑誌の月1連載みたいな企画で日々の出来事を綴っているイメージがあります。

僕の大好きな小説家の伊坂幸太郎さんや村上春樹さんをはじめ、人気小説家の朝井リョウさん、森博嗣さん、吉田修一さんなど、知名度の高い小説家もエッセイ本を出版しています。

ANAの機内誌である翼の王国で発表されている吉田修一さんの文章を読んだことがある人も多いのではないでしょうか?

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エッセイは小説家以外にも、写真家や学者や探検家や教師や主婦など、どんな日常を生きている人でも書いています。

旅をしてこんなことがありましたよ」とか、「家族でこんな出来事があって感じたこと」など、身近に起きた事象から、筆者が考えた心象が書かれていて、自分と同じような生活を生きている人のエッセイ本を読むのも共感できて面白いし、全く違う生活の人のエッセイ本も新しい発見があって面白い。

個人的にはエッセイはとても好きで、よく読みます。
今回はいろいろなジャンルのエッセイ本を紹介します!

この記事では、作家が日常的に感じたことを綴った「エッセイ」というジャンルの中で、僕がオススメのエッセイ本を紹介します!

心からオススメできる面白いエッセイ本ランキング12冊

心からオススメできる面白いエッセイ本ランキングを3つのテーマのもとで12冊紹介します。

エッセイを紹介するテーマは「旅のエッセイ」「日常のエッセイ」「小説家のエッセイ」です。

エッセイ本のタイトル、著者、ネタバレありの本の内容や感想、本の名言などを紹介していきます!

日常を描いたおすすめエッセイ本

最初のテーマは、「笑って泣ける、最高に面白いエッセイ本」です。
高校生や大学生に、ぜひ読んでもらいたい4つのエッセイ本を紹介します。

日常を描いたおすすめエッセイ本①
『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる/小山田咲子』

『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』本の内容と感想【ネタバレあり】

日常がテーマのおもしろいエッセイ1冊目は、小山田咲子さんの「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」です。
きっと、今回紹介する作家の中で最も知名度は低い方でしょうが、めちゃくちゃ胸を打つエッセイ本です。

著者の小山田咲子さんは、もうこの世にはいません。
2005年、パタゴニアを自動車で疾走中に横転し、そのまま死亡。享年24歳でした。

この本は、彼女が大学へ進学するとともに上京し、日々の気づきや事柄を綴ったブログをまとめた本。言ってしまえば大学生のブログ本です。

文章は、不思議なもので、当然彼女に会ったことはないのだけど、彼女の繊細な精神が、太陽のような華やかさが、怒りを隠そうともしない素直さが、目の前に浮かんでくるんですよね。

僕はこの本を読み終えた後に、しばらく小山田咲子さんのことばかり考えていました。
心が動く本とは、このような本のことを言うのだと思います。絶対に読んでほしいエッセイ本。

小山田咲子『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』本の名言・名文

ある人が本気でなにかをやりたいと思った時、その人意外の誰も、それを制止できる完璧に正当な理由など持ち得ない。そんなのあり得ない。

離れて感じる故郷というのは不思議なものだ。そこで過ごした日々を思い出すことは懐かしさとともに少しの後ろめたさと痛みをともなう。
平和で退屈で、皆が何となくやけになっていて、捨ててきたつもりはないのになんとなく戻れない気がする。私の町。

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日常を描いたおすすめエッセイ本②
『断片的なものの社会学/岸政彦』

『断片的なものの社会学』本の内容と感想【ネタバレあり】

日常がテーマのおもしろいエッセイ2作目は社会学者の岸政彦さんの著作「断片的なものの社会学」です。
ジャンルとしてエッセイかどうかは微妙かもしれませんが、おもしろいことは保証します。

人との対話を通して思い出すことってありますよね。
『断片的なものの社会学』は、もうすでに本人すら忘れてしまったような、そんな話を対話を通して探っていくエッセイです。

小学校のときに好きだった遊び、それが好きになったきっかけ。
好きな人のどういうところが好きだったのか、どうして嫌われてしまったのか。

もうすでに忘れてしまったような話が、なにかをきっかけにして湯水のようにあふれ出す瞬間。人と話すことで思い出すこと。ふいに聞こえる音楽や匂いで脳に映像が映し出される瞬間。この本は、そんな何気ない特別な瞬間を思い出させてくれる。

