はじめて写真展を開きたい方へ③ 〜額装編〜

はじめて写真展を開きたい方へ」シリーズ第3弾。
第1回の会場選択編、第2回の写真のセレクト編に続き、今回は③額装編です。

これまで展示会(写真展やエッセイ展)を4回行ってきました。

なにを準備すればいいの?
どこで開催するのがいいの?
なにが必要なの?
写真はどうやってプリントするの?
なにに額装するの?
どう宣伝すればいいの?
お金はいくらかかるの?

2015年にはじめて写真展を開催した僕は、まさにこんな状態でした。

なにもわからない状態から試行錯誤を繰り返しながら様々な展示会場で写真展を開催してきた中で、いくつかのノウハウを得ることができました。

写真展を開きたいんだけど、なにから始めればいいのかわからない。
そんなあなたの背中を押したくて。

このブログがヒントとなって、あなたの初めての写真展の開催に繋がれば幸いです。

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第1回:はじめて写真展を開きたい方へ① 〜額装編〜
第2回:はじめて写真展を開きたい方へ② 〜写真のセレクト編〜
第4回:はじめて写真展を開きたい方へ④ 〜宣伝編〜
第5回:はじめて写真展を開きたい方へ⑤ 〜会場レイアウト編〜
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あなたは写真をどうやって見せたいの?

写真を展示しようと思ったときに迷うのが展示方法かと思います。
額に入れるのか、パネルに貼るのか、写真を直接壁に貼るのか、それ以外の方法なのか。
額ならばガラスは入れるのか、入れないのか。

展示方法によって、写真の見え方は大きく変わります。
僕は誰かの写真展を見に行く際は、次の展示へのヒントにならないかと必ずどうやって展示をしているかチェックするようになりました。

それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、あなたの事情によって選ぶ展示方法は変わってくるかもしれません。
今回は額装などの展示方法について語っていきたいと思います。

そして、僕が初めて展示した際に考えた「独自の展示方法」を紹介したいと思います。

写真展の額装

写真を展示する4つの方法

写真展での展示方法として一般的なものは

①額による展示

②ハレパネなどのスチレンボードによる展示

③壁に直接貼る展示

④木製パネルによる展示 ←(僕はこの方法で展示しました)

の、4つが挙げられます。
それぞれのメリット・デメリットについてちょっと解説していきます。

①額による展示

額による展示は、やはり圧倒的にかっこいいです。写真がより洗練される印象を与えます。
展示空間や写真と、額がピタっと合った展示を見たときには、美しさとともに居心地のよさを感じます。

また、写真の周りにマットと呼ばれる白い余白があることで、写真がさらに引き立ちます。

額にも種類はいくつかあって、アルミフレームや木製フレームがあります。
値段もピンキリで、デザインもピンキリです。

当然ですが、「かっこわるい額にいれると急に栄えない展示になる」という負のスパイラルが存在します。
安っぽい額にいれた写真はやはり安っぽく見えてしまいます。
この辺はけっこうセンスが必要ですね。

あとは、お金がけっこうかかります。

DNPフォトイメージング 額縁

額はレンタルすることも可能ですので、調べてみてください。
レンタル額

額による展示

◎ メリット
◎ 展示が映える。洗練された空間になる。
◎ レンタルもできるので、初めての方でも展示数によっては使いやすい。
◎ 購入した際には、次回以降も使用できる

▲ デメリット
△ 値段が高い。
△ 額にもいろいろな種類があり、センスが問われる。

②ハレパネなどのスチレンボードによる展示

ハレパネ等のスチロールに写真を貼り、展示場では直接壁に貼る展示を行う方法です。
プラチナ萬年筆 ハレパネA2 厚さ5mm 605×455×5mm AA2-5-700

写真が立体的になり、存在感が増すことが特徴です。
厚みも選べるので、5mm〜7mmくらいを選べば無難でしょう。

予算的にも、額に比べればはるかに安いというメリットがあります。
A2サイズで700円程度なので、お金をかけずに大量に写真を展示したいという方にはオススメです。

学生の卒業展を中心に、この方法で展示している写真展もよく見かけます。

デメリットとしては、写真の大きさに自分で切らなければいけないことや、空気が入らないように慎重に作業をしなければいけないことが挙げられます。
そんなに難しい作業ではないので、カッターと定規を使ってやってみるといいでしょう。

展示会場の壁に貼るときは、ひっつき虫で簡単に貼ることができますが、湿気によってボードが歪んでくる関係上、作品が落ちてしまうことがあるので注意が必要です。

また、素材が柔らかく、角がつぶれたり傷みやすいという特徴があります。ぶつけてしまったり、落としてしまうとすぐに傷んでしまいます。
よく四隅がつぶれてしまったまま展示をしているものを見かけます。

強度の両面テープに貼られているので再利用が難しく、一度展示をすると再び利用することは難しいです。その都度購入する場合がほとんどでしょう。

◎ メリット
◎ 値段が安い。
◎ 大きくも小さくもできるので、自分でアレンジがしやすい。

▲ デメリット
△ やや安っぽい印象になる。
△ 次の展示のときには使えない。
△ 余白をつくれない。

③写真を壁に直接貼る

虫ピンやテープで壁に写真を直接貼る展示もたまに見かけます。
上級者がやるとなかなかかっこよくなる場合があるのですが、初心者がやるとかなり安っぽくなります。
なんででしょうか?

荒々しい写真の場合は、空間演出としてかっこよく映るかもしれません。
自信があれば、無料でできるのでコストの心配はかなり減ります。

デメリットとしては、写真に穴があいたり傷がついてしまうことです。
あとは、やはり安っぽくなってしまうという点がマイナスですね。

◎ メリット
◎ 費用を抑えられる

▲ デメリット
△ 写真に穴があいたり傷ついてしまう。
△ 多くの場合、展示が安っぽくなってしまう。

④木製パネルによる展示

これは番外編だと思って頂きたいのですが、実は僕の初めての写真展は、この方法で展示をしました
どうやって展示しようかと考えた際に、自分なりに最もよい方法を考えた結果が、こちらの方法です。あまりこの方法で展示している人はいないかと思いますが、かっこよく展示ができます。
木製パネルとマットを買い、自作の額を作成するという方法です。

木材は世界堂で3種類の大きさの異なる木材パネルを購入。
マットはマルニ額縁画材店というサイトで自分の好みの大きさにマットをオーダーできるサービスがあるので、木材パネルにあった大きさの外枠に、写真に合った内枠を注文。

2つを合わせると木材の立体感に、マットの余白というとてもバランスのよい額ができあがりました。

写真展の様子

まず、木材パネルについて。
名前の通り、木材なので木でできています。

僕はA3ノビ、A4、2Lと3種類の大きさの写真を展示しようと考えていたので、木材パネルも3種類購入しました。
白い余白を作りたかったので、それぞれ写真サイズよりも一回り大きなサイズのパネルを選び、マットを上から重ねることにしました。

A3ノビには写真全紙、A4には写真半切、2Lには写真四切の木材パネルをそれぞれ購入。

世界堂の木材パネル

そうして届いたのが、こちら。

木材パネルが届いた

木材パネルは展示会場が真っ白の大きな空間だったので、それに合うように真っ白に塗装することにしました。
塗装にはターナー色彩 ミルクペイントという商品を購入し、木材の外側を2度塗りました。

料金は額に比べればはるかに安いですが、ハレパネに比べれば高い。
労力はかかりますが、制作工程はなかなかおもしろいです。

木材パネルに色を塗る

木材パネルにA4の写真を貼った様子です。
この上に白いマットを貼って、余白を作ります。

マットはマルニ額縁画材店で購入。

木材パネルと写真に合ったマットをオーダーメイドで購入できます。
マットのサイズを入力し、窓と呼ばれる空いているスペースのサイズを入力すれば完成です。

僕の場合、マットの外寸サイズは写真全紙と同じなので縦420×横530、窓はA3ノビに白フチをつけたサイズで印刷しているので縦290×横434となりました。

マットの大きさ

こういうことを自分で考えて、作成していく過程は非常に面白かったですね。
1つ1つ、個展に向けて進んでいくのが実感できました。

木材パネルにマットを合わせる

最後に、マットと木材は両面テープで固定します。
マットの裏側は両面テープを外すことでボロボロになりますが、裏側なのでこれは仕方ないと割り切りました。
僕は3回の展示で同じものを使っていますが、そろそろマットも汚れてきたので寿命かもしません。

木材パネルにマットを貼ったもの

デメリットとしては、木材がかさばって保管場所がとられることですね。
あとは、料金がまあまあかかります。

ただ、今後もこの木材を使用して展示をすることができるので、2度3度と展示をする場合はコスト面でもお得な気がしています。
自宅でも飾っておけますし。

木材パネルとマットで額装

自宅での写真展示風景

展示をしてみた結果としては、額を含めて写真が空間ととてもよく合っているとお褒めの言葉を頂きました。自分としても白い空間に、白いパネルに白いマットでスッキリした印象の展示になったかと思っています。

◎ メリット
◎ 完成度が高く、展示空間がとてもかっこよくなる。
◎ 色や大きさはアレンジできるので、自分の展示に合ったものが作れる。
◎ これから何回も展示していきたい方には、再利用できるのでオススメ。

▲ デメリット
△ 料金はそこそこかかる。
△ 時間と労力がかかる。
△ 展示終了後の置き場所がけっこう取られる。

写真を展示する方法で、写真展が変わる

4つの展示方法のメリット・デメリットを含めて紹介していきました。

はじめての写真展ならば、ハレパネが料金的にも手軽かもしれません。
ただ、展示場所にあまりお金がかからない場合や、ちょっと背伸びをして洗練された展示を目指したいという方には木材パネルによる展示をオススメしたいです。

私は3度木材パネルによる展示を行いましたが、白い壁に白い額は、展示会場でとても映えました。

あなたが撮影した素晴らしい写真。
その写真の能力が、最大限活きるような展示になることを願っています。

 

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