2018年に読んだ本から心に響いた20の言葉をまとめてみる

2018年に読んだ本から心に響いた言葉

2019年が終わりに近づいてきたが、2018年の読んだ本から得た言葉をまとめていなかったので、2018年に読んだ102冊から印象的な言葉をまとめておく。

2018年に読んだ102冊からオススメの11冊を選んだ記事を書いたが、この記事では2018年に読んだ102冊から、心に響いたオススメの言葉をまとめた。

その本のオススメ度は関係なく、言葉だけで選んだ。順番は特に関係ない。
どこから読んでもいいし、飛ばしてもいい。
今のあなたを救ってくれるような言葉かあるといいなと思う。

ちなみに僕はメモ魔で、読んだ本から心に響いた言葉をメモすることを、もう15年以上続けている。そちらの記事も、ぜひ読んでほしい。

15年前から私が本を読んだら必ず行っている2つの習慣

わたしを救ってくれた言葉をまとめました

ATLANTIS zine 02号/加藤直徳

ATLANTIS zine 02号

今でも不思議だが、当時から「この日々は人生のハイライトになる」と気づいてもいた。早く終わってほしいような、永遠に続いてほしいような、泣きたいような、笑いたいような苛烈で楽しい2年だった。
そうやって俺は居心地のいい場所を去り、一人で立つことを決めたのだった。

TRANSITの編集長だった加藤さんが、「旅」をテーマに自分で小さなZINEを立ち上げた。
人生の美しい時間を表現した最良の文章。

ビニール傘/岸政彦


ビニール傘

妙な話だが、幸せなとき、楽しいとき、遊びに行ってるときよりも、急な葬式が入ったとき、人間関係でめんどくさいことがあったとき、仕事上のトラブルに巻き込まれたとき、ああ俺たちはふたりなんだなと思う。

浮かれている時間よりも、支えてほしい時間に二人でいることの有り難さを感じるというのは、とてもよくわかる。そんな関係性を保てるといいな。

映画篇 / 金城一紀


映画篇

君が人を好きになった時に取るべき最善の方法は、その人のことをきちんと知ろうと目を凝らし、耳をすますことだ。そうすると、君はその人が自分の思っていたよりも単純ではないことに気づく。極端なことを言えば、君はその人のことを実は何も知っていなかったのを思い知る。
そこに至って、普段は軽く受け流していた言動でも、きちんと意味を考えざるを得なくなる。この人の本当に言いたいことはなんだろう?この人はなんでこんな考え方をするんだろう?ってね。難しくても決して投げ出さずにそれらの答えを出し続ける限り、君は次々に新しい問いを発するその人から目が離せなくなっていって、前よりもどんどん好きになっていく。
と同時に、君は多くのものを与えられている。たとえ、必死で出したすべての答えが間違っていたとしてもね。
まあ、人であれ映画であれなんであれ、知った気になって接した瞬間に相手は新しい顔を見せてくれなくなるし、君の停滞も始まるもんだよ

何度読み返してもおもしろい本の、何度読んでも心に残る名文。

ジブリの文学 / 鈴木敏夫


ジブリの文学

ぼくがカオナシと千尋で宣伝をやり始めていたんですよ。それを新聞かなんかで見たらしく「鈴木さんさあ、何でこれ、千尋とカオナシで宣伝してるの?」って。
「いや、そういう映画ですよ」って答えたら、「えっ?ハクと千尋じゃないの?」って。
「なに言ってるんですか、違いますよ」って言ったら怪訝な顔して帰っていったんですよ。その後、全部の場面をつないで試写するときに静かにぼくの部屋に入ってきて「鈴木さん、わかったよ。カオナシの映画なんだ、これ」って(笑)
作っている人ってそういうことあるんですよ。自分ではまったく気がついてないんだもん。

スタジオ・ジブリを支える名監督宮崎駿と名プロデューサーの鈴木敏夫のトンチのようなやりとり。
個人的には2018年に一番ハマった鈴木敏夫さん。
言葉と間合いがおもしろい。

歩くような速さで / 是枝裕和


歩くような速さで (一般書)