『断片的なものの社会学』は、誰かの人生を聞くことで、自分自身の人生を探ることと同じなのかもしれないと感じさせてくれるエッセイ本です。

岸政彦『断片的なものの社会学』本の名言・名文

どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、胸をかきむしられるような気持ちになる。
そうした、普段は他の人の目から隠された人生の物語が、聞き取りの現場のなかで姿を現す。
だが、実はこれらの物語は別に隠されているわけではないのではないかとも思う。
それは、いつも私たちの目の前にあって、いつでもそれに触れることができる。

誰もが30年も生きていれば、ストーリーテラーになるだけのストーリーをもっている。
ただ、あまりに日常的に流れていくストーリーに着目することができず、物語は語られることがない。

『断片的なものの社会学』は、そんな物語を丁寧に拾い、綴っているエッセイ本。


ちなみに著者の岸政彦さんの著書はそういったジャンルの本が多く、沖縄に住む人たちの話から描かれた「はじめての沖縄」もオススメ本です。
憂いや儚さを含んだ岸さんの文章や写真は沖縄という土地と非常にマッチしていて、たいして知りもしない沖縄のことを無性に想像してしまうエッセイです。

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あわせて読みたい

「はじめての沖縄」については、2018年に読んだ本の中からオススメ本5位で紹介しているので、参考にどうぞ。

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

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日常を描いたおすすめエッセイ本③
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』本の内容と感想【ネタバレあり】

日常がテーマのおもしろいエッセイ3作目は、ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』です。

めちゃくちゃ面白くて考えさせられる一冊で2020年に読んだ本の中から面白い本を選出した記事で1位に認定したエッセイ本です。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の内容は、イギリス人の父親と、日本人の母親から生まれた中学生の「ぼく」が、イギリスで暮らす中で起こる日々を綴ったエッセイ本です。

その環境の中で直面する人種差別、ジェンダーの悩みや貧富の差、自分のアイデンティティ…。
1つ1つの出来事に直面するたびに「ぼく」や母が考え、それぞれの視点が増えていくことで、読者である僕自身も考えるようになっていくような引き込まれていくエッセイ。

この物語の舞台はイギリスだけれど、決して対岸の話ではなくて、世界で、日本で、僕の暮らす街で、家の周りで少しずつ形を変えながら起こっていることでもある。作品が展開していく度に、きっとあなたの世界とリンクしていくはず。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、きっと永久に読まれ続けるだろう本です。ぜひ読んでほしい!

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』本の名言

そう言って笑っている息子を見ていると、彼らはもう、親のセクシャリティがどうとか家族の形がどうとかいうより、自分自身のセクシャリティについて考える年頃になっているのだと気づいた。さんざん手垢のついた言葉かもしれないが、未来は彼らの手の中にある。世の中が退行しているとか、世界はひどい方向に向かっているとか言うのは、多分彼らを見くびりすぎている。

少年の通う学校では「シチズンシップ」の授業があります。
その授業では人種差別や世界の文化、LGBTQや政治活動について学ぶのですが、その授業で習ったことを実世界で体験する場面が多々でてきます。

例えば、LGBTQについての授業を受けた日の帰り。

12歳になった4人の友人たちの中で「ぼく」とAくんは「異性が好きだ」と話していた。
「当たり前だ、異性以外ありえない」とムキになったBくんもいました。
そんな中、「ぼくはまだわからない」と言ったCくんがいた。

Bくんは、最初ショックそうな様子をしていたのだけれど、Cくんがあまりにクールで冷静に話したものだから、それに気圧されたように「時間をかけて決めればいいよ」なんて言った。
そんな様子のBくんがおもしろかったと母に話す「ぼく」

これ、すごくないですか?
日本の12歳といったら、他と違うことを極端に恐れる年代。

個性を出したいと思いつつも、他人と大きく外れることも、意見が異なることも、良しとしないような空気がある。
変に目立たないように、例え意見があったとしても黙っていることも多く、こうやって友人に「もしかすると自分は同性愛者かもしれない」と伝えられるような環境は少ない。

