玉樹真一郎|『「ついやってしまう」体験のつくりかた』を読んで考えた

この記事は、ダイヤモンド社から出版された玉樹真一郎さんの著書「「ついやってしまう」体験のつくりかた」について書いている記事です。玉樹真一郎さんは、任天堂でWiiの企画を担当し、「Wiiのプレゼンを最も多くした男」と呼ばれている方です。

 

書評記事」をカテゴリーで分類していて、様々なジャンルの本を紹介しています。本が好きな方はぜひ読んでみてください。

書評記事一覧
1)角幡唯介|エベレストには登らない
2)菅俊一・高橋秀明|行動経済学まんが ヘンテコノミクス
3)中田敦彦|中田式ウルトラ・メンタル教本
4)戸田和幸|解説者の流儀
5)石川直樹|この星の光の地図を写す
6)岸見一郎|哲学人生問答
7)渡邊雄太|「好き」を力にする
8)高橋源一郎|ぼくらの文章教室
9)石川直樹|まれびと
10)堀江貴文|英語の多動力
11)森博嗣|作家の収支
12)鈴木敏夫|南の国のカンヤダ
13)森博嗣|森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在
14)米沢敬|信じてみたい 幸せを招く世界のしるし
15)馳星周|馳星周の喰人魂
16)藤代冥砂|愛をこめて
17)佐藤優|人生のサバイバル力
18)せきしろ|1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった
19)服部文祥|息子と狩猟に
20)ブレイディみかこ|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
21)河野啓|デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
22)幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
23)内山崇|宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
24)近藤雄生|まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること
25)岸田奈美|家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
26)玉樹真一郎|「ついやってしまう」体験のつくりかた ←今回の記事
27)村本大輔|おれは無関心なあなたを傷つけたい
28)小松由佳|人間の土地へ
29)服部文祥|サバイバル家族

【書評】『「ついやってしまう」体験のつくりかた|玉樹真一郎』とは、どんな本?


「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

任天堂でWiiの企画を担当し、「Wiiのプレゼンを最も多くした男」と呼ばれている玉樹真一郎さんの著作本です。

Twitterにも書きましたが、スーパーマリオの最初の画面のデザインから、ドラクエに「ぱふぱふ」がある理由まで、ゲームがここまで行動分析学に基づいて作られているのかと驚いた一冊です。めちゃくちゃ面白かった。

早速ですが、本書の最初にある問いを紹介したいと思います。

質問

「スーパーマリオというゲームは、どういうルールのもと、なにをしたら勝ちでしょう?」

本書はこの問いからスタートします。

「クッパを倒せば勝ち」
「ワールドを進めれば勝ち」
「ピーチ姫を助ければ勝ち」
「制限時間以内にゴールすれば勝ち」

本書では、全て誤答と書かれています。

それでは、この問いの答えはなんなのでしょうか?後ほどお伝えします。

【書評】『「ついやってしまう」体験のつくりかた』著者の玉樹真一郎さんとは?

玉樹真一郎さんとは?
1977年生まれ
。プログラマーとして任天堂に就職後、プランナーに転身。全世界で1億台を売り上げた「Wii」の企画担当として、最も初期のコンセプトワークから、ハードウェア、ソフトウェアとのネットワークサービスの企画・開発すべてに横断的に関わる。「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と 呼ばれている。2010年任天堂を退社。同年、青森県八戸市にUターンして独立・起業。著書に「コンセプトのつくりかた」がある。

 

本書を読むまで僕も玉樹真一郎さんについては知らなかったのですが、スーパーマリオを生んだ任天堂で大活躍された方ですね。
本書でも任天堂が生んだスーパーマリオを始め、ゼルダの伝説、ラストオブアス、風ノ旅ビトなどについてもゲームデザインについて解説してあります。

現在は八戸学院大学・地域経営学部特任教授をされていて、三沢市まつづくりアドバイザーを歴任しています。

 

