ちきりん本『自分メディアはこう作る!』あらすじと読書感想文

この記事は文藝春秋から出版されている、ちきりんさんの著書「自分メディア」はこう作る!」について書いている読書感想文です。
ブロガーのちきりんさんが2014年に出版した本ですが、今のメディア運用に役立つ考え方がたくさんある本です。顔も出さずブログ一本で今の地位にたどり着いたちきりんさんのメディア運用方法が書かれた一冊です。
どこよりも詳しい読書感想文の総まとめ|読みたい本が見つかる
読書感想文一覧

1)角幡唯介|エベレストには登らない
2)菅俊一・高橋秀明|行動経済学まんが ヘンテコノミクス
3)中田敦彦|中田式ウルトラ・メンタル教本
4)戸田和幸|解説者の流儀
5)石川直樹|この星の光の地図を写す
6)岸見一郎|哲学人生問答
7)渡邊雄太|「好き」を力にする
8)高橋源一郎|ぼくらの文章教室
9)石川直樹|まれびと
10)堀江貴文|英語の多動力
11)森博嗣|作家の収支
12)鈴木敏夫|南の国のカンヤダ
13)森博嗣|森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在
14)米沢敬|信じてみたい 幸せを招く世界のしるし
15)馳星周|馳星周の喰人魂
16)藤代冥砂|愛をこめて
17)佐藤優|人生のサバイバル力
18)せきしろ|1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった
19)服部文祥|息子と狩猟に
20)ブレイディみかこ|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
21)河野啓|デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
22)幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
23)内山崇|宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
24)近藤雄生|まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること
25)岸田奈美|家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
26)玉樹真一郎|「ついやってしまう」体験のつくりかた
27)村本大輔|おれは無関心なあなたを傷つけたい
28)小松由佳|人間の土地へ
29)服部文祥|サバイバル家族
30)石川直樹|地上に星座をつくる
31)加藤亜由子|お一人さま逃亡温泉
32)沢木耕太郎|深夜特急
33)ブレイディみかこぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2
34)沢木耕太郎|深夜特急第1巻・第2巻
35)沢木耕太郎|深夜特急第3巻・第4巻
36)いとうせいこう|国境なき医師団を見に行く
37)ちきりん|「自分メディア」はこう作る!←今回の記事
38)村上春樹|村上T 僕の愛したTシャツたち
39)鈴木賢志|スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む
40)沢木耕太郎|深夜特急第5巻・第6巻
41)落合陽一|0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書|
42)早坂大輔|ぼくにはこれしかなかった。BOOKBERD店主の開業物語|
43)小永吉陽子|女子バスケットボール東京2020への旅
44)辻山良雄・nakaban|ことばの生まれる景色
45)岡田悠|0メートルの旅
46)トム・ホーバス|チャレンジング・トム
47)長谷川晶一|詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間
48)田中孝幸|13歳からの地政学
49))国分拓|ガリンペイロ
50))サトシン・西村敏雄|わたしはあかねこ
51))林木林・庄野ナホコ|二番目の悪者

『「自分メディア」はこう作る!』は、どんな本?

「自分メディア」はこう作る!は、どんな本?

この本は、2005年から書いている「Chikirinの日記」というブログの運営方法と、10年分のブログから選んだベストエントリを合わせた本です。

まだ何者でもなかったちきりんさんが、どうやってブログを育ててきたのか、この10年間で何が起こり、どんな判断をしてきたのかといったブログ運営の舞台裏が書かれた一冊です。
少し古い本ですが、今の時代にも役立つし、ブログを書いている人や個人で発信していきたいという方には何かのヒントになる内容になっています。

► 『「自分メディア」はこう作る!』へ

著者のちきりんとは?