これは教育の力だと感じるし、とても素敵なことだと思う。
それこそ「無知」は人を傷つけることを生むけれど、こうやって「知っている」だけで一つずつ視点が増えていく、まさに教育の力だと感じる。

差別、貧困、思想
この本にはこういったちょっと重たそうな事柄が散りばめられていながらも、何度でも読みたくなる作品です。


日常を描いたおすすめエッセイ本④
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』本の内容と感想【ネタバレあり】

日常がテーマのおもしろいエッセイ4作目は、noteで大人気の作家・岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を紹介します。

なんとなく、仕事に疲れたり、人間関係が鬱陶しくなったり、故郷を思い出して寂しくなった人にオススメしたくなる一冊です。

なにもトラブルや悩みののない家族なんてないとは思いますが、「家族」をテーマにエッセイ本を書いた岸田奈美さんの家族には、これまで多くのあれこれがありました。

例えばこんな話があります。
岸田さんが中学2年生の反抗期だった日に、ささいな争いから「パパなんか死んでしまえ」と目も合わせずに言ってしまった。その夜、一言も話せないまま父が心筋梗塞で亡くなってしまった。

他にも、高校生のときに母が突然倒れた。「手術しなければ間違いなく死ぬ、手術しても80%死ぬ」と医者に言われ、手術することを選択して、なんとか一命を取り留めた。母はその後遺症から車椅子生活になった。

休職中だったズタボロだった岸田さんを、ダウン症で知的障害のある、穏やかで優しい4歳下の弟が救ってくれた

岸田さんが家族に起こった出来事を、抜群の表現力で、時にユーモアに、時に温かく、エッセイとして書いた一冊です。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」はaudibleの対象本

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『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』本の名言

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」は面白いエッセイですが、その中で特に好きだった話について紹介します。

病気から車椅子生活になった母は、リハビリ中に「また沖縄へ行きたいな」と話した。岸田家にとって、沖縄は家族で毎年訪れていた特別な場所だった。
その願いを実現したいと思った岸田さんは、Googleで「車椅子の旅」を検索したけれど、当時は今ほどバリアフリー旅行はメジャーではなく、なかなか見つからなかった。
車椅子で旅をするのはちょっとした段差や移動など、なにから考えたらいいのかわからない。
それではと、旅行代理店へ向かった。

「母と沖縄へ旅行したいんです。母は車椅子なんです。すみません」
咄嗟にすみませんと謝ってしまうほど、不思議にも申し訳なさを感じていた岸田さんに、受付のお姉さんはバリアフリー部屋をあっさりと見つけ、レンタカーを送迎タクシーに変更し、車椅子で乗りやすい飛行機の席を決め、「楽しんじゃってください」と抜群の笑顔で全てを決めてくれた。
沖縄に着くなり、「岸田さん」とプレートをもったタクシー運転手・とうめさんが「旅行会社の人には内緒ね〜」と、本当ならしてはいけない寄り道をして、誰もいないビーチへ連れていってくれた。
車内では「歩けなくなっても、ほんとに来れた」と、母が信じられない様子で話したのを、ちょっと泣きそうになりながら岸田さんは聞いていた。
不可能だと思っていたけれど実現できた沖縄旅行を、それから毎年続けている。
父はいなくなったけれど、母は車椅子になったけれど、美しい海を眺めに毎年訪れている。

そしてこの話の最後に、こんな素敵な描写がありました。

あの時、沖縄への道を開いてくれた店員さんの名前は、残念だけどわからない。とうめさんにもう一度会いたくて「とうめ タクシー 沖縄」で検索しても、何も出てこない。
大丈夫だよって。元気にやってるよって。あなたたちのおかげだよって。
あの旅行に関わってくれた人たちに、お礼を伝えに行くことはもうできないけれど。
それでもせめて、どこかで、このお話が届きますように。

