子どもに読み聞かせをしていたら「この本、大人が読んでもめちゃくちゃいい絵本!」と感動することはないですか?
絵本は子どもが読むものだと思われがちですが、大人が読んでも感動する面白い絵本はたくさんあります。
今回は、これまで600冊以上の絵本を読み聞かせしてきた経験から、プレゼントにも喜ばれる大人向けのオススメ絵本を紹介します。
目次
大人向け絵本のおすすめランキングTOP30を発表
子どもが生まれてから絵本の世界に興味を示すようになって、これまで絵本を600冊以上読み聴かせしてきました。
2022年になってから読んだ絵本は全て記録していて、2022年6月までの半年間で合計190冊の絵本を読んでいる絵本好き家族。
その経験から、僕自身が感動した大人向け絵本を30冊ランキング形式で紹介したいと思います!
題して『大人向け絵本のおすすめランキングTOP30』
選書した絵本は、2022年現在に僕自身が読んだことがある絵本作品の中からランキングを決定しています。
年間400冊くらい読むペースで絵本を読んでいるので、ランキングは随時更新していくことにしたので時間を置いてまた訪問してみてください!
この記事の信憑性
この記事を書いている宗玄さんは、育児情報メディアbabycoで育児コラムを書いています。コラムの中では0歳から3歳までにオススメの絵本を紹介した記事もあって、人気記事となっています。
⇒babycoで連載している「宗玄さん家の普通だけれど特別な日常」
また、このブログ「23時の暇つぶし」でも、1歳から3歳までにオススメの絵本を紹介した記事があるので、ぜひ読んでみてください!
大人に読んでほしい人気絵本ランキング30位〜21位
大人向け絵本ランキング第30位
りんごかもしれない
大人向け絵本ランキング第30位は「りんごかもしれない」です。
『りんごかもしれない』は、大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの世界観が詰まった絵本です。
子どもが読んでも大人が読んでも面白いのがヨシタケシンスケさんの絵本作品の特徴ですが、『りんごかもしれない』は、1つのことを多角的に捉え、妄想や想像が膨らむ作品で、きっと誰が読んでもクスリと笑って想像を膨らませてくれます。
大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの絵本は、他にも『ねぐせのしくみ』や『おしっこちょっぴりもれたろう』など僕自身も大好きな作品が多くあります。
大人向け絵本ランキング第29位
まほうの夏
まほうの夏
大人向け絵本ランキング第29位は「まほうの夏」です。
『まほうの夏』は、都会で暮らす兄弟が、田舎で過ごすひと夏の思い出を描いた作品です。
登場人物のキャラクターの可愛さと夏を感じさせれくれるイラストが交わって、子ども時代の夏の魔法を思い出させてくれるような絵本です。
多くの人が経験した少年・少女時代の「あの夏の思い出」の映像がフワっと思い出させてくれる一冊。
大人向け絵本ランキング第28位
せいめいのれきし
せいめいのれきし
大人向け絵本ランキング第28位は「せいめいのれきし」です。
『せいめいのれきし』は、地球ができてから生命が誕生して今に至るまでの流れを、劇場仕立てに解説した絵本です。
イラストは見れば見るほど味があって、壮大な時間の経過を感じられるます。
最後には「このあとはあなたのお話です」と締めくくられていて、太古の昔と現在が繋がっていることを感じさせてくれる一冊です。
こういう絵本はずっと置いておきたくなりますよね。
大人向け絵本ランキング第27位
山はしっている
山はしっている
大人向け絵本ランキング第27位は「山はしっている」です。
『山はしっている』は、野山に暮らす動物たちの1日を、光の美しさを表現したイラストと、詩のような短文で表現した美しい絵本です。
谷川俊太郎さんの「朝のリレー」を思わせるような文章や、星野道夫さんの「身近な自然と遠い自然」の言葉を思い出させてくれるようなイラストで、今この瞬間にも動物たちがそれぞれの時間軸で生きていることを想像させてくれる美しい絵本です。