ちきりんさんとは、「Chikirinの日記」というブログを運営しているブロガーです。
無名の会社員だったちきりんさんのブログは、今や日々数万人の読者が訪れる人気ブログとなっています。

実名、詳しい経歴、取材での顔出しNGなどほとんどの情報を隠しながら発表を続けているものの、何冊も書籍を出して、企業家から政治家まで様々な方と対談をしています。

ちきりんさんが書いたオススメの本

僕はこれまでちきりんさんの本を7冊読んできました。

その中で特におもしろかったのは「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」と「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」と「自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術」ですね。

後述しますが、全ての本で共通していることは「情報のネタをから自分で考える」ことを徹底していることです。

なので、テーマは「リノベ」だったり「旅」だったり「ブログ」だったりするのですが、それらを自分事に置き換えて、なにが必要でなにが必要でないのかを考えて実践している点が読者に愛されている理由だと思います。

『「自分メディア」はこう作る!』内容やあらすじを紹介

『「自分メディア」はこう作る!』には、ちきりんさんがブログ運営をしていくために考えてきたことが書かれています。

僕がその中でも特に参考になった内容は、『そもそも、自分はブログで何を達成したいんだっけ?』という目指すべき姿を明確にし、その設定したゴールに向かって進んだと書かれていたことです。

ちきりんさんはブログで達成したいことは、『Chikirinの日記と言うサイトを、価値あるメディアに育てたい』ということでした。ちきりんさんが考える「価値あるメディア」とは、読者ができるだけ似通っているメディアを意味しています。
なので、ちきりんさんが書く内容に対して興味のある人が、興味を持てるような記事を書くことと言えます。

そこから反対に考えたとき、目指さないあり方も見えてくると書かれています。

・書き手として有名になること。
・自分の文章を何の共通点もない人を含めできるだけ多くの人に読んでもらうこと。
・ビジネスを成功させること。

これらは、ちきりんさんがブログを書く目的としては、全く当てはまらない。そんなことを意識し、ブログを運用してきたと書かれていて、なるほどなあと感じました。

『「自分メディア」はこう作る!』を読んだ感想

ちきりんさんが出版している本を読むと、ちきりんさんの行動はどの本でも共通している点があります。

それは、『情報を自分に置き換えて思考し、決断すること』を徹底していることです。

『「自分メディア」はこう作る!』ではブログ運営について、『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』では自宅のリノベについて、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」』では旅について、無数の情報の中から自分が得たいことや必要なことを自分事に置き換え、それらを発信しています。

情報を自分事に置き換えられると、「自分はこう考える」「自分はこうしたい」が見えてくるし、反対に「自分はこれはいらない」「こうしない」が明確に見えてきます。

例えば『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』では、自宅のリノベをしていく中で常識にとらわれない自宅づくりをしていきます。

結果、ちきりんさんの自宅は「玄関がめちゃくちゃ広くて収納がたくさんある」とか、「めちゃくちゃ広い1Rの部屋」になりました。
これは全てちきりんさん自身の生活に合った部屋の設計になっていて、3年経った今でも大満足な家だと話しています。

目指すべきゴールがあることで、そのゴールまでの道にいらないものはやらないというシンプルなことを徹底し、今のちきりんさんが出来上がっているのだなあと感じました。「ブログをしよう!」が目的ではなく、「ブログで達成したいこと」を目的として捉えるわけですね。

『「自分メディア」はこう作る!』ちきりんの名言・名文を紹介

ちきりんさんの本『「自分メディア」はこう作る!』に書かれた名言・名文を紹介します。

▶『自分メディア」はこう作る!』の名言・名文

▶お年玉はすぐに使え

同じ事は、高校生がもらう数万円のお年玉でも起こります。これは、もらってすぐに使えばそれなりに使いでのある額です。しかし「とりあえず貯金」して数年後、就職すれば、新入社員でさえその10倍近い額を毎月もらえます。高校生の時にお年玉で一流レストランを予約し、30000円のディナーデートをしたら、一生忘れない思い出になりますよね。30歳になったら、その何倍も払わないと得られないほどの新鮮な驚きや感激が、高校生ならお年玉で得られるのです。
そして人を育てるのは、数万円の貯金ではなく、「こんな世界が世の中にあるんだ」という、若い頃の未知なる世界との遭遇から得られる驚愕であり、感動なのです。
お年玉というのは、もらってすぐに使えばそのものすごく価値が高いにもかかわらず、貯金して数年も置いておくと、生活費の誤差にさえ成り下がってしまう程度の額です。

▶これ以上経済発展する必要なんてあるの?

