【書評】佐藤優|「人生のサバイバル力 」を読んで考えた【17歳の特別教室】

この記事では、幻冬舎から出版されている「佐藤優さんの著書『人生のサバイバル力』の書評記事」です。著名人が高校へ出張授業をしに行く「17歳の特別教室」シリーズです。

 

書評記事」をカテゴリーで分類していて、様々なジャンルの本を紹介しています。本が好きな方はぜひ読んでみてください。

書評記事一覧
1)角幡唯介|エベレストには登らない
2)菅俊一・高橋秀明|行動経済学まんが ヘンテコノミクス
3)中田敦彦|中田式ウルトラ・メンタル教本
4)戸田和幸|解説者の流儀
5)石川直樹|この星の光の地図を写す
6)岸見一郎|哲学人生問答
7)渡邊雄太|「好き」を力にする
8)高橋源一郎|ぼくらの文章教室
9)石川直樹|まれびと
10)堀江貴文|英語の多動力
11)森博嗣|作家の収支
12)鈴木敏夫|南の国のカンヤダ
13)森博嗣|森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在
14)米沢敬|信じてみたい 幸せを招く世界のしるし
15)馳星周|馳星周の喰人魂
16)藤代冥砂|愛をこめて
17)佐藤優|人生のサバイバル力 ←今回の記事
18)せきしろ|1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった
19)服部文祥|息子と狩猟に
20)ブレイディみかこ|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
21)河野啓|デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
22)幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
23)内山崇|宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
24)近藤雄生|まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること
25)岸田奈美|家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
26)玉樹真一郎|「ついやってしまう」体験のつくりかた
27)村本大輔|おれは無関心なあなたを傷つけたい
28)小松由佳|人間の土地へ
29)服部文祥|サバイバル家族
30)地上に星座をつくる|石川直樹
31)加藤亜由子|お一人さま逃亡温泉
32)沢木耕太郎|深夜特急
33)ブレイディみかこ|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

【書評】「佐藤優|人生のサバイバル力」とは?【17歳の特別教室】

人生のサバイバル力|佐藤優

人生のサバイバル力 17歳の特別教室

「17歳の特別教室」 とは?
高橋源一郎、佐藤優、瀬戸内寂聴、岸見一郎、京極夏彦、磯田道史の6人の人気著者が、現役高校生を対象に、現代を生き抜くうえで必要な知恵を伝える「特別授業」をおこない、その内容をもとに書籍化したシリーズ。

17歳の特別教室シリーズの1冊目である高橋源一郎さんの「答えより問いを探して」が面白かったので、その他のシリーズ本である「哲学人生問答 17歳の特別教室」を読み、この本を手にとった。

 

高1の夏休みにソ連・東欧一人旅をした頃のことを描いた「十五の夏(上)」「十五の夏(下)」の著者である佐藤優さんが、母のルーツである久米島の高校でこれからの生き方について特別講義をした様子を書籍化した一冊。

2018年に読んだ本から第11位に選定した本なので、興味のある方は読んでみてください。

【書評】佐藤優|「人生のサバイバル力」の名言を紹介する【17歳の特別教室】

僕は本を読んだら気になった文章をノートに書き記す習慣を、もう15年近く続けている。

【15年間実施してきた完全版】語彙力を伸ばす読書術

インプットの吸収率が圧倒的に上がるし、なにより目に見える形で記録されていくことが自分の自信になる。

本書から気になった文章を紹介する。

 

「損得にかかわること」になると、人間は非常にアンテナが働くわけだ。手紙を出したいときにはポストが気になる。そういうふうに物事には、自分の利益と関係することが必ずなにかあるのだと。自分で意識していないところにも必ず利害関係が隠れている。人は自分に利害関係があるものだけを情報として引っ張ってくる。

 

重要なのは、対話です。心の中で考えていることを察してくれというのは無理で、人間は言葉を持っているんだから、言葉にする努力をお互いにするということ

 

だから、私にできる事は、歴史の節目になる年号を覚えることが、君たちの将来にとってどれほど重要かを教えることだ。そう言うと、みんなそこから勉強し直して、3週間後に再試験をやると90点位の平均点になる。学生から今でも時々メールをもらうよ。「あの時ああやってショックを与えてもらってよかった。頭への入り方が全然違った」と。
だから大学に入る時点で面倒な科目をすり抜けて、その後も試験を適当にこなせばいいと思っていたら、何の知識も定着しない。みんなはそのことをよく覚えておいてほしい。

 

人は危機感を持ったときにインプットの質が飛躍的に上がる。
僕は大学生のときに人生で一番勉強をしたのだけれど、それはこれからの就職に向けて、このままではマズイと純粋に思ったから。

主体的に「学ばなければまずい」と思えるようになることがインプットの質を高めることは明白で、佐藤さんはそうやって学生を焚きつけて学習を促す。

同じ学習時間・同じ学習方法でもきっと意識が異なるだけでインプットは大きく異なって、最大限取り入れることができるかはそんなきっかけ1つなんだろうなあと改めて感じた。

【書評】佐藤優|「人生のサバイバル力 」を読んだ感想・まとめ【17歳の特別教室】

相変わらず佐藤優さんの知識力には驚く。
そして、自分の言葉で話していることがよくわかる。

本書は先述したように佐藤優さんの母のルーツである久米島の高校で講義をした際のやり取りを本にしているのだけれど、活字から「自分の言葉」で話している佐藤さんの表情が伝わってくる。

自信がある人の話は、文章からも伝わってきて、読んでいて気持ちがいい。

17歳の特別教室、とてもいいシリーズです。

この本の評価
面白さ
(4.0)
吸収できた言葉
(3.5)
デザインの美しさ
(4.0)
総合評価
(3.5)

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