時々本棚から取り出して読み返したくなる大人向けの絵本です。
大人向け絵本ランキング第26位
せかいいちうつくしい村へかえる
せかいいちうつくしい村へかえる
大人向け絵本ランキング第26位は「せかいいちうつくしい村へかえる」です。
『せかいいちうつくしい村へかえる』は、サーカスの団員として世界中を旅してきた少年が、大好きな故郷やそこで暮らす友人たちと再会するために故郷へ帰るお話です。
アフガニスタンが舞台なのですが、その故郷の描写が世界中を旅してきた僕に既視感を与えてくれて、こういう場所を巡ってきた・巡ってみたいと思わせてくれる一冊。
故郷の美しさから一点、後半には戦争や平和についてのストーリーに話が展開していき、最後の文章は心が乱されます。
今ある世界について考えさせられる名作絵本。
大人向け絵本ランキング第25位
くまとやまねこ
くまとやまねこ
大人向け絵本ランキング第25位は「くまとやまねこ」です。
『くまとやまねこ』は、生と死を巡って人の喪失と再生を描いた絵本です。
絵本はほとんど白と黒だけで描かれていて、その描写もまたとても美しく心に響きます。
「ある朝、くまはないていました。なかよしのことりが、しんでしまったのです」から始まるストーリーは、クマにとって大好きだった小鳥が死んでしまった深い喪失で進んでいき、新しい出会いが再生へと導いてくれます。
悲しみと共に生きていくことを教えてくれる一冊。
大人向け絵本ランキング第24位
つよきのくじら
つきよのくじら
大人向け絵本ランキング第24位は「つきよのくじら」です。
『つきよのくじら』は、憧れの父親と子どもの深い絆の物語です。
物語は家族を守ってシャチに襲われた父親クジラの話を、母クジラが子クジラに聞かせてあげる場面から始まります。「ぼく、とうさんに会いたいなあ」と大きくなった子クジラが旅に出る中で、様々な動物と出会い、父親の痕跡に触れていく。そんなある日、子クジラもシャチの大群に襲われてしまうのですが…
シンプルながら、母と父の愛が詰まった美しい絵本です。
大人向け絵本ランキング第23位
いっしょにいこう
いっしょにいこう
大人向け絵本ランキング第23位は「いっしょにいこう」です。
『いっしょにいこう』は、マイペースに自分の興味ある草花や水たまりで遊ぶ子どもと、はやくはやくと急かす父の物語です。
きっと親になった方は、子どものマイペースぶりに「はやく行こうよ!」と急かしたことがあリますよね?
ストレスに感じることのあった日々の視点に変化をもたらしてくれる物語です。
子どもと過ごす日々のなんでもない日常の特別さと大変さが詰まった一冊。
大人向け絵本ランキング第22位
ジェドおじさんはとこやさん
ジェドおじさんはとこやさん
大人向け絵本ランキング第22位は「ジェドおじさんはとこやさん」です。
『ジェドおじさんはとこやさん』は人種差別と諦めない心を感じさせてくれる絵本です。
物語は、世界恐慌が起こる前の1920年代。黒人への人種差別が当然のようにあって、公衆トイレも学校も水飲み場も全て白人と黒人が別々の場所に隔離されていた時代のこと。
黒人の少女は髪を切ってくれるジェドおじさんが大好きでした。ジェドおじさんはお金を貯めて自分の床屋を開くという夢を持っていましたが、様々な逆境が襲います。
夢を諦めないジェドおじさんの意志と強さに思わず拍手を贈りたくなる作品です。
大人向け絵本ランキング第21位
おまえうまそうだな
おまえうまそうだな
大人向け絵本ランキング第21位は「おまえうまそうだな」です。
『おまえうまそうだな』は、人気恐竜絵本を数多く出版している宮西達也さんの名作です。
横暴だった肉食恐竜のティラノサウルスが、弱々しくて目が見えない子どもの草食恐竜に「お父さん」と間違われたことから父性が目覚め、父として一緒に行動するようになるというストーリー。
最期に二匹の恐竜はお別れするのですが、そのお別れの場面が大どんでん返しで胸が熱くなります。
父の優しさが詰まった愛を感じる一冊です。
『おまえうまそうだな』は、「おすすめの恐竜絵本15選」でも紹介しているので、合わせて読んでみてください!