日常を描いたエッセイの醍醐味がつまった話です。

その人たちにとっては手助けは「日常の仕事」の一つだったのだろうけれど、その日常の仕事が、誰かの特別な希望になることがある。

僕はこの話がとても好きで、岸田さんがちょっと泣きそうになったという描写を読んで、ちょっと泣きそうになったりしました。

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』関連記事

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にどうぞ。


日常を描いたおすすめエッセイ本⑤
『うたうおばけ/くどうれいん』

『うたうおばけ』本の内容と感想【ネタバレあり】

日常がテーマのおもしろいエッセイ5作目は、くどうれいんの『うたうおばけ』です。
『うたうおばけ』は、久しぶりに稲妻に打たれたような衝撃を受けたエッセイ本です。

著者のくどうれいんさんが生きてきた日常の中のささやかな出来事をを鮮やかな文章で表現したこの本は、きっと多くの方の心に響く一冊です。

美しいエッセイは、どうしてそんな昔のささやかな出来事をこんな瑞々しい鮮明な文章で描けるの?と思うことが多いのですが、くどうれいんさんの書く文章はそんな瑞々しさと、儚さを感じられるエッセイ本です。

日々の一瞬が愛おしく感じられるエッセイ本です。

『うたうおばけ』本の名言

このエッセイの中で特に好きだった本の名言を紹介します。
まずは、くどうれいんさんの生き方が表現された一文を紹介。

生活は死ぬまで続く長い実話。
そう思うと、どんな些細なことでも書き留めておきたくなります。
わたしの生活の手応えはいつもだれかとの会話にあって、日記を書いてばかりいる十代でした。

「アミは彼氏できたの」
「向こうが勝手に付き合ってると思い込んでるだけ」
「なにそれ、どんな人?」
「空は青い!太陽は熱い!俺はアミちゃんが大好き!みたいなばかな人」
「あはは、ちょーいいじゃん」
「よくないよ、デートの集合時間朝五時半とかだし。朝練かよ」

なんかもっと美しい表現やエピソードがあったんですが、なんとなく好きだったこの文章を紹介させてもらいました。

『うたうおばけ』関連記事

くどうれいんさんについて知ったのは、盛岡の書店「BOOKNERD」の店主である早坂大輔さんの「ぼくにはこれしかなかった。」で紹介されていたことがキッカケでした。こちらもとてもいい本なので、読んでみてください。


小説家のエッセイ本おすすめ3冊

続いてのテーマは「小説家の書いた面白いエッセイ本」です。

小説家は本業である小説以外にも、月に一回の連載としてエッセイを書いていることが多く、それらをエッセイ本としてまとめて書籍化したり文庫化されたりしています。

小説家の書くエッセイは、文章がきれいで、日常を捉える描写がとても美しい特徴があります。
3人の小説家が書いた3冊の面白いエッセイ本を紹介します。

小説家の面白いエッセイ本①
『ありがとう、さようなら/瀬尾まいこ』

『ありがとう、さようなら』本の内容と感想【ネタバレあり】

小説家のおすすめエッセイ1冊目は、「ありがとう、さようなら」です。
「そして、バトンは渡された」で本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんのエッセイ本です。

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『ありがとう、さようなら』は、中学校の教員をしながら小説家をしていた瀬尾さんの、学校での出来事が綴られたエッセイ本です。

学校の教師って実際にかなり過酷な仕事だけど、先生の仕事ってやっぱり特別な瞬間ってあるよなと思わせてくれるエッセイです。読んだ後に温かな気持ちになる一冊。

瀬尾まいこさんのオススメ小説

瀬尾まいこさんの著書で本屋大賞を受賞した「そして、バトンは渡された」については、2018年のおもしろかった本で第3位として紹介しています。

「そして、バトンは渡された」はaudibleの対象本

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小説家の面白いエッセイ本②
『走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹』

『走ることについて語るときに僕の語ること』本の内容や感想【ネタバレあり】

小説家のおすすめエッセイ2冊目は、村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」です。

村上春樹さんのエッセイはたくさん作品がありますが、どのエッセイも面白いのでオススメ作品を紹介した記事を書きました。

日本を代表する小説家が30年以上をかけて続けていることは、小説を書くことだけではなく、音楽を聴くことやレコードを集めることだけでなく、ランニングをすることでもあった。

村上さんのエッセイではよく音楽とお酒とランニングのことが語られるが、この本ではランニングについての深い思いが存分に語られている。そこには、ランニングという行動を通して「なにかを続ける理由」が丁寧に語られていて、僕がなにかを続ける理由も、この本の中に同じように語られている。