【書評】『「ついやってしまう」体験のつくりかた』|玉樹真一郎」の感想

さて、冒頭の問いの答えをお伝えします。

質問

「スーパーマリオというゲームは、どういうルールのもと、なにをしたら勝ちでしょう?」

答えは、「右へ行くこと」だそうです。

 

プレイヤーに「マリオが右へ行くこと」を情報として伝えるために、最初は左端に立ち、右を向いていた。

マリオが「右を向いていた」という情報がわかるように、ヒゲと帽子をつけて、マリオが向いている方向をわかるようにデザインした、ということだそうです。

そう、タイトルの通り「ついやってしまう体験」をデザインしているんですね。

なんだかこの最初の解説だけでワクワクしませんか?

「ついやってしまう」体験のつくりかた

 

構成としては、3つのデザインを中心に話が進んでいきます。

1.直感のデザイン
2.驚きのデザイン
3.物語のデザイン

 

この本がとてつもなくオシャレなのは、本の構成がこの3つの柱を元にデザインされているからです。

例えば、この本には右ページに本文、左ページに図が配置されています。また、ページをめくるタイミングで、次のページにどんな内容が来るかについて予想させようと構成されています。
他にも、わざわざ口汚い主張をしたり、くだらない例をあげたりと、あちこちにちょっとした違和感が登場します。その違和感が登場する場所や頻度に、秘密があると解説には書かれています。
最後に、この本を読むという体験を通して、あなたに「自分は成長した」と感じてもらえるようなデザインが仕込まれている、と書かれています。

「ついやってしまう」体験のつくりかた
そうです、なにを隠そう僕自身もそのデザインにしっかりの乗り、行動デザインの勉強になったと、こうやってアウトプットしているわけです(笑)

 

このように、本書にはゲームを通した具体例から、人の行動を促したりチームとしての機能性を高める方法などが書かれている一冊です。
とても面白い本でした。

【書評】「ついやってしまう」体験のつくりかた』|玉樹真一郎」の名言・名文を紹介

僕は本を読んだら気になった文章をノートに書き記す習慣を、もう15年近く続けています。

インプットの吸収率が圧倒的に上がるし、なにより目に見える形で記録されていくことが自分の自信になる。
そんなサイクルが好きで、コツコツと本から気になったことばを集めています。

本書から気になった文章を紹介します。

子育てはとても難しいです。例えばこんな事。

片付けない、歯磨きしない、本を読んでも聞かない。
子供たちには悪意はありません。
となれば、悪いのは僕の命令や指示と言うことになります。

「片付けなさい、歯磨きしなさい、お話を聞きなさい。」
そもそも、命令1つで子供を動かそうとしていること自体甘かったのです。
子供たちが自らの意思で動き出すためには、親側からのアプローチを改めなければなりませんし、そこにきっと体験デザインが使えるはずなのです。

 

子育てをしている僕にも、とても参考になるお話でした。
子どもがついついやってしまうような、体験デザインを数多く散りばめておくことが重要ですね。

『「ついやってしまう」体験のつくりかた』|玉樹真一郎」の書評まとめ

本書には3つの手法は書かれています。

「つい」やりたくさせてしまう
「つい」熱中させてしまう
「つい」誰かに言いたくさせてしまう

そんな魔法のような技を使えると、生活がとても楽になりますよね。

本書には、そんな体験をデザインするための考え方が書かれています。
きっとこの本を読んだら、僕のように誰かに紹介したくなっています(笑)

『「ついやってしまう」体験のつくりかた』の評価
面白さ
(4.5)
吸収できた言葉
(4.0)
デザインの美しさ
(5.0)
総合評価
(4.5)

 

ほかにも書評記事を書いています

せっかく読んだ本をインプットしておくだけでなく、アウトプットすることで、その本からなにを得て、なにを感じたかをまとめています。
話題の本、僕が興味のある本、オススメの良書を記事としてまとめていきます。

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