大人に読んでほしい人気絵本ランキング20位〜11位
大人向け絵本ランキング第20位
わすれられないおくりもの
わすれられないおくりもの
大人向け絵本ランキング第20位は「わすれられないおくりもの」です。
『わすれられないおくりもの』は、身近な存在を失った悲しみを乗り越えていくイギリス発の人気絵本です。
物語は賢くてみんなから頼りにされていた年老いたアナグマが「さようなら」と置き手紙を残して去っていく場面からスタートします。悲しみに暮れる森の動物たちは、それぞれがアナグマと過ごした楽しかった思い出を語り始めると、アナグマが知恵や生き方を残してくれていたことに気が付きます。
誰かの深い悲しみを救ってくれるような名作絵本です。
大人向け絵本ランキング第19位
ミライノイチニチ
ミライノイチニチ
大人向け絵本ランキング第19位は「ミライノイチニチ」です。
『ミライノイチニチ』は、未来世界の日常を鮮やかで圧倒的に描き込まれた絵本です。
空を飛ぶバス、浮遊イスと浮遊テーブル、洗濯物を入れるとすぐに洗って乾かしてくれるランドリーホール…
そんな未来の世界が、コマツシンヤさんの美しいイラストで描かれていて、世界観がめちゃくちゃ作り込まれていて惹き込まれます。
未来世界を想像したら、どんな世界になる?という妄想が詰まった一冊です。
大人向け絵本ランキング第18位
たとえば、せかいがゴロゴロだったら
たとえば、せかいがゴロゴロだったら
大人向け絵本ランキング第18位は「たとえばせかいがゴロゴロだったら」です。
『たとえば、せかいがゴロゴロだったら』は天才絵本作家の高畠那生さんの世界観が詰まった絵本です。
ゴロゴロ島は、島民全てがゴロゴロと暮らしています。移動するときもゴロゴロ、授業を受けるときもゴロゴロ、でも寝るときは立つ。
高畠那生さんの発想力にはいつも驚かされて、そのイラストの面白さと相まって僕の中では「天才絵本作家」という位置づけになっています。
大人向け絵本ランキング第17位
オオカミがとぶひ
オオカミがとぶひ
大人向け絵本ランキング第17位は「オオカミがとぶひ」です。
『オオカミがとぶひ』は情熱大陸にも出演して話題になったミロコマチコさんの絵本で、日本絵本賞大賞を受賞した作品です。
小学生が描くような荒々しい絵と、詩のような想像力を膨らませる文章が合わさって、なんだかよくわからないけど不思議と引き込まれてしまう一冊。日常に新しい視点を加えてくれるような絵本です。
大人が時々読み返したくなる作品。
大人向け絵本ランキング第16位
そらいろ男爵
そらいろ男爵
大人向け絵本ランキング第16位は「そらいろ男爵」です。
『そらいろ男爵』は、本のもつ可能性とともに、手段と目的を考える絵本です。
飛行機乗りの男が戦争中に他国に落としたのは爆弾ではなく、本でした。本を落とすことで、本を拾った敵国の兵士が本に夢中になり、戦う意味を考えるようになります。本の前編を敵国、後編を自国に落として両国の友好を図りながら、最後にとっておきの物を落として戦争を終わらせていく物語です。
手段と目的を考えさせるストーリーで、大人にこそ読んでほしい絵本です。
大人向け絵本ランキング第15位
パパのカノジョは
パパのカノジョは
大人向け絵本ランキング第15位は「パパのカノジョは」です。
『パパのカノジョは』は、最高にクールでかっこいい大人向け絵本です。
両親が離婚して父に引き取られた娘の視点から父の新しい彼女について描いていて、日本では出版されないような現代的な作品です。
パパの彼女は、髪はヤマアラシみたいで、野球帽をうしろまえに被っていてかっこ悪い。でも、自分の話をテレビを消して聞いてくれるし、学校の発表会で一番大きな拍手をしてくれるし、私の物をガラクタって言わないし勝手に触らない。かっこ悪いってなに?かっこいいってなに?