映画も出来れば直接悲しいとか寂しいとか言わずに、その悲しみを寂しさを表現したい。文章でいうところの行間を有効に活用しながら、観るものの想像力によって補完してもらうことで、映画に参加してほしいと思いながら作っている。

日本人で好きな映画監督を挙げるならば是枝裕和監督の一択。
是枝監督が好きな理由はこちらに書いた。

是枝裕和監督の魅力とオススメの作品を語る


泣きたくなるような青空 / 吉田修一


泣きたくなるような青空 (翼の王国books)

それは好きとか嫌いがないまぜになったような感覚で、たとえば学生の頃の部活の思い出のような、試合には負けたんだけれどもその瞬間の甘酸っぱい感動がいつまでも心に残っているような感じに近い。

ANAの飛行機に乗ると翼の王国に連載されている吉田修一さんの文章をいつも楽しんで読んでいる。

見知らぬ記憶 / 小林紀晴


見知らぬ記憶

おそらく私だけではないと思うのだけれど、旅にでたからといって、ずっと身を置いている旅先のことや、旅そのものを考えているわけではないはずだ。
逆に日常を過ごしている東京でのことや、これまでの日々を鮮明に思い出したり、あるいは普段考えることのなかった幼い頃の記憶を掘り起こしたりすることがある。

わかる、わかる、という共感の一文。
旅にでたからといって日常を忘れることはあまりなくて、日常の延長に旅があったりする。
行動と内省を繰り返す時間が旅のよいところだと思う。

本当の仕事 / 榎本英剛


本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方

人が自ら本当にやりたいことを勇気をもって口にするときに、そこにはそのやりたいことを実現するのに役立つような情報が集まってくるのです。いざ、口にしてみると、その純粋意欲が磁力をもちはじめ、ほかの人の中にある情報やアイデアがその磁力に引きつけられて表に出てきてしまうようなことが起こるのです。
私はこれを「共鳴が起きる」と呼んでいます。

よく言う「引き寄せの法則」ですね。
これは、思い当たる経験をしたことがある人も多いのでは?

好きなことだけで生きていく/堀江貴文


好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書)

人と違うことをすれば、時にはやっかみや反発、さらには中傷、批判を受けることもあるかもしれない。でもそんなのほうっておけばいい。
自分が本当にやりたいことなら、そんなものは無視して信じて進むしか道はない。

「空気を読まずに、自分のために行動する」みたいな考えは、きっとここ2年くらいで堀江さんが定着させた提唱。
そういう行動が許容され、時に称賛されるようになってきた雰囲気を感じる。

極北へ / 石川直樹


極北へ

動物と人間が同じ目線をもち、お互い畏怖の念をもって向き合える大地は、今や希有な存在である。
「はるか昔、人間と動物が同じ言葉を話していた」という先住民の神話はおとぎ話ではなく、畏れるべき存在をもっていた本来の人間の思考から生まれたものだったのだ。眠っていた野生を呼び覚まし、今見ている世界が世界のすべてではないということを思い出すためには自分と切り離されたものとして風景を眺めるのではなく、自分と繋がる環境として地球を感じなくてはならない。

多くの世界を見てきた写真家が書く稀有な文章。

2018年の第7位に選定した本です

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

そして、僕は旅に出た/大竹英洋


そして、ぼくは旅に出た。: はじまりの森 ノースウッズ

大切なことは、なにを見ようとしているか、その心なんだよ。こうして並べると、きみがなにを見つけようとしていたかがわかる。花や動物ばかりに目がいきがちだけどね。水滴や雲、森のシルエット、さまざまな色にも反応している。
わたしは、そんなきみの視線がとても好きだ。

写真を見るときは、視線が大切という考え方は共感できる。
「ほー、こういう光景に惹かれたんだ、自分なら絶対写真を撮ってないなあ」みたいな視点で写真を見てみると面白いですよ。

2018年の第4位に選定した本です

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

働く君に伝えたいお金の教養/出口治明


働く君に伝えたい「お金」の教養

僕は「人、本、旅」が人生を豊かにしてくれる三本柱だと思っています。

共感。

ラダックの星/中村安希


ラダックの星

 