僕が言葉に出来なかった思いを言葉にしてくれた、とても素敵なエッセイ本です。

『走ることについて語るときに僕の語ること』本の名言

人生は基本的に不公平なものである。それは間違いのないことだ。
しかし、たとえ不公平な場所にあっても、そこにある種の「公平さ」を希求することは可能であると思う。そこには時間と手間がかかるかもしれない。あるいは、時間と手間がかかっただけ無駄だったね、ということになるかもしれない。
そのような「公平さ」に、あえて希求するだけの価値があるかどうかを決めるのは、もちろん個人の裁量である。


小説家の面白いエッセイ本③
『作家と一日/吉田修一』

『作家と一日』はどんな本?本の感想

小説家のおすすめエッセイ3冊目は、吉田修一さんの著作「作家と一日」です。

ANAの機内誌「翼の王国」で連載されている吉田修一さんのエッセイをまとめた本です。ANAの飛行機に乗ったことがある方は、一度は目にしたことがあるかもしれませんね。

旅先で感じるふとした瞬間、切り取った風景、出会った誰かとの大切なひととき、毎日の暮らしの中で起きるちょっとした奇跡と、心の揺らぎ。

旅先で感じた些細だけれど忘れたくないことを、丁寧な文章で綴っています

きっとあなたの過去にもそんな物語があって、その出来事を回想する一冊。

『作家と一日』本の名言

考えてみれば、このように旅先で偶然出会い、その後も頻繁ではないにしろ、付き合いが続くようなことがわりと多い。
もちろん、一人旅も多いし、一人で歩き回ることが好きなので、大勢でいる人よりも話しかけられる機会は多いのだろうが、旅先で触れ合う一瞬というのは、なぜ日常の一瞬よりも強く印象に残るのだろうか。


旅人のおすすめエッセイ本4冊

最後は、おすすめの旅エッセイ本を4作品紹介します。

旅や探検をしながら文章を書いている方は、その人生の過ごし方から視点がとても面白く、ユーモアたっぷりのエッセイを書いてくれます。
こんな人生観があるんだと思えるようなエッセイが多い特徴があります。

旅人のおすすめエッセイ本①
『ワセダ三畳青春記/高野秀行』

『ワセダ三畳青春記』本の内容と感想【ネタバレあり】

旅人のおすすめエッセイ本1冊目は、高野秀行「ワセダ三畳青春記」です。
クレイジージャーニーでもおなじみの高野さんが学生時代に過ごした絶対に笑ってしまう青春記です。

だれも行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をモットーに、コンゴに怪獣を探しに行ったり、危険地帯とされているソマリランドの実態を取材しながら本をつくる辺境作家・高野秀行さんのエッセイ本。

三畳一間、家賃月1万2千円。
ワセダのぼろアパートで暮らすひと癖もふた癖もある住人たちとの日々を、同じように癖の強い高野さんが書き記す。

そのキャラクターが濃すぎて、私たちの想像の斜め上をいく出来事や思考が飛び交っていき、読んでいておもしろい。
冗談のような日常を大まじめに生きている(書いている)のは、筆者の今の作風とやっぱりリンクする。
大人気ノンフィクション作家の原点的な作品なのではないだろうか。

高野秀行さんの本に出会ったもう15年くらいが経とうとしているが、やっぱりこの人はおもしろい。

引っ越しの朝は初めての失恋のときとそっくりだった。街がちがって見えるのだ。
朝日を照り返す木々の緑はこんなに美しかったか。近所の中学生がなんと楽しそうにしているのか。近くのラーメン屋から流れる煙は、こんなにもうまそうな匂いを発散させていたのか。街が客観的に美しい。私と街が切り離されるように感じる。

高野秀行のオススメ本を紹介

高野秀行さんのおすすめ本は、このブログでもいくつかの記事で紹介しているので、合わせて読んでみてください!