大人が読んでも刺激を受けるめちゃくちゃかっこいい絵本です。
大人向け絵本ランキング第14位
ちいさなあなたへ
ちいさなあなたへ
大人向け絵本ランキング第14位は「ちいさなあなたへ」です。
『ちいさなあなたへ』は、子どもが生まれて育っていくことの奇跡を表現した絵本です。
「うれしくてたのしくて瞳をきらきら輝かせる日がきっとある」「悲しい知らせに耳をふさぎたくなる日もあるだろう」「やがて精一杯手を振りながら次第に遠ざかっていくあなたを見送る日がやってくる」
親が子どもの成長を見守る中で感じる喜び、不安、寂しさ、愛。
そんな感情が全て詰まった一冊。読みながら涙がじんわり溢れてきました。
大人向け絵本ランキング第13位
あおいトラ
あおいトラ
大人向け絵本ランキング第13位は「あおいトラ」です。
『あおいトラ』は、短い文章ながら力強いイラストと言葉でメッセージ性の強い作品です。
青いトラは世間から青いことを理由に、自分のことをトラだと認めてもらえません。自分はトラだと確信しているにも関わらず、なかなか認めてもらえないことに、トラは自分を見失っていきます。
そんな時に出会った謎の生物によって、トラは自分の中で眠っている感情を呼び起こしていきます。
自分を見失いそうになったり、なにかに迷った大人に読んでほしい一冊。
大人向け絵本ランキング第12位
100万回生きたねこ
100万回生きたねこ
大人向け絵本ランキング第12位は「100万回生きたねこ」です。
『100万回生きたねこ』は、これまで生きてきた100万回の人生に全く満足しなかったネコが、自分に全く興味を示さない白いメス猫と出会い、生きる喜びを感じていくストーリーです。
「100万回生きたねこ」は、日本で最も有名な絵本と言っても過言ではなくて、きっと一度は読んだことのある方も多いはず。
子どものときに読んだ記憶で止まっている方は、ぜひ大人になった今に読んでほしい一冊です。
大人向け絵本ランキング第11位
つみきのいえ
つみきのいえ
大人向け絵本ランキング第11位は「つみきのいえ」です。
『つみきのいえ』はアニメーションを絵本にした作品で、長い歴史を積み重ねてきた大人にこそ読んでほしい一冊です。
年々水かさが上がっていく町に住んでいる一人暮らしのおじいさんは、海面の上昇で床上浸水するたびに家を積み木のように上に積み上げていく世界を生きています。
ある時、昔住んでいたもう既に浸水してしまった家を潜って訪れると、妻であるおばあさんと暮らした様々な過去が鮮やかな記憶として蘇ってきます。
優しい絵と色遣いに、積み重ねてきた自分の人生を投影する大人向けの絵本です。
大人に読んでほしい人気絵本ランキング10位〜1位
大人向け絵本ランキング第10位
おおきくなるっていうことは
おおきくなるっていうことは
大人向け絵本ランキング第10位は「おおきくなるっていうことは」です。
保育園に通う子どもたちが、先生や園長先生とさまざまなことを体験して一年を過ごしていくというシリーズ絵本『ピーマン村の絵本たち』
「おおきくなるっていうことは」は、子どもを一人の人間として尊重する優しさをもった絵本で、人が少しずつ成長していくことを温かい目線で描いています。
大きくなるっていうことは…「水に顔をつけられるようになること」「洋服が小さくなること」…
子どもの成長と共に読むと涙腺が崩壊する一冊です。
『おおきくなるっていうことは』は、「3歳児向けのおすすめシリーズ絵本11選」でも紹介しているので、合わせて読んでみてください!

