幡野広志|「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 」を読んで考えた

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書評記事を書いています

せっかく読んだ本をインプットしておくだけでなく、アウトプットすることで、その本からなにを得て、なにを感じたかをまとめています。
話題の本、僕が興味のある本、オススメの良書を記事としてまとめていきます。

この記事では、写真家・幡野広志さん著書「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 なんで僕に聞くんだろう。」について書いてみる。

著者の幡野広志さんとは?

他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。|幡野広志


他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 なんで僕に聞くんだろう。

webメディアcakesで2019年&20120年上半期にもっとも読まれた幡野広志さんの人生相談本である「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 なんで僕に聞くんだろう。」について書評記事を書きます。

幡野広志とは?
写真家。2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告される。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、多くのメディアで紹介されることになった。その後、写真や文章が注目され始め、写真集「写真集 (Hobonichi Books)」や著書「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」などを出版。

幡野さんの本はSOGENの2019年に読んだ本の第5位2位、2020年第2位にそれぞれランクインしています。




 

以前に幡野さんの「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」という本を読んだときに感じたNASAにおける家族の定義がおもしろかったので、記事にもしました。

幡野広志「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」から考えるNASAが定める家族の定義がおもしろい

また、本書の前編となる「なんで僕に聞くんだろう。 (幻冬舎単行本)」は、僕が書いた2020年のオススメ本第2位にランクインした本です。


なんで僕に聞くんだろう。 (幻冬舎単行本)

 

様々なメディアに登壇している幡野さんのお話はyoutubeでも見ることができます。

【誰かのしあわせを願えること。】をテーマにTEDxでもお話をしていて、その話もとても興味深いです。

ただ、本番前は人生で一番緊張したと本書でも書いてあり、逃げ出そうかと思ったときに抗不安剤をもっていることを思い出して服用し、ドーピングの結果、そのスピーチはうまくいったと書かれていました(笑)

「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。」って、どんな本?

本書のタイトルにはサブタイトルに「#なんで僕に聞くんだろう。」と書かれています。

確かに、余命宣告を受けた写真家に、どうして人生相談をするんだろう?
相談内容はほんとうに多岐に渡っています。

今年結婚式は8回出席したけれど、自分は彼氏もいなくて、素直に喜べません
高校生から29歳まで祖母から暴力を受けていました
障がいをもつ子どもの親になったことを受け入れられません
大学受験に失敗したことを引きずています
自分の知らないところで妹に手を出そうとした彼氏との関係に悩んでいます

家族のこと、恋愛のこと、将来のこと、病気のこと。

#なんで僕に聞くんだろうと、幡野さんが思わず発したくなる相談が寄せられているのですが、それらを疑問に思いつつも、幡野さんは相談に対して自分の言葉で丁寧に答えていきます。

その「自分の言葉」は、時々エッジが効きすぎていますが、よくそんな視点を想像し、答えられるなと感心する点が多々あります。

物事を多様な視点から見ることについて考えさせられる本で、きっと2021年のオススメ本にランクインするだろう一冊です。

幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。

「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。」に書かれていた言葉を紹介

僕は本を読んだら気になった文章をノートに書き記す習慣を、もう15年近く続けています。

15年前から私が本を読んだら必ず行っている2つの習慣

インプットの吸収率が圧倒的に上がるし、なにより目に見える形で記録されていくことが自分の自信になる。
そんなサイクルが好きで、コツコツと本から気になったことばを集めています。

本書から気になった文章を紹介します。

■「彼氏が自分の妹に手を出そうとして、妹はトラウマ気味になって、当然彼氏と別れようと思うんだけど、彼氏のことが好きでどうしたらいいのかわかりません」みたいな内容の相談に対して答えた文章の一文から。

誰に何をいわれても、あなたは彼とは別れません。別れない最大の原因は、あなたの人生になにもないからです。なにもないあなたの人生に、ただの悪党が色をつけてくれたんです。
彼の存在が唯一のアイデンティティだから、あなたも握りしめて離せないわけです。針も毒もあるような存在を、苦しくても痛くても握りしめちゃうの。
無理に彼と別れる必要はないんだけれど、これからの人生を考えたらアイデンティティはいくつかもっていたほうがいいとおもうんです。学業でも趣味でも仕事でも交友関係でもなんでもいいけど、彼氏以外のアイデンティティを持ちましょう。彼氏というアイデンティティを失ったときに、今日から育てたアイデンティティがあなたを救います。アイデンティティってね、人生の柱なんだよ。柱はおおいほどいいよ。あなたを救ってくれる人って白馬の王子さまでも、キリストでもなく、あなただけです。

 

■「自分は二十歳で童貞で、成人式に行こうか迷っています」みたいな内容の相談に対して答えた文章の一文から。

成人式に行くか行かないかすらを自分で決められないんなら、今後の人生で重要な選択ができないんだ。きっとそれは、いままで自分で選択せずに、誰かに選択してもらっていたからじゃないか。親に決められていたか、友人かだれかの真似をしていたか、どちらにしても、いままであなたが選択すべきだった機会を奪われていたか、逃げていたかのどちらかだ。
選択を人に委ねてしまうのは、失敗したくないということなんだとおもう。失敗しても人のせいにできるし、選択するという作業からも開放される。選択を人に委ねて決めてもらうというのは簡単でラクなんだ。考えるということをしなくてすむからね、でもこれは思考停止というんだ。

 

■「二年間浪人してもうまくいかず、姉妹は結婚して子どもも産んで幸せそうで、自分はいたたまれなくなって二十万円払って女性用風俗で初体験をしてきた」みたいな内容の方の相談に対して答えた文章の一文から。

ぼくからすれば結婚だって離婚だって、しあわせになるための手段だし、病気だとか子どもの有無とか、収入の多寡とか社会的地位というのはただの要因です。
手段と要因を照らし合わせて、目的にむかって選択していけばいいのだけど、本当の不幸ってのは、手段と要因と目的をごちゃ混ぜにして、選択肢のさきですこしでもマシなしあわせが手を振っているのに選ばないことですよ。
まずはあなたが抱いているしあわせの価値観が、そもそも本当に自分のしあわせの価値観なのかよく考えたほうがいいとおもうんです。ぼくには、あなたが誰かの目を気にしているように感じるんです。親だったり姉妹だったり、友達や近所の人だったり、社会の目だったり。

 

■「二歳の娘がいながらうつ病を患っている夫との今後の関係をどうていいこうか考えている」みたいな内容の方の相談に対して答えた文章の一文から。

幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。名言

「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。」を読んで思ったこと

僕は本書から一貫して2つのことが書かれていると感じました。

幸せの価値観は1つじゃないこと
自分で選択する力をつけていくこと、子どもにはつけさせていくこと

人生相談をわざわざメールで送るかたは、なにかしらの悩みを抱えて、幡野広志さんに相談をしています。

悩んでいることはそれぞれですが、「それって、本当にあなたが望んでいることなの?世間の声に流されていない?」と投げかけていることと、「自分で選択する力をつけていかないとけっこう人生が大変だよ」といったことが幡野さんの言葉で書かれていて、いろいろな形で背中をそっと押してくれているような気持ちになります。

相談内容は異なるかもしれないけれど、自分自信に繋がる思考はきっとあって、自信をもって読むことをオススメできる一冊です。

この本の評価
面白さ
(4.5)
吸収できた言葉
(5.0)
デザインの美しさ
(4.5)
総合評価
(4.5)

他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。|幡野広志


他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 なんで僕に聞くんだろう。

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