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旅人のおすすめエッセイ本②
『銀河を渡る/沢木耕太郎』

『銀河を渡る』本の内容と感想【ネタバレあり】

旅人のおすすめエッセイ本2冊目は、沢木耕太郎さんの「銀河を渡る」です。
バックパッカーのバイブルである「深夜特急」など、ノンフィクションライターとしておなじみ沢木さんが旅や日常を綴っています。

デリーからロンドンまで乗り合いバスで旅をしたバックパッカーのバイブル「深夜特急」でお馴染みの沢木耕太郎さんのエッセイ集。 おもしろくないはずがない。

「銀河を渡る」では、もちろん多くの名文が書かれているのだけれど、僕も父親になったからこそ感じる名文を紹介したい。僕も娘と「オハナシ」をすることにしている。

娘がまだ幼かった頃、夜、寝かしるけるためによく「オハナシ」をした。小さな布団に添い寝するように横になると、娘が決まって言う。「きょうはなんのオハナシしようか」「なんのオハナシがいい?」すると娘が小さく叫ぶように言う。「イチゴのオハナシ!」
そして、その次の瞬間、即席の「イチゴのオハナシ」を作って話しはじめるのだ。早く眠らせるために主人公に果てしなく同じことを繰り返させたり、意味もない言葉遊びで時間をつぶすようなものもあった。そのようにして、いくついい加減なオハナシを作ったろう。
これから出版する児童書は、そのときの「オハナシ」そのものではないが、そのときの記憶がもとになっていることは確かなように思える。
ささやかだけれど、私の人生の中で最も甘やかなものとなっている、遠い過去の記憶が。

沢木耕太郎の代表作『深夜特急』

沢木耕太郎さんの旅行記『深夜特急』について、詳しく記事で書いたので興味のある方は読んでみてください。


旅人のおすすめエッセイ本③
『探検家とペネロペちゃん/角幡唯介』

『探検家とペネロペちゃん』本の内容と感想【ネタバレあり】

旅人のおすすめエッセイ本3冊目は角幡唯介さんの『探検家とペネロペちゃん』です。
探検家として極夜の時期の北極を探検したりしている角幡唯介さんが、娘と探検を結びつけて綴ったエッセイ。

著者の角幡唯介さんは探検家です。
『北極圏の太陽が昇らない極寒期に、犬と一緒に歩きながら数ヶ月間探検し、その後に出会う太陽にはどのような意味があるのかを知る』というような探検をする硬派で理解不能な探検家・角幡唯介さん。

探検家とはいえ、一児の父。
子どもができることで、”あの角幡唯介”が、こうなったのか!と、思わず笑ってしまうエッセイ。

角幡唯介さんの「探検家とペネロペちゃん」に書かれた名言

「すごかったね、あおちゃん、全部一人で歩いたんだよ。あおちゃんしかできないよ、こんなこと。登ってよかった」

二十二年前に登山をはじめて、私もこれまで多くの山々を登ってきた。厳冬期の北海道の山を一ヶ月近くかけて縦走し、屋久島の沢を単独で縦断した。冬の黒部峡谷も横断したし、幻の滝と呼ばれる剱沢大滝も完登した。雪崩にも三回埋まった。
でも、娘と登ったこのときの天狗岳ほど感動した山はない。橋を渡りきったペネロペが感動の言葉を叫んだ瞬間、私はもう駄目だった。心が震え、頬のまわりの血管が膨張し、鼻頭に何か熱いものがこみあげてきた。言葉を口にしようとすると、涙がこぼれそうになる。この子は今、生まれてはじめて達成感というものを知ったのだ。ひたすら身体を動かし、困難を乗り越え、目標を達成したときに突き上げてくるあの清々しい気分が、身体全体にくまんくみなぎるのを感じているのである。自分の子どもが手にしたものの大きさを想像するだけで、私は心臓を素手で掴まれたように心が震えた。

なんて素敵な文章なのだろう。

探検家にとって、自分の足で未開の地を歩き、挑戦することが生きがいだったはずで、それこそが達成感を得られることであり、生きる意味だったと思う。
だけど、それらを味わってきた探検家・角幡唯介が登ってきたどの山よりも、「娘と一緒に登った平凡な天狗岳ほど感動した山はない」と書かれている。

自分の達成感を得ることは貴重な体験だが、大切な人の達成感を得ることに立ち会えることは更に貴重なのかもしれない。 誰かのために生きることについて、考えた一冊。

著者の角幡唯介について関連記事を紹介

角幡唯介さんのについての紹介記事を書いたので、ぜひ読んでみてください!


