この記事では、「2020年に読んだ本から心に響いた名言・名文14選」を紹介しています。
言葉を生み出すプロである作家が書いた名言・名文からおすすめの言葉を選びました。2018年から3年間毎年行っている企画ですので、興味のある方は2018年の名言特集、2019年の名言特集、2021年の名言特集も合わせて読んでみてください!
目次
【本の名言・名文】本に書かれた名言集
2020年が終わり、2021年がやってきて早くも1ヶ月半が経過しました。
2018年に読んだ本から心に響いたオススメの名言・名文20選や、2019年に読んだ本から心に響いたオススメの名言・名文20選が好評だったので、毎年恒例のように2020年に読んだ本から印象的な名言・名文をまとめます。
ここで紹介する言葉は、全て2020年に読んだ本に書かれた名言・名文です。
また、2020年に読んだ90冊からオススメの11冊の本を選んだ記事を書いたので、本が好きな方は読んでみてください!
2018年から毎年オススメ本を紹介した記事があります。
2020年に読んだ本から心に響いた名言・名文14選
それでは、2020年に読んだ本から心に響いた名言・名文14選を紹介していきます。
本は小説、写真集、エッセイ、紀行文など様々なジャンルから選び、名言・名文を紹介していきます。
『ノースウッズ』大竹英洋の名言
大竹英洋さんの著書『ノースウッズ』に書かれた名言・名文を紹介します。
絵を習えば絵のことがわかってきて、今まで気づかなかったことや見えなかったことが見えてくる。
知ることで解像度が高くなっていく、というのをとても美しい言葉で表現された文章。
写真集「ノースウッズ」は、2020年に読んだ本の中から第5位に選定し紹介した本です。
また、この写真集を出版した旅を文章で表現した「そして、ぼくは旅に出た。」は、オススメの旅本・紀行文で紹介しているので、興味のある方は読んでみてください。
『欧州 旅するフットボール』豊福晋の名言
豊福晋さんの著書『欧州 旅するフットボール』に書かれた名言・名文を紹介します。
いろいろな場所を旅していくと、自分だけの地図が少しずつ拡がっていくような感覚があります。ドラクエで行ったことのある場所の地図が拡がっていくような、そんな感じ。
自らのエピソードとその土地を結びつけることで、個人的な世界地図の上に自分の記憶のピンがささっていく、という感覚を表現した文章です。
「オススメのサッカーにまつわる本」を紹介した記事があるので、興味のある方は読んでみてください。
『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志の名言
幡野広志さんの著書『なんで僕に聞くんだろう。』に書かれた名言・名文を紹介します。
幸せになりたい、幸せにしたい、と人は言うけれど、その幸せが他の人にとっての幸せとは限らないですよね。
結婚して専業主婦として暮らすことが幸せな人もいれば、結婚して働き続けることが幸せな人もいるし、結婚なんてしてもしなくても自分のやりたいことを追求することが幸せな人もいる。「結婚」を軸に考えただけでも様々な幸せのカタチがあるわけです。
価値観を押し付けず、自分自身の幸せを見つけることを表現した文章。
毎年話題になっている写真家・幡野広志さんが質問に答えていく本。
2020年に読んだ本の第2位に選定した本です。
また、幡野広志さんの本については、「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」や「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 なんで僕に聞くんだろう。」で書評記事を書いています。合わせて読んでみてください。
『星をつなぐために』沢木耕太郎の名言
星をつなぐために (沢木耕太郎セッションズ〈訊いて、聴く〉)
沢木耕太郎さんの著書『星をつなぐために』に書かれた名言・名文を紹介します。
誰かとの会話やふと見た光景から、様々な記憶を呼び起こすことってありますよね。
幼い頃の記憶と、今の記憶がリンクする瞬間を表現した文章。
最後に伏線を回収していて、短い文ながらもとても美しいですよね。
沢木耕太郎さんは、オススメの旅本やエッセイで紹介しているので、興味のある方は読んでみてください。
『旅の効用』ペール・アンデションの名言
ペール・アンデションさんの著書『旅の効用』に書かれた名言・名文を紹介します。
僕自身にとって、長い旅以前と長い旅以後で大きく変化したことは、寛容になったことです。
自分の想定内に収まるはずがないし、他人に大きく期待することもなくなったし、それぞれがそれぞれの正義の中で生きていることも理解できるようになった。
旅から得られることを表現した文章。
世界的に話題の旅本。
旅の出来事から感じたいくつものエッセンスが描かれている一冊。