春がきたら種を蒔き、秋が来たら麦を刈り、たっぷり日に焼けてどぶろくを飲み、酔っぱらってみんなで深夜まで騒ぐ。
もしもラダックに生まれていたら、きっとそうやって生きてきた。私もミヅキも。

もしも…
世界を想像させてくれる一文。

2018年の第2位に選定した本です

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

雑談藝/みうらじゅん・いとうせいこう


雑談藝

俺も、作ったものがあまり評価されないとき、この頃は「クソー」と思わずに、「100年後誰かがわかってくれるから」って思うようになってきた。
評価って本当にレンジの長いものだからさ。

いとうせいこうさんでも、そんなことを思うんだなーという目からウロコの一文。

十五の夏(上)(下)/佐藤優


十五の夏 上

ほんとうに好きなことをしていて食べていけない人を、私は一度も見たことがありません。ただし、それはほんとうに好きなことではなくてはダメです。中途半端に好きなことではダメです。

ほんとにその通り。
先日ハンガリー雑貨を扱っている友人が、自分たちの店がやってこれている理由は「本当にハンガリーへの想いが強いこと」だと言っていた。同じようなニュアンスに解釈できる。

2018年の第11位に選定した本です

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

はじめての沖縄/岸政彦


はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)

私は良い社会というのは、他人どうしがお互いに親切にしあうことができる社会だと思う。そして、そのためには私たちはどんどん身の回りに張り巡らされた小さな規則の網の目を破る必要がある。だから、どんどん無意味な規則は破ったほうがよいということになる。そして、そういう「規則を破ることができるひと」が、沖縄にはたくさんいる。

本当のことなんて全然知らないけれど、「そうだよね」と納得できる一文。
そういう「規則を破ることができるひと」になりたいなあと思う。

2018年の第5位に選定した本です

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

極夜行/角幡唯介


極夜行

冗談ではなく、俺の人生は終わったと思った。
私には短い人生の中で三十五歳から四十歳という期間は特別な期間だという認識があった。なぜなら、体力的にも感性も、経験によって培われた世界の広がりという意味においても、この年齢が最も力のある時期だからだ。
この時期にこそ人は人生最大の仕事ができるはずであり、その時期にできるはずの仕事を最高なものにできなければ、その人は人生最大の仕事、さらに言えば人生の意味をつかみ損ねると、そのように考えていた。

圧倒的な行動力から言葉の重みを感じられる。

2018年の第1位に選定した本です

【2018年】本当に読んでよかったオススメ本ランキング11

本を読む人だけが手にするもの/藤原和博


本を読む人だけが手にするもの

アウトプットの前提のないインプットでは途中でだれるし、何より飽きる。なんとなく文字を目で追うだけになってしまい、読んだつもりということになりがちだ。
だからこそ、本はただ読むだけでは終わらせないそうが習慣が続く。しかも、ちょっと楽しい。

このブログも、僕の読書記録も、きっとこの言葉と繋がっている。

蜷川実花になるまで/蜷川実花


蜷川実花になるまで (文春文庫)

いままでやってきて無駄なことがないと初めて知ったのもこの時なんです。いまでも感じることはあるけれど、全てが手を繋ぐ瞬間というのが何年かにいっぺんある。当たり前すぎて恥ずかしいんだけど、ああ、私のしてきたことで無駄なことはひとつもないんだと実感できる瞬間があります。

写真家・映画監督・PV撮影と幅広く仕事をしている蜷川実花さんの言葉は、ずしんと響いた。
写真家とはいえ、写真ばかり見ているとなにかの模倣になることが多くて、きっと映画や読書や旅から影響を受けたほうが作品の質は高まるように思っている。
今まで積み重ねてきたものが、パっと花開く瞬間があって、それはきっとなにかが線で繋がった瞬間なんだなあと思う。

2018年に読んだ本から心に響いた20の言葉

102冊の本の中から20の言葉を選んで紹介した。

僕は本を読んでは、好きな言葉をノートにうつす作業を13年間ずっと続けている。
ずっとだ。

自分の血となり肉となったノートをたまに見返しては、勇気をもらい、前に進んでいる。

2019年もあと少しで終わり。
今年もたくさんの言葉をノートに綴った。

今年の言葉は、12月に紹介しようと思う。

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