大人向け絵本ランキング第9位
100年たったら
100年たったら
大人向け絵本ランキング第9位は「100ねんたったら」です。
『100年たったら』は、過去と未来が繋がって今ここにいることを考えさせてくれる絵本です。
腹をすかせたライオンと小鳥が出会い、一緒に生きていくところからストーリーは始まる。
月がキレイな夜に、鳥は力尽きてやがてライオンも最期を迎えるのだが、それからライオンや鳥は何度も姿を変えて、出会い、別れる。
力強い絵と壮大なストーリーが組み合わさった大人が感動する絵本です。
大人向け絵本ランキング第8位
だれも知らない世界のことわざ
だれも知らない世界のことわざ
大人向け絵本ランキング第8位は「だれも知らない世界のことわざ」です。
『だれも知らない世界のことわざ』は、創元社の「世界に◯◯」シリーズで人気の絵本です。
世界にある美しい言葉の表現をことわざで紹介していて、言葉の持つ魅力が強く伝わってくる一冊です。
「あなたのレバーをいただきます」「私の頭にアイロンをかけないで」「ある日はハチミツ、ある日はタマネギ」…言葉の美しさに気づかせてくれるから何度でも読み返したい。
『本好きが選ぶ「大切な人にプレゼントで贈りたくなる本」ベスト50』の記事でも紹介しましたが、プレゼントにもオススメです。


大人向け絵本ランキング第7位
12にんのいちにち
12にんのいちにち
大人向け絵本ランキング第7位は「12にんのいちにち」です。
『12にんのいちにち』は、12人の24時間を2時間ずつ12コマで描いた絵本です。
同じ1日を生きる12人が、それぞれどこかでリンクしていき、誰かの一日が別の誰かの一日と繋がっていくことを想像させてくれる一冊。
我が家の娘もお気に入りの絵本で、大人も子どもも読むたびに新しい発見を楽しめる絵本です。
大人向け絵本ランキング第6位
おおきな木
おおきな木
大人向け絵本ランキング第6位は「おおきな木」です。
『おおきな木』は世界的名作を小説家の村上春樹さんが訳した絵本です。
幼い男の子が成長し、少年、青年、壮年、老人になるまで温かく見守り続ける一本の木。男の子に無償の愛を与え続ける一本の木と、その愛を受け取る少年の物語です。
あなたが読む時期によって、あなたは少年になるかもしれないし、老人になるかもしれないし、木になるかもしれない。どんな立場からもなにかを受け取ることができる名作です。
大人向け絵本ランキング第5位
悲しみのゴリラ
悲しみのゴリラ
大人向け絵本ランキング第5位は「悲しみのゴリラ」です。
『悲しみのゴリラ』は、大切な人を失った喪失と再生を描いた絵本です。
母親を失った男の子の前に現れたゴリラが、「ママはどこにいったの?」「いつになったら帰ってくるの?」いう少年の問いかけに答えていきます。
少年の問いかけと暗い色味の水彩画が続いていくのですが、あることをキッカケにずっと寄り添っていたゴリラもまた少年の元を離れていく。
自分を保てなくなったときに、自分自身を救ってくれるキッカケをくれる絵本です。
大人向け絵本ランキング第4位
ながいながい骨の旅
ながいながい骨の旅
大人向け絵本ランキング第4位は「ながいながい骨の旅」です。
『ながいながい骨の旅』は、子どもに骨や内蔵など体のことを知る絵本を探していた時に出会った絵本。
地球ができて、生命が誕生し、様々な生き物が姿や住む場所を変えながら、骨ができた過程を辿っていく壮大な一冊です。