『日本人のリーダーシップ ドキュメント宇宙飛行士選抜試験Ⅱ』若田光一の名言
若田光一 日本人のリーダーシップ~ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験II~ (光文社新書)
小原健右さん・大鐘良一さんの著書『若田光一 日本人のリーダーシップ ドキュメント宇宙飛行士選抜試験Ⅱ』に書かれた名言・名文を紹介します。
おこがましい言い方をすれば、この話はちょっとわかるなと思いました。
他人と危機感を共有することって意外に難しくて、焦る状況ながら丁寧な説明が必要だったりします。
アンテナを張っている人が陥りやすい思考について描かれた文章。
「リアル宇宙兄弟と話題になってNHKで放送された密着ドキュメント「宇宙飛行士選抜試験」のスタッフであり著者であるお二人が、ISSの船長となる若田光一さんを密着した本。若田さんがいかにNASAで信頼を築き、船長になっていったのかが、この本からよくわかります。
宇宙飛行士選抜に関しては、最終選考に残った内山崇さんの著書「宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶」が面白かったので、書評記事を書きました。
また、この著書と同じ作家である小原健右さん、大鐘良一さんがNHKとして密着取材した宇宙飛行士選抜試験は、オススメのルポタージュで紹介しています。
『歴史とは靴である』磯田道史の名言
磯田道史さんの著書『歴史とは靴である』に書かれた名言・名文を紹介します。
どうして歴史なんか学ぶ必要があるの?と聞かれたら、こんな答えをしてもいいかもしれませんね。
100年経っても人の陥る思考はそれほど変わらないのだから、知ることで対策を立てることができる。
知ることで対策を立てることができることを表現した文章。
僕が大好きな17歳の特別教室シリーズ。
他の本もオススメです。
『哲学人生問答』岸見一郎の名言
岸見一郎さんの著書『哲学人生問答』に書かれた名言・名文を紹介します。
1つは、自分で自分の人生の指針を立てることができなくなります。人によく思われたいので、自分で決めないで、言いたいことがあっても自分の考えを言わなくなるからです。
次に、しなければならないことができなくなります。自分の進路について親から言われた通りに生きる人がいても、その人の人生だけの問題ですが、言わなければならないことを言えない、しなければならないことができないと言う事は、個人の問題にとどまりません。
めちゃくちゃ説得力がある文章。きっと17歳だけでなく、大人にも響く文章かと思う。
自分の行動指針をもっていくことの必要性を説いた文章。
こちらも17歳の特別教室シリーズ。
この本は、書評記事を書いているので、紹介しておきます。
『答えより問いを探して』高橋源一郎の名言
高橋源一郎さんの著書『答えより問いを探して』に書かれた名言・名文を紹介します。
これも納得の文章。黙っていられるって、できそうでできないことですよね。
的確な質問をすることは意外に難しく、それができる人は吸収も早いのでどんどんと成長していきますよね。
人を成長させられる方法を指南した文章。
同じく17歳の特別教室シリーズ。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこの名言
ブレイディみかこさんの著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に書かれた名言・名文を紹介します。
母親から見た、子どもの成長を感じた瞬間。
子どもを子ども扱いしないことを考えさせてくれる文章。
きっと、この本はずっと読まれ続ける本。
あなたやあなたの周りの人の価値観を広げてくれる一冊。
2020年に読んだ本から第1位に選定した本です。
詳しい書評記事も書いたので、合わせて読んでみてほしい。また、オススメのエッセイとしても紹介しています。
『南の国のカンヤダ』鈴木敏夫の名言
鈴木敏夫さんの著書『南の国のカンヤダ』に書かれた名言・名文を紹介します。
素敵な女性を表現した文章。
スタジオジブリの名プロデューサーである鈴木敏夫さんの初小説。
視点がおもしろく、言葉に説得力がある。
「南の島のカンヤダ」は、書評記事でも紹介しています。
また、鈴木敏夫さんの弟子として働いた石井朋彦さんが、「鈴木敏夫」について書いた本「自分を捨てる仕事術 鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド」もオススメのルポタージュで紹介しています。
『この星の光の地図を写す』石川直樹の名言
石川直樹さんの著書『この星の光の地図を写す』に書かれた名言・名文を紹介します。
いつも通りの切れ味。写真も素晴らしいが、文章もまた同じ。
自分が経験したどんな幸せなことも、どんな苦しかったことも、少しずつ薄れていく。ただ、そうした経験はきっと僕たちの道標となって、次の経験へと導いてくれる。