なぜ経済発展が必要か?と問われたら、「弱者も生きること、生を楽しむことが可能になるからだ」と答えられるようになりました。
経済発展に何の意味があるのか、便利なものはなかったけれど、昔の方が幸せだったのではないか、と言う疑問それらは「強者が感じるものなのだ」と、初めて気が付きました。階段が難なく上れて、車やバイクで大混雑している道でも移動に困らない、そういう人だから「贅沢では?」などと思うのだと理解したのです。
経済状況が厳しければ厳しいほど、人間の社会も動物の世界に近づきます。弱者にかまっていられなくなり、力の無いものは淘汰されます。災害で水や電気が止まれば、透析や人工呼吸器などが必要な人、持病のために共同生活ができない人は、命の危険さえ感じなくてはなりません。それは「疲れる」「よく眠れない」程度の話ではないのです。
弱者も生存でき、生活の楽しみを得られる世の中を実現するためには、世界には一定の余裕が必要です。強者にとっては贅沢に思える設備も、弱者には生活の必須アイテムかもしれません。だから私は今の日本においてさえ「もう経済発展しなくていい」とは思いません。

『「自分メディア」はこう作る!(ちきりん)』読書感想文 まとめ

『自分メディア」はこう作る!』には、自分で考えることのネタがたくさん転がっています。
ぜひ読んでみてください!

► 『「自分メディア」はこう作る!』へ

「どこよりも詳しい読書感想文」を書いています。
これまでの読書感想文一覧を貼っておきますので、興味のある本があればぜひ読んでみてください!

どこよりも詳しい読書感想文の総まとめ|読みたい本が見つかる
読書感想文一覧
1)角幡唯介|エベレストには登らない
2)菅俊一・高橋秀明|行動経済学まんが ヘンテコノミクス
3)中田敦彦|中田式ウルトラ・メンタル教本
4)戸田和幸|解説者の流儀
5)石川直樹|この星の光の地図を写す
6)岸見一郎|哲学人生問答
7)渡邊雄太|「好き」を力にする
8)高橋源一郎|ぼくらの文章教室
9)石川直樹|まれびと
10)堀江貴文|英語の多動力
11)森博嗣|作家の収支
12)鈴木敏夫|南の国のカンヤダ
13)森博嗣|森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在
14)米沢敬|信じてみたい 幸せを招く世界のしるし
15)馳星周|馳星周の喰人魂
16)藤代冥砂|愛をこめて
17)佐藤優|人生のサバイバル力
18)せきしろ|1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった
19)服部文祥|息子と狩猟に
20)ブレイディみかこ|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
21)河野啓|デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
22)幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
23)内山崇|宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
24)近藤雄生|まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること
25)岸田奈美|家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
26)玉樹真一郎|「ついやってしまう」体験のつくりかた
27)村本大輔|おれは無関心なあなたを傷つけたい
28)小松由佳|人間の土地へ
29)服部文祥|サバイバル家族
30)石川直樹|地上に星座をつくる
31)加藤亜由子|お一人さま逃亡温泉
32)沢木耕太郎|深夜特急
33)ブレイディみかこぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2|
34)沢木耕太郎|深夜特急第1巻・第2巻
35)沢木耕太郎|深夜特急第3巻・第4巻
36)いとうせいこう|国境なき医師団を見に行く
37)ちきりん|「自分メディア」はこう作る!←今回の記事
38)村上春樹|村上T 僕の愛したTシャツたち
39)鈴木賢志|スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む
40)沢木耕太郎|深夜特急第5巻・第6巻
41)落合陽一|0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書|
42)早坂大輔|ぼくにはこれしかなかった。BOOKBERD店主の開業物語|
43)小永吉陽子|女子バスケットボール東京2020への旅
44)辻山良雄・nakaban|ことばの生まれる景色
45)岡田悠|0メートルの旅
46)トム・ホーバス|チャレンジング・トム
47)長谷川晶一|詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間
48)田中孝幸|13歳からの地政学
49))国分拓|ガリンペイロ
50))サトシン・西村敏雄|わたしはあかねこ
51))林木林・庄野ナホコ|二番目の悪者
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