旅人のおすすめエッセイ本④
『サバイバル家族/服部文祥』

『サバイバル家族』本の内容と感想

旅人のおすすめエッセイ本4冊目は服部文祥さんの『サバイバル家族』です。
サバイバル登山家として有名な服部文祥さんが家族について語ったエッセイ本。

普段は鹿を猟銃で撃って捌いて食べたとか、ツンドラを旅しながら自分で獲物を狩ったなど、力強い文章が多い服部さんですが、家庭での日々を綴った文章は新鮮でとても楽しい作品です。

婚約した妻を引き止めて付き合ったり、子どもが生まれた場に立ち会ったかと思ったらそのまま地域の運動会のリレーを走りに行ったり、子どもと自転車旅行をしたり。

ああ、服部さんらしい行動だなとと思ったら、一方で、子どもの高校進学に一喜一憂したり、それを正直に綴ったり、食べるために育てたはずの鶏が死んでも食べなかったりと、こんな一面もあるんだなあと思えたり。

服部さんの作品を読んだことがある人には、特にオススメの一冊です。

服部文祥『サバイバル家族』本の名言

息子がとても一流とは言えない高校しか受験できないときかされてへこみ、落ちたと聞いてさらにへこんだ。息子自身は結果は結果として受け入れ、すでに前を向いているようだ。私は自分が育った家庭環境の影響から、人をまず偏差値で評価する傾向が染み込んでいて、うじうじとしているのだろう。

みんなそれぞれの道を歩いている。子どもたちには幸福になってほしいが、その幸福とは何かがわからない。おそらく幸福にはこれといった形はなく、小さな悩みを抱えながら幸福を目指して生きることが幸福なのかもしれない。

服部文祥について書いた関連記事

服部文祥さんについては、以下の記事でも紹介しているので、興味のある方は読んでみてください!

おすすめのエッセイ本はaudible対象本?

audibleオーディブルの聴き放題対象作品に面白いエッセイ本はある?

僕が面白いエッセイ本を紹介した今記事から『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』audibleの聴き放題対象本として聴く読書を楽しめます。


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今回紹介した家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は1ヶ月間は無料で聴けるし、面白いエッセイ本として紹介した作家からブレイディみかこ、くどうれいん、瀬尾まいお、村上春樹、吉田修一さんの作品audibleの対象本としてを聴くことができます。


他にも、傑作ノンフィクション『サピエンス全史』や、お金の悩みのヒントをもらえる『ジェイソン流お金の増やし方』など、話題の本が全て無料で聴けます。

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audibleの聴き放題対象本はどんな本がある?

audibleオーディブル』の話題が出たので紹介すると、audibleは聴き放題と言ってもたいした本がないんでしょ?と考える方もいらっしゃるかと思いますが、これがビックリするほど読み応えのある本が揃っています

audibleは聴き放題対象作品が充実している

このブログでは、audible(オーディブル)について詳しく書いた記事があるので、興味のある方は読んでみてください!

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心からおすすめのエッセイ本12冊まとめ

心からオススメする面白いエッセイ本12冊を紹介しました。

今回は「1人の作家につき1冊のエッセイ本」というルールのもと、面白いエッセイ本を紹介しました。

12人のエッセイ作家
  • 小山田咲子
  • 岸政彦
  • ブレイディみかこ
  • 岸田奈美
  • くどうれいん
  • 瀬尾まいこ
  • 村上春樹
  • 吉田修一
  • 高野秀行
  • 沢木耕太郎
  • 角幡唯介
  • 服部文祥



エッセイは普段は異なるフィールドで、日常を表現する作品が多くあります。

小説家だったり、学生や先生だったりであり、社会学者であったり、ノンフィクション作家である方々が、普段とはちょっと違ったフィールドで表現する作品は、なんだか新鮮な面白さがありますよね。

スポーツ選手がオフのトレーニングを見せてくれたり、お笑い芸人への密着番組とかに近いのかもしれません。

エッセイはとてもおもしろいです。
気に入った作品があれば、ぜひ読んでみてください!

1500冊読んだ本から本当に面白い本まとめ

これまで読んできた1500冊を全て記録しています。
その中で本当に面白いオススメ本をジャンルごとに紹介していく記事を書いています。

今回は、そのシリーズ第2弾「エッセイ本」でした。

様々なジャンルのおすすめ本を紹介しています。本が好きな方はぜひ読んでみてください。

【本当に面白い本をジャンルことに紹介した記事】

『本当に面白いオススメの本』はこの本だ!

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