時間の経過と記憶の変容を客観的な視点で描いた文章。
「この星の光の地図を写す」は、詳細な書評記事で紹介しています。
また、石川直樹さんは、オススメの旅本・エッセイなどで紹介しているので、興味のある方は見てみてください。
『エベレストには登らない』角幡唯介の名言
角幡唯介さんの著書『エベレストには登らない』に書かれた名言・名文を紹介します。
力強い文章。
書くことについて書かれた文章は、きっと多くのブログを書いている人が共感できる言葉だと思う。
決断できた人生を送りたくなるような文章。
「エベレストには登らない」は、詳細な書評記事で紹介しています。
また、角幡唯介さんの著作本は、オススメの旅本・エッセイなどで紹介しているので、興味のある方は見てみてください。
『探検家とペネロペちゃん』角幡唯介の名言
角幡唯介さんの著書『探検家とペネロペちゃん』に書かれた名言・名文を紹介します。
すべては見えているが、自分と直接関係する物体として意味化されておらず、彼女の意識のなかでは実体的に把握されていなかった。
同じく角幡唯介さんの文章。
子どもの視点について書かれた文章で、これがあまりに的確。
きっと1歳ちょっとくらいの子どもは、世界の見え方が異なる。人の脚は本当の意味での脚ではないし、これが迫ってくるとも認識していない。景色のひとつなんだと思う。
これに気づいた角幡さんは、すごい。
幼い子どもの見え方について書かれた文章。
「探検家とペネロペちゃん」は、2020年に読んだ本の中で第3位に選定しています。
また、角幡唯介さんの著作本は、オススメの旅本・エッセイなどで紹介しているので、興味のある方は見てみてください。
本の名言記事で紹介した本はaudibleで聴ける?
僕が2020年に読んだ本から名言を紹介した記事から『哲学人生問答』『答えより問いを探して』がaudibleの聴き放題対象本としてあります。
オーディブル(audible)は、Amazonが提供している聴く読書サービスで、入会最初の1ヶ月間は無料体験を実施しています。つまり、1ヶ月間は聴き放題対象作品の本が全て無料で聴けるサービスなので、めちゃくちゃお得です。
今回紹介した『哲学人生問答』『答えより問いを探して』は1ヶ月間は無料で聴けるし、傑作ノンフィクション『サピエンス全史』や、お金の悩みのヒントをもらえる『ジェイソン流お金の増やし方』など、話題の本が全て無料で聴けます。
「聴く読書」をまだ試していない方は、この機会にぜひ登録して試してみてください!
もちろん無料体験期間内に解約すれば、完全無料。解約も簡単です。
この機会に、ぜひ登録して試してみてください!
『audibleオーディブル』の話題が出たので紹介すると、audibleは聴き放題と言ってもたいした本がないんでしょ?と考える方もいらっしゃるかと思いますが、これがビックリするほど読み応えのある本が揃っています。
このブログでは、audible(オーディブル)について詳しく書いた記事があるので、興味のある方は読んでみてください!
本の名言紹介 読書が楽しくなる本
このブログでは、本に書かれていた名言を紹介する記事がいつくもあります。
毎年読んだ本に書かれていた名言・名文を紹介した記事や、小説家・探検家・写真家の名言を紹介した記事もあります。
『本の名言』を幅広く知りたい方は、各年に読んだ本の名言を紹介した記事がオススメです。
【本の名言】2019年に読んだ本の名言集・名文集20選
【本の名言】2021年に読んだ本の名言集・名文集20選
本は普段は関わることのないような特別な思考をもった人たちの頭の中をのぞけることが魅力です。
小説家・伊坂幸太郎さん、探検家・角幡唯介さん、写真家・星野道夫さんといった稀有な存在の名言を紹介した記事もオススメです。
探検家角幡唯介の本から心に響く名言・名文まとめ
星野道夫の名言集|本から心に響く至極の言葉
「マンガ」や「旅本・紀行文」といったジャンルの名言・名文もオススメです。
宇宙兄弟名言名場面ランキング10選|1位はムッタのあの言葉旅人の名言集20選【旅本・紀行文から心に響いた言葉】
2020年に読んだ本の名言・名文14選を紹介 まとめ
2020年に読んだ本の中から14の言葉を選んで紹介しました。
僕は本を読んでは、好きな言葉をノートにうつす作業を16年間ずっと続けています。
それらの言葉は、自分の血となり肉となっていき、ノートをたまに見返しては、勇気をもらい、前に進んでいることを実感します。
きっとこのブログも、それらが血となり肉となっていったおかげで続けることができている。
2020年もたくさんの言葉をノートに綴った。
きっとこのノートが僕を救ってくれるんだろうなと思っている。
また、本から心に響いた名言・名文をテーマごとに紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください!