この記事では、『フォトコンテストで入賞・入選するための方法』について解説した連載記事です。
第2回目の今回は、「どんなフォトコンテストに応募するか?」ということについて書いていきます。
このブログでは、「フォトコンテストで入選・入賞するために」というシリーズを連載しています。
- 第1回は入賞しやすい写真を撮る
- 第2回はどんなフォトコンテストに応募する?←今回の記事
- 第3回は応募する写真の選び方
- 第4回は写真の完成度を高めるプリント
- 第5回は応募作品の意図を伝えるステートメント
目次
どうすればフォトコンテストに入賞できるの?
SOGEN
最初にこの記事の信憑性を確保するためにお伝えしておくと、僕はこれまで大小合わせると10以上のフォトコンテストで賞を頂きました。
- アイデムフォトコンテスト(新宿のギャラリーで個展を開催)
- ニッコールフォトコンテスト(200人に1人が受賞)
- 第4回世界旅写真展(神楽坂のギャラリーでグループ展を開催)
そんな僕が、実際にフォトコンテストで入選するために、どんな戦略を立て、どんな写真を、どういう理由で選んでいるのかのプロセスをお伝えしていきます。
第2回目の今回は、「どんなフォトコンテストに応募するか?」ということについて、書いていきます。
これだけ写真が身近になった現在、フォトコンテストに応募したことがある方や、応募しようと思ったことがある方も多いでしょう。
せっかく応募するからには入選・入賞したいですよね。
そんな時に、こんな疑問が浮かびませんか?
写真好きAさん
フォトコンテストは、どんなコンテストがあるの?
入選しやすいコンテストってあるの?
どんなコンテストでもいいから入賞したい!コンテストに入選して、展示会を開催したい!
この記事は、そんなあなたの疑問を解消する「フォトコンテストに入選する」ための連載記事です。
「これから写真コンテストに応募して入選したい」
「写真はよく撮るんだけど、どんな写真をフォトコンに応募していいのかわからない」
「これまでフォトコンに応募してきたけれどなかなか受賞しない」
どんなフォトコンテストに応募する?
- 良い写真を撮る
- どんなフォトコンテストを選ぶ? ← 今回の記事
- 応募する写真を正しく選ぶ
- 写真を印刷する
- 応募作品の意図を伝える(ステートメント)
写真コンテストに応募するからには、どのコンテストに応募するのかを選ばなければいけません。
1年を通じてなにかしらのコンテストはいつも募集しており、初級者向けからプロも応募するようなコンテストまで幅広くあります。
僕がコンテストに応募する際には、登竜門とCAPA CAMERA WEBの2つのサイトをチェックし、自分の作品や目標に合ったコンテストに応募しています。
僕の場合は1年に2〜3ほどに絞って応募していますが、もちろんもっと多くのコンテストに応募しても構いません。
では、あなた自身がどんなコンテストに応募していけば良いのかを解説します。
フォトコンテストの種類 入賞しやすいフォトコンテストを選ぶ方法
早速ですが、フォトコンテストには大きく分けて3通りのコンテストあります。
① 初級者コンテスト
② ハイアマチュアコンテスト
③ 写真で発表活動をしていくためのコンテスト
様々なコンテストがある中で、入選するために必要なことは「自分がどの系統のコンテストに応募しているのかを知る」ことが重要です。
そのコンテストがどんな人向けに募集しているコンテストなのか、どんな写真を求めているのか、過去の事例からどんな写真が入選しやすいのか。
そんなことを考えるために、コンテストの種類を把握し、分析する能力は必須です。
もちろん、登竜門などの募集サイトに「初級向け」とか「ハイアマチュア向けコンテスト」などの明記はされていません。
自分でサイトをチェックし、このコンテストは「初級向け」だな、このコンテストは「ハイアマチュア向け」だなと判断し、選ばなければいけません。
ちょっと慣れが必要かもしませんが、すぐに理解できるでしょう。
それでは、それぞれの特徴について解説していきますね。
フォトコンテストの種類① 初級者向けコンテストについて
初級者向けコンテストは、カメラやプリンターのメーカー以外が主催しているコンテストで、ざっくりと言って賞金が5万円程度までのものだと考えてください。
自治体が主催していたり、カレンダー写真の募集をしていたり、写真と関係のない団体が主催者の場合が多いです。
広く作品を募集しているので、ウェブで応募ができるものが多いのも特徴です。
最近ではinstagramにハッシュタグをつけて応募するものもあったりするなど、お手軽に応募できるようになっています。
