これまで読んできた1400冊を全て記録している僕が、本当にオススメする「サッカー本」9選

この記事では、「心からオススメするサッカー本」を紹介しています。
サッカーを通した優れた文章表現を楽しんで頂ければと思います。

とはいえ、サッカーについての技術や戦術や教本を紹介したいわけではありません。サッカーを題材にしたエッセイだったり、人物のルポタージュだったりと、「人や生き方」を追求するような本を紹介しています。
なので、サッカーが好きとか嫌いとかは関係なく楽しめる本ばかりで、他のオススメのサッカー本記事とは全く紹介する本のラインナップが異なるかと思います。

このブログでは、「おすすめの本特集」をカテゴリーで分類していて、様々なジャンルの本を紹介しています。本が好きな方はぜひ読んでみてください

オススメの本を紹介する…テーマは「サッカー本」

SOGEN

2005年から読んだ本を全て記録しています。その記録が1400冊を超えたので、本当にオススメする本について、ジャンルごとに紹介していきます。

今回は、そのシリーズ第3弾「サッカーにまつわる本」です。

<おすすめの本を紹介した記事>

■第1弾は本当にオススメする「写真家が書いた本」
■第2弾は本当にオススメする「エッセイ」
■第3弾は本当にオススメする「サッカーにまつわる本」
■第4弾は心からオススメできる面白い「旅の本・紀行文20冊」
■第5弾は本当にオススメする「ルポタージュ」
■第6弾は本当にオススメする「日本の現代小説」
■第7弾は心からオススメする「家族愛を感じさせる写真集」
■第8弾は「旅をテーマとした写真」を撮りたいと思ったときに参考になるオススメの旅写真集12冊
■第9弾は誰かに贈りたくなるプレゼント本50冊
■第10弾はオススメの伊坂幸太郎作品ランキング・トップ10
■第11弾は「アラスカを旅した写真家・星野道夫の魅力とオススメの本・写真集」
■第12弾はオススメのシリーズ本「就職しないで生きるには」
■第13弾はオススメの「超ヤバい人(スペシャリスト)の本」
■第14弾は3歳におすすめの「子どもが何度も読み返すおもしろい絵本」
■第15弾は探検家・角幡唯介のオススメ本10選と3つの魅力を紹介
■番外編:心からオススメできる面白い映画12作品

僕が読んだ1400冊からオススメのサッカー本9冊を紹介する

サッカー本ってどんな本?
シュートの技術とか、チーム戦術の解説とかが書かれているような本?

???

今回の記事では、「サッカー本」という括りで選んだが、サッカーについて書かれている本はひとつもなくて、どれも日々の美しい瞬間や、その人の生き方が描かれている本です。

サッカーが好きな人はもちろん、サッカーに興味がない人でも、きっとなにかしら気づきを得られる本を選びました。

サッカーという競技を通して文章表現をする作者の本を楽しんでください。

 

1.
木曜日のボール/近藤篤


木曜日のボール

SOGEN

近藤篤さんの著作「木曜日のボール」です。世界中を旅しながらサッカーボールのある景色を撮影している写真家・近藤篤さん。ボールのある景色と、近藤さんが写真家になる過程を綴ったエッセイがとてもよく合う作品です。

 

世界中を旅しながら、サッカーボールのある風景を撮影していく写真家、近藤篤。

日本、エジプト、トルコ、キューバ、アルゼンチン。

筆者にとっての特別な場所、ブエノスアイレス。
筆者が夢を追いかけ、写真家になった場所、ブエノスアイレス。

サッカーボールをめぐる70の写真と、55のお話をまとめたフォトエッセイ。
愉快な話、哀しい話、カメラを始めた話、思い出したくもない話。

有名・無名を問わず、サッカーを通して人生を生きている人たちがここにいる。
この本には、人が自らの足で歩んでいく姿が描かれている。

特別な日常を紡いだ一冊。
大好きな写真エッセイ。

ちなみに「木曜日のボール」は、旅本としての要素も強く「心からオススメできる面白い「旅の本・紀行文22冊」でも紹介した。

ブエノスアイレスのことはなにも知らなかった。でも、何も知らなくてもよかった。あのときは動くこと自体が目的だったから。カテドラルがどこにあるか、美味しいレストランがどこにあるか、そんなことはどうでもよかった。
全て着いたらわかることだった。
僕はブエノスアイレスでいろいろな人と知り合い、いろいろなことを体験し、いろいろなことを学んだ。それは東京に住み続けていては決して学ぶことのできないものだった。
ブエノスアイレスは僕にいろいろなものを与えてくれた。そして、何一つ奪わなかった。

 

「木曜日のボール」については、以下の記事でも紹介しているので、参考にどうぞ。

 

2.
サッカーデイズ/杉江由次


サッカーデイズ (小学館文庫)

浦和レッズサポーターである筆者と、その小学生の娘や息子が、サッカーを通して挫折や栄光や悲しみや喜びを経験していく、スペシャルな物語。

日常に溢れている特別な瞬間を、ひとつひとつ丁寧に向き合い、小説のように物語を紡いでいく。
筆者の中学生時代と娘の現在が様々なところでリンクし、娘の物語が筆者の物語へと変化する。

僕はこういう物語を書きたいんだよな、と思わせられる作品。

今回、この記事を書くためにこの本を読み返してみた。
最後の章を電車の中で読んでいると、はじめて読んだ時と同じように大きく心が動いた。

「ねえ、おばあちゃんちに寄っていかない?」
「えっ?だって遠回りになっちゃうよ」
「遅くなったっていいじゃん。県大会に行けたって報告しないとさ。相当心配していたから」
入念にストレッチをした後、ゆっくりと走り始める。前回と変わらずすぐ足は重くなる。しかもそこに筋肉痛が加わり、思わず悲鳴をあげそうになってしまう。
それでも一歩ずつ走った。次の信号まで、次の信号までと目標を変えて距離を伸ばした。
その日から、ほぼ毎日走り続けた。雨の日が三日続けば水たまりを避けながら走った。走る距離はどんどん伸びていった。
「マラソン大会に出たら?」
取りつかれたように走り始めた私に妻が言った。
しかし、一度もマラソン大会には出ることはなかった。なぜなら私の目標は42.195キロ走ることではなく、また他人より速く走ることでもなかったからだ。
私はいつか娘とサッカーをする日のために走っていたのだ。

 

3.
オシムの言葉/木村元彦


オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

タイトルだけ見るとオシムさんの名言集みたいな本かと思うのだけど、読んでみるとこれが極上のノンフィクションルポタージュだった。

七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの宗教、三つの言語、二つの文字、一つの国と表現されたユーゴスラビア。

今は分裂してクロアチアやセルビアやスロベニアなんかの国に別れているが、これだけの国が一つにまとめられたら内紛が起こるよなと。
日本という小さな島国にいるだけでは想像もできないような世界の紛争とサッカーを結びつけたこの作品は、一読の価値がある。

そして、日本代表監督もされたオシムさんへの尊敬の念を一層深めるだろう。
オシムさんの日本代表チームをワールドカップで見たかった。

ちなみに作者の木村元彦さんを恵比寿で見かけ、声をかけた。
快く握手をして頂き、名刺まで頂いた。素敵な方でした。

けれど、この爽快感は何だ。
目的が明確ならどこまででも、いつまででも自分は走れる、労は厭わない。
サッカーは美しく、こんなにも楽しいものだったのか。

 

「オシムの言葉」については、『オススメするルポタージュ12選』の記事でも紹介しているので、参考にどうぞ。

 

4.
直撃本田圭佑/木崎伸也


直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

日本サッカー史上最もタレント性に飛んだ選手の一人である本田圭佑選手を近い距離で取材してきた木崎伸也さん。

雑誌Numberで稀に本田選手のインタビュー記事が掲載されていたが、それらをまとめたものだ。まずはこの特集サイトを見るだけでも面白い

僕自身、面接やプレゼンなど人前で話すときに最も大切なことは「自分の言葉で話すこと」だと思っているのだが、本田選手以上に自分の言葉で話せるアスリートはなかなかいないだろう。

服装やぶっ飛んだキャラクターが一人歩きしている本田選手だが、彼の言葉をゆっくり読めば、日々の一歩を着実に積み重ねていくことの大切さを強く感じるようになる。

一歩を進みたくなるような、勇気をもらえる一冊。

「結局、みんなが嫌がることを我慢してできるかどうかなんですよ。オレはスーパーマンでもなんでもない。ただみんなが嫌なこともやれるし、夢のためにやりたいことも我慢できる。それを本当に徹底していて、あとは人よりも思いがちょっと強いだけ。その差が結果に現れたりするんですよ」

 

――少しの差が、大きな結果を生み出すと。

 

「オレはそう信じているよね。それを信じてがんばっていかなあかん」

 

5.
サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった/中村 慎太郎


サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった

僕はバスケットボールをずっと続けてきたので、自分でプレイすることも観戦することも好きだ。

バスケの国内プロリーグであるBリーグが始まって3シーズンが終わろうとしているが、平均観客動員は3000人ちょい。
一番観客動員が多い千葉ジェッツですら平均5000人程度。

では、Jリーグはというと、なんと平均で20000人。
一番多い浦和レッズは40000人。

すごいわ、Jリーグ。

そんなJリーグのファンになっていった話を書いていった本。

あなたに趣味はあるだろうか?
なにか生きがいのような楽しみはあるだろうか?