海から誕生した人間が、母親のお腹の中では海とよく似た成分の水の中で浮かび、誕生して海と同じ成分の血液が体の中を駆け巡っていて「今」「自分」が「ここにいる」
この当たり前にある奇跡が、どれほど壮大な期間を経て生まれているかを想像できる大人が読んでもロマンを感じる絵本です。
大人向け絵本ランキング第3位
アライバル
アライバル
大人向け絵本ランキング第3位は「アライバル」です。
『アライバル』は文字のない絵本ですが、読み終わった後はまるで一本のサイレント映画を見たような感覚を味わえる魅力的な絵本です。
社会的事情により家族と離れた町で出稼ぎをして暮らさなければならなくなった男性が、見たこともない文化の新しい土地で、不安や期待と共に過ごしていくストーリーです。過去の自分を捨てる辛さと、新しい人生を歩む期待が文字のない絵からヒシヒシと伝わってくる心に響く絵本です。
僕もこの本を読み終わった後は何も手につかず、しばらく呆然としていたような衝撃を受けた一冊です。
大人向け絵本ランキング第2位
いまぼくはここにいる
いまぼくはここにいる
大人向け絵本ランキング第2位は「いまぼくはここにいる」です。
『いまぼくはここにいる』は、かわいイラストの恐竜絵本ですが、なんとも情緒的で、少し残酷で、だけどたくさんの想像をさせてくれる絵本です。
臆病な草食恐竜のサンには両親とたくさんの弟や妹がいました。しかし、そんな家族がティラノサウルスに襲われ、両親が犠牲になりながら自分たち兄弟を守ってくれます。
怖がりだったサンは家族で年齢が一番上になり、父さんと母さんが自分たちを守ってくれたように、弟や妹を守れるように逞しくなっていきます。しかし、ある日、ティラノサウルスが襲ってきて…といったストーリー。
そこで終わるとただの成長物語なのですが、『いまぼくはここにいる』の魅力は、ここから更に壮大な展開に話が進んでいくところです。これが実に泣ける。
前作の「きょうぼくはなまえをもらった (きょうりゅうのサン)」と合わせて名作なので、ぜひ二冊共に読んでみてください!
我が家では僕と妻がそれぞれ別々の機会に娘に読み聞かせをしたのですが、「あの本読んだ?ちょっと泣けたよ」と話すと、妻も読み聞かせしながらウルウルしたと話していました。
『いまぼくはここにいる』は、「おすすめの恐竜絵本15選」や「おすすめ絵本15選【3歳から4歳向け】」でも紹介しているので、合わせて読んでみてください!





大人向け絵本ランキング第1位
せかいいちのいちご
せかいいちのいちご
大人向け絵本ランキング第1位は「せかいいちのいちご」です。
『せかいいちのいちご』は、BRUTUSのシロクマの表紙でお馴染みの庄野ナオコさんの絵本で、かわいいイラストを眺めているだけでも幸せになれるのですが、それ以上に強いメッセージ性がインパクトを与える絵本です。
物語はシロクマの自宅にイチゴが1粒届くところからスタートします。シロクマはその1粒のイチゴが大切で大切で仕方なく、お風呂に入るときも寝るときもどこに行くにも一緒。
すると、翌年にはイチゴが2粒届いた。嬉しい、嬉しすぎる!その翌年は3粒、その翌年は4粒。
だんだんとたくさんのイチゴを手に入れるようになったシロクマがどうなっていくのかが描かれた作品です。
庄野ナオコさんの描くシロクマの可愛いイラストと、そのストーリーのギャップが胸に残る僕が大好きな絵本を大人に読んでほし絵本第一位に選びました。
『せかいいちのいちご』は、「おすすめ絵本15選【3歳から4歳向け】」でも紹介しているので、合わせて読んでみてください!