審査員は写真家が務める場合もありますが、実行委員会等プロではない方が審査する場合もあるのも特徴です。
◎ こんな人に向いている
◎ とにかくコンテストで入賞してみたい方。
◎ 明るく、笑顔で、明るい写真こそが「良い写真」だと認識している方。
◎ 「水の写真コンテスト」など、ピンポイントで自分の写真とニーズが合っている方。
◎ プリントをせずに、ネット上で応募したい方
▲ こんな人には向いていない
△ 写真家に写真を判断してもらいたい方。
△ 自分の写真の実力を問いたい方。
フォトコンテストの種類② ハイアマチュア向けコンテスト
ハイアマチュア向けコンテストは、カメラやプリンターメーカーが主催しているコンテストや、応募料を支払わなければいけないコンテスト、賞金が10万円を超えるようなコンテストだと考えてください。
ニコンやキャノンやソニーなどのカメラメーカーが主催している場合が多いです。
最優秀賞の賞金が50万円程度に跳ね上がるのも特徴です。
歴史があるコンテストが多く、毎年開催されています。
1枚での応募だけでなく、複数枚の写真(組写真)で審査されることが多いです。
必ず著名な写真家が審査をしています。
◎ こんな人に向いている
◎ 1枚の決定的写真よりも、物語のある組写真で作品を作るイメージを持てる方。
◎ 写真家に審査してもらいたい方。
◎ 写真の印刷にこだわりたい方。
◎ 初心者向けコンテストから一歩前に進みたい方。
▲ こんな人には向いていない
△ プリントにこだわるのが面倒な方。
△ 笑顔写真こそが素晴らしい写真だと思っている方。
△ 写真を大きく印刷する(A4くらい)ことが難しい環境の方。
フォトコンテストの種類③ 写真で発表活動をしていくためのコンテスト
ハイアマチュア向けコンテストから、更に一歩進んだコンテストとして、③写真で発表活動をしていくためのコンテストがあります。
「新人写真家の発掘」や、「写真で表現する人を応援する」などのテーマがあり、入賞すると写真展を開催してくれたり、写真集を発行してくれることが特徴です。
年齢制限があることも多いです。
歴史があるコンテストが多く、プロやプロを目指す方が応募します。
5枚程度の組写真からテーマのある40枚程度の写真で審査されることが多いです。
必ず著名な写真家が審査をします。
具体的には、1_wall、名取洋之助写真賞、世界旅写真展、キャノン写真新世紀、アイデムフォトギャラリー・プロキオンフォース他多数などが挙げられます。
►参考:世界旅写真展に入選しました。
►参考:世界旅写真展のなにが良かったのかを検証する
◎ こんな人に向いている
◎ コンテストだけでなく、展示会や写真集作成など写真で表現していきたい方。
◎ 同じテーマの中である程度の枚数がある方。
◎ テーマ設定やプリントなど、写真の細部にまでこだわることができる方。
▲ こんな人には向いていない
△ 同じテーマの中で枚数が足りない方。
△ そこまで挑戦する気持ちがない方。
△ 年齢制限に満たしていない方。
フォトコンテストに入賞するためにマニュアル
自分がどんなコンテストに応募しているのかを知ることは、とても大切なことです。
過去の受賞写真を調べ、主催者側のニーズを知ることが入賞への近道になるでしょう。
3種類のコンテストから、自分がどのコンテストに応募しているかを理解し、対策を立てて応募してみてください。
「まずは、入選したい!」というのが目標ならば、「初心者向けのコンテスト」を探し出して応募してみればいいし、写真展を開催したいんだ!と思えば、写真展開催権のあるコンテストを探し出すといいでしょう。
ぜひ入選を目指してください。
(次回に続く)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もし、興味をもって頂けた方は、問い合わせフォームよりご連絡ください。
フォトコンテスト入選マニュアル 〜2.コンテストを選ぶ ← 今回の記事
フォトコンテスト入選マニュアル 〜3.応募する写真を正しく選ぶ
フォトコンテスト入選マニュアル 〜4.写真の完成度を高めるプリント編
フォトコンテスト入選マニュアル 〜5.応募作品の意図を伝えるステートメント
どんどん写真が好きになって、次のステップとして写真展を開催してほしいですね。
写真展の開催方法については、他の連載記事でまとめているので参考にどうぞ。
はじめての写真展入門② 〜写真のセレクト編〜
はじめての写真展入門③ 〜額装編〜
はじめての写真展入門④ 〜宣伝編〜
はじめての写真展入門⑤ 〜会場レイアウト編〜
はじめての写真展入門⑥ 〜当日持参する道具編〜
はじめての写真展入門⑦ 〜写真展開催までのスケジュールや費用編〜