人がなにかに熱中し、没頭していく経緯を見られる一冊。

 

6.
サムライブルーの料理人/西 芳照


サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い

サッカー日本代表を食事面でサポートするシェフのお話。
サッカーにまつわるいろいろな仕事があることを知れる一冊。

南アフリカワールドカップに帯同した西さんは、快進撃を続ける日本代表を食事面でサポートする一方で、ホテルの調理場では様々な闘いをしている。

選手とのエピソードも豊富でとても興味深い一冊。

 

7.
通訳日記/矢野 大輔


通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)

こちらもサッカーにまつわる仕事から選んだ一冊。

現在は森保さんが日本代表の監督をしているので通訳はいないと思うが、過去の日本代表がいつも外国人が監督をしていて、その隣には通訳がいた。

トルシエ時代のダバディさんはそのキャラクターと豊富な知識からサッカー解説者になっている。
ジーコの頃やハリルホジッチの頃の通訳も、なんとなく顔が浮かぶ。

矢野さんは、ザッケローニの通訳として、ブラジルワールドカップに帯同し、監督と選手と常にコミュニケーションをとってきた。
矢野さんにしか知ることができない世界も多数あり、とても興味深い一冊。

8.
フットボール百景/宇都宮徹壱


フットボール百景

サッカー好きから絶大な信頼を得ている宇都宮さん。

その理由は、宇都宮さんの取材スタイルにある。

サッカーを取材して感じたことをまとめたコラムを書いているライターなのだが、ワールドカップ、Jリーグ、日本代表、JFL、地域リーグ、女子サッカー、高校サッカー、ブラインドサッカー、アンプティサッカー、自衛隊サッカー、マスコットと、その興味は多岐にわたる。

日本代表の試合よりも、天皇杯の1回選(地域リーグのチーム同士の試合)を取材に行ったりするそのスタイルは、サッカー好きに信頼される所以だ。

ちょっと幸せになれる100+1のコラム&フォトブック。

9.
解説者の流儀/戸田和幸


解説者の流儀

日韓ワールドカップで赤いモヒカンでスタメン出場していた戸田和幸が、サッカー解説者になって大ブレークするまでの軌跡を綴った本。

戦略的に解説者の場を奪取したその方法について、解説してくれています。

 

「解説者の流儀」の詳しい書評記事は、別の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

オススメのサッカー本まとめ

サッカーにまつわる本は「サッカー本大賞」があるくらい人気のジャンルです。

僕は今回のテーマに「サッカー本」を選びましたが、サッカーについて書かれている本はひとつもありません。
サッカーの技術や戦術や魅力を読みたいわけではなくて、そこに描かれている生き方や美しい瞬間を読みたいのです。

僕はいつか「これまで読んできた1400冊から選んだベスト50」を発表しようと思っているが、「1,木曜日のボール」「2.サッカーデイズ」「3.オシムの言葉」はきっとランクインしてくるだろう。

それくらいオススメの本。
ぜひ読んでほしい。

 

■第1弾は本当にオススメする写真家が書いた本
■第2弾は本当にオススメする「エッセイ」
■第3弾は本当にオススメする「サッカーにまつわる本」
■第4弾は心からオススメできる面白い「旅の本・紀行文20冊」
■第5弾は本当にオススメする「ルポタージュ」
■第6弾は本当にオススメする「日本の現代小説」
■第7弾は心からオススメする「家族愛を感じさせる写真集」
■第8弾は「旅をテーマとした写真」を撮りたいと思ったときに参考になるオススメの旅写真集12冊
■第9弾は誰かに贈りたくなるプレゼント本50冊
■第10弾はオススメの伊坂幸太郎作品ランキング・トップ10
■第11弾は「アラスカを旅した写真家・星野道夫の魅力とオススメの本・写真集」
■第12弾はオススメのシリーズ本「就職しないで生きるには」
■第13弾はオススメの「超ヤバい人(スペシャリスト)の本」
■第14弾は3歳におすすめの「子どもが何度も読み返すおもしろい絵本」
■第15弾は探検家・角幡唯介のオススメ本10選と3つの魅力を紹介
■番外編:心からオススメできる面白い映画12作品

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