大切な人へ絵本をプレゼントする
絵本は大切な人へプレゼントに贈っても喜ばれます。もちろん年齢は関係なく、大人に贈ってもとても喜ばれますよね!クリスマスや誕生日のプレゼントに添えて、一緒に絵本を贈るときっと喜んでもらえますよ!
今回紹介した30冊の絵本から、大切な人へプレゼントで贈る場面ごとに最も適した絵本を紹介していきます。
彼氏・彼女にプレゼントしたい絵本は?
輪廻転生の愛の物語
彼氏・彼女へのプレゼントに贈りたい絵本は『100年たったら』です。
たくさんの人の中から運命的に出会えたことの喜びを伝えられる美しい絵本なので、ぜひ誕生日やクリスマスプレゼントに添えてみてください!
結婚のプロポーズにプレゼントしたい絵本は?
これから共に過ごしていく人へ
プロポーズに婚約指輪に添えてプレゼントに贈りたい絵本は『つみきのいえ』です。
これから長い時間を共に過ごし、たくさんの思い出を一緒に築いていきましょうというメッセージを伝えられるので、ぜひ結婚相手にプレゼントに贈ってみてください!
親から子どもへプレゼントしたい絵本は?
生まれてきてくれてありがとう
親から子どもへプレゼントしたい絵本は『ちいさなあなたへ』です。
生まれてきてくれてありがとうという気持ちや、親がどんな気持ちであなた自身を育ててきたかということが伝わる絵本なので、子どもへのプレゼントに贈ってみてください!
男友だちの誕生日プレゼントに贈りたい絵本は?
究極の文字なし絵本
性別で分けるのもナンセンスなのですが、あえて男友達に贈る絵本でオススメなのは?と聞かれたら『アライバル』をオススメします。
アライバルは絵本の概念を覆すようなサイレント絵本で、まるで一本の映画を見ているような重厚感があり、ビジュアル的にも絵本に馴染みのない男性にも喜ばれます。
ぜひ男性へのプレゼントで贈ってみてください!
女友だちの誕生日プレゼントに贈りたい絵本は?
村上春樹訳の名作絵本
女友達に贈る絵本でオススメなのは?と聞かれたら『おおきな木』をオススメします。
おおきな木は村上春樹さんらしい翻訳で読む人によってどんな立場からも読み取れる絵本です。イラストもシンプルで可愛く、世界的な名著できっと喜ばれるはず。
ぜひ女性へのプレゼントで贈ってみてください!
僕自身は自分の周りの人に本を贈ることが好きで、実際に本を家族や友人に贈ったり、友人に合った本を紹介したりしています。ぜひ、大切な人に贈ってみてください!
オリジナル絵本をプレゼントする
自作のオリジナル絵本をプレゼント
あなたからの手紙のようなオリジナル絵本を作りたいとと思った「シカケテガミ」がオススメです。
恋人へ、親から子どもへ、子どもから親へ、オリジナル絵本を作って贈ってみるのも素敵ですよね!
ランクインしなかったけど大人にオススメの絵本
今回惜しくもランクインしなかったけど、大人に読んでほしいオススメ絵本はまだまだあります。
年間400冊くらいの絵本を読むので、これからもこの記事のランキングは毎年更新していく予定。
ここでは今回惜しくもランクインしなかったけど、候補となる大人にオススメの絵本を簡単に紹介していきます!
大人が感動するオススメの絵本 まとめ
大人が感動するオススメの絵本を30冊紹介してきました。
絵本は子どもが読むためだけでなく、大人が読んでも面白い絵本がたくさんあります。
感動する絵本、勇気づけられる絵本、日々の視点が変わる絵本、大切な人に贈りたい絵本…
面白い絵本はたくさんあります。
このブログでは絵本についての記事もたくさんあるので、ぜひ絵本の世界に触れてみてください!







