これまで読んできた1200冊を全て記録している僕が、本当にオススメする「サッカーにまつわる本5冊」

僕が読んだ1200冊からオススメのサッカー本を紹介する

2005年から読んだ本を記録し始めて、今まで続けてきた。
きっと生涯この習慣は続くだろう。
1200冊を超えた今、本当にオススメする本を紹介していこうと思う。

オススメの本といっても、ジャンルは多岐にわたる。
1200冊も読んでいれば、おのずと好みがわかってくる。
「僕が選んだ本」という視点を盛り込みたいので、僕ならではのジャンルのオススメ本を紹介しようと思う

今回は、そのシリーズ第3弾「サッカーにまつわる本」だ。

 

第1弾は本当にオススメする「写真家が書いた本」

これまで読んできた1200冊を全て記録している僕が、本当にオススメする「写真家が書いた本」

第2弾は本当にオススメする「エッセイ」

これまで読んできた1200冊を全て記録している僕が、本当にオススメするエッセイ

第4弾は本当にオススメする「旅の本、紀行文」

心からオススメできる面白い「旅の本・紀行文20冊」

私のオススメ記事一覧
http://himatsubushi23.com/category/recommend/

サッカーを読んでほしいわけではない

サッカーの本という括りで選んだが、サッカーについて書かれている本はひとつもなくて、どれも日々の美しい瞬間や生き方が描かれている。

サッカーが好きな人はもちろん、サッカーに興味がない人でも、きっとなにかしら気づきを得られる本を選んだ。

1.
木曜日のボール/近藤篤


木曜日のボール

世界中を旅しながら、サッカーボールのある風景を撮影していく写真家、近藤篤。

日本、エジプト、トルコ、キューバ、アルゼンチン。

筆者にとっての特別な場所、ブエノスアイレス。
筆者が夢を追いかけ、写真家になった場所、ブエノスアイレス。

サッカーボールをめぐる70の写真と、55のお話をまとめたフォトエッセイ。
愉快な話、哀しい話、カメラを始めた話、思い出したくもない話。

有名・無名を問わず、サッカーを通して人生を生きている人たちがここにいる。
この本には、人が自らの足で歩んでいく姿が描かれている。

特別な日常を紡いだ一冊。
大好きな写真エッセイ。

ブエノスアイレスのことはなにも知らなかった。でも、何も知らなくてもよかった。あのときは動くこと自体が目的だったから。カテドラルがどこにあるか、美味しいレストランがどこにあるか、そんなことはどうでもよかった。
全て着いたらわかることだった。
僕はブエノスアイレスでいろいろな人と知り合い、いろいろなことを体験し、いろいろなことを学んだ。それは東京に住み続けていては決して学ぶことのできないものだった。
ブエノスアイレスは僕にいろいろなものを与えてくれた。そして、何一つ奪わなかった。

2.
サッカーデイズ/杉江由次


サッカーデイズ (小学館文庫)

浦和レッズサポーターである筆者と、その小学生の娘や息子が、サッカーを通して挫折や栄光や悲しみや喜びを経験していく、スペシャルな物語。

日常に溢れている特別な瞬間を、ひとつひとつ丁寧に向き合い、小説のように物語を紡いでいく。
筆者の中学生時代と娘の現在が様々なところでリンクし、娘の物語が筆者の物語へと変化する。

僕はこういう物語を書きたいんだよな、と思わせられる作品。

今回、この記事を書くためにこの本を読み返してみた。
最後の章を電車の中で読んでいると、はじめて読んだ時と同じように大きく心が動いた。

「ねえ、おばあちゃんちに寄っていかない?」
「えっ?だって遠回りになっちゃうよ」
「遅くなったっていいじゃん。県大会に行けたって報告しないとさ。相当心配していたから」
入念にストレッチをした後、ゆっくりと走り始める。前回と変わらずすぐ足は重くなる。しかもそこに筋肉痛が加わり、思わず悲鳴をあげそうになってしまう。
それでも一歩ずつ走った。次の信号まで、次の信号までと目標を変えて距離を伸ばした。
その日から、ほぼ毎日走り続けた。雨の日が三日続けば水たまりを避けながら走った。走る距離はどんどん伸びていった。
「マラソン大会に出たら?」
取りつかれたように走り始めた私に妻が言った。
しかし、一度もマラソン大会には出ることはなかった。なぜなら私の目標は42.195キロ走ることではなく、また他人より速く走ることでもなかったからだ。
私はいつか娘とサッカーをする日のために走っていたのだ。

3.
オシムの言葉/木村元彦


オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

タイトルだけ見るとオシムさんの名言集みたいな本かと思うのだけど、読んでみるとこれが極上のノンフィクションルポタージュだった。

七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの宗教、三つの言語、二つの文字、一つの国と表現されたユーゴスラビア。

今は分裂してクロアチアやセルビアやスロベニアなんかの国に別れているが、これだけの国が一つにまとめられたら内紛が起こるよなと。
日本という小さな島国にいるだけでは想像もできないような世界の紛争とサッカーを結びつけたこの作品は、一読の価値がある。

そして、日本代表監督もされたオシムさんへの尊敬の念を一層深めるだろう。
オシムさんの日本代表チームをワールドカップで見たかった。

ちなみに作者の木村元彦さんを恵比寿で見かけ、声をかけた。
快く握手をして頂き、名刺まで頂いた。素敵な方でした。

けれど、この爽快感は何だ。
目的が明確ならどこまででも、いつまででも自分は走れる、労は厭わない。
サッカーは美しく、こんなにも楽しいものだったのか。

4.
直撃本田圭佑/木崎伸也


直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

日本サッカー史上最もタレント性に飛んだ選手の一人である本田圭佑選手を近い距離で取材してきた木崎伸也さん。

雑誌Numberで稀に本田選手のインタビュー記事が掲載されていたが、それらをまとめたものだ。まずはこの特集サイトを見るだけでも面白い

僕自身、面接やプレゼンなど人前で話すときに最も大切なことは「自分の言葉で話すこと」だと思っているのだが、本田選手以上に自分の言葉で話せるアスリートはなかなかいないだろう。

服装やぶっ飛んだキャラクターが一人歩きしている本田選手だが、彼の言葉をゆっくり読めば、日々の一歩を着実に積み重ねていくことの大切さを強く感じるようになる。

一歩を進みたくなるような、勇気をもらえる一冊。

「結局、みんなが嫌がることを我慢してできるかどうかなんですよ。オレはスーパーマンでもなんでもない。ただみんなが嫌なこともやれるし、夢のためにやりたいことも我慢できる。それを本当に徹底していて、あとは人よりも思いがちょっと強いだけ。その差が結果に現れたりするんですよ」

 

――少しの差が、大きな結果を生み出すと。

 

「オレはそう信じているよね。それを信じてがんばっていかなあかん」

5.
サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった/中村 慎太郎


サポーターをめぐる冒険 Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった

僕はバスケットボールをずっと続けてきたので、自分でプレイすることも観戦することも好きだ。

バスケの国内プロリーグであるBリーグが始まって3シーズンが終わろうとしているが、平均観客動員は3000人ちょい。
一番観客動員が多い千葉ジェッツですら平均5000人程度。

では、Jリーグはというと、なんと平均で20000人。
一番多い浦和レッズは40000人。

すごいわ、Jリーグ。

そんなJリーグのファンになっていった話を書いていった本。

あなたに趣味はあるだろうか?
なにか生きがいのような楽しみはあるだろうか?

人がなにかに熱中し、没頭していく経緯を見られる一冊。

オススメのサッカー本5冊

サッカーにまつわる本は「サッカー本大賞」があるくらい人気のジャンルである。

僕は今回サッカー本を選んだが、サッカーについて書かれている本はひとつもない。
サッカーの技術や戦術や魅力を読みたいわけではなくて、そこに描かれている生き方や美しい瞬間を読みたいのだ。

僕はいつか「これまで読んできた1200冊から選んだベスト50」を発表しようと思っているが、「1,木曜日のボール」「2.サッカーデイズ」「3.オシムの言葉」はきっとランクインしてくるだろう。

それくらいオススメの本。
ぜひ読んでほしい。

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