人気の有名小説家と代表作品25選

この記事では人気の有名小説家25人とその代表作を紹介しています。
25人の小説作家の、25作品を選びました。

全てが現代小説で、【ドラマ】【青春】【スポーツ】【恋愛】【ミステリー】などジャンルごとに分類し、読みやすい作品をピックアップしています。

有名な小説家25人のオススメ25作品を選びました!

この記事でわかること

  • 面白い小説25作品を紹介
  • 有名な小説作家25人の、読んでおいたほうがいいオススメの1冊を紹介
  • 小説以外のオススメ本も紹介

目次

オススメの小説作家25人と代表作品25を紹介

オススメの小説を教えてください!
小説に興味があるけれど、なにから読んだらいいかわからない…。
オススメの現代小説家がいれば、教えてほしい!

この記事では、おすすめの小説25作品と小説家25人を紹介していきます。

紹介する小説本には1つだけルールを設けました。
1人の小説家の作品は1作品だけ。

僕は伊坂幸太郎さんが好きで伊坂幸太郎さんの著書は全て読んでいますが、オススメの小説を挙げようと思ったら伊坂作品だけど5つくらいは選んでしまいそうです。

そうではなくておもしろい作家はたくさんいるのだから、1人の小説家で1作品にルールを設けました。

また、読みやすいという観点を強調したかったため、純文学と呼ばれるジャンルは除きました。

あなたの気持ちを高めてくれる小説を紹介します。

面白い作品を生んだオススメの小説作家25人

それでは、心からおすすめする面白い小説を生み出す小説作家25人を紹介していきます。

伊坂幸太郎/チルドレン
【面白い小説作家1人目

面白い小説作家1人目

伊坂幸太郎の代表作「チルドレン」本の内容|伊坂幸太郎のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家1人目は、伊坂幸太郎で代表作として『チルドレン』を挙げます。
伊坂幸太郎」は、僕自身が最も好きな小説作家で、ユニークなキャラと軽快なセリフと伏線回収の旨さが伊坂作品の特徴です。

代表作の『チルドレン』は、まさに伊坂作品の真骨頂が出たような作品で、ユニークなキャラに振り回されながらも読んだ後に爽やかな気持ちになれる一冊です。

伊坂幸太郎の代表作「チルドレン」名言紹介

伊坂幸太郎作品には、多くの名言が生み出されます。
「チルドレン」で描かれた本の名言を紹介します。

人っていうのはさ、ショックから立ち直ろうとする時には、自分の得意なやり方に頼るんじゃないかな。落ち込んだ陸上選手はやっぱり走るだろうし、歌手は歌うんだよ。みんな、そうやって立ち直ろうとするんじゃないかな。

チルドレン/伊坂幸太郎

歴史に残るような特別さはまるでなかったけれど、僕にはこれが特別な時間なのだと分かった。
この特別が、できるだけ長く続けばいいなと思う。甘いかな。

チルドレン/伊坂幸太郎

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金城一紀/映画篇
【面白い小説作家2人目

面白い小説作家2人目

金城一紀の代表作「映画篇」本の内容|金城一紀のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家2人目は、金城一紀で代表作として『映画篇』を挙げます。
金城一紀は、在日朝鮮がテーマで「GO」が有名作品ですが、温かくユーモアがあって優しい作品が特徴です。

代表作の『映画篇』は、映画にまつわる物語を描いた小説で、最終章の「ローマの休日」は、日本の現代小説の最高峰と言っていいと思うような小説です。

金城一紀の代表作「映画篇」名言紹介

金城一紀作品には、多くの名言が生み出されます。
「映画篇」で描かれた本の名言を紹介します。

「君が人を好きに時に取るべき最善の方法は、その人のことをきちんと知ろうと目を凝らし、耳をすますことだ。そうすると、君はその人が自 分の思っていたよりも単純ではないことに気づく。極端なことを言えば、君はその人のことを実は何も知っていなかったのを思い知る。そこに至って、普段は軽 く受け流していた言動でも、きちんと意味を考えざるを得なくなる。この人の本当に言いたいことはなんだろう?この人は何でこんな考え方をするんだろう?っ てね。難しくても決して投げ出さずにそれらの答えを出し続ける限り、君は次々に新しい問いを発するその人から目が離せなくなっていって、前よりもどんどん 好きになっていく。と同時に、君は多くのものを与えられている。たとえ、必死で出したすべての答えが間違っていたとしてもね」

映画篇/金城一紀

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吉田修一/横道世之介
【面白い小説作家3人目

面白い小説作家3人目

吉田修一の代表作「横道世之介」本の内容|吉田修一のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家3人目は、吉田修一で代表作として『横道世之介』を挙げます。
吉田修一は、ANAの機内誌「翼の王国」で旅のエッセイを連載している小説家でドライな文章が特徴です。

代表作の『横道世之介』は、お人好しで愛される大学生の1年を描いた小説で、本屋大賞の第3位にもなった作品です。
高良健吾さんと吉高由里子さん主演で映画化もされていて、これがまためちゃくちゃいい映画です。

吉田修一の代表作「横道世之介」名言紹介

吉田修一作品には、多くの名言が生み出されます。
「横道世之介」で描かれた本の名言を紹介します。

いつのまにか観衆は総立ちとなり、すでに万雷の拍手と声援に包まれている。こんな日が来るとは思わなかった。傘も役に立たないような大雨の日に、まだ赤ん坊だった亮太を抱いて、池袋のキャバクラの面接に向かう自分に教えてあげたい。大丈夫だからって。あなたたちは大丈夫だからって。だって、こんな大勢の人たちが応援してくれるんだからって。

続・横道世之介吉田修一

今、世之介のことを思うと、ただ善良であることの奇跡を、伯父さんは感じます。世の中がどんなに理不尽でも、自分がどんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。そう強く思うんです。

続・横道世之介吉田修一

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村上春樹/ノルウェイの森
【面白い小説作家4人目

面白い小説作家4人目

村上春樹の代表作「ノルウェイの森」本の内容|村上春樹のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家4人目は、村上春樹で代表作として『ノルウェイの森』を挙げます。
村上春樹は、日本を代表する小説家で、とにかくかっこいい文体が特徴の小説家です。

代表作の『ノルウェイの森』は、性的な描写も多く、ドキドキしながら読んだ記憶があります。大学生の多感な時期にこの本を読み、主人公の一歩引いた視点と、永沢さんの圧倒的な存在感に影響を受けました。永沢さんが話した言葉は、何者かになりたいと思っている大学生に深く刺さるはず。

村上春樹の代表作「ノルウェイの森」名言紹介

村上春樹作品には、多くの名言が生み出されます。
ノルウェイの森」で描かれた本の名言を紹介します。

「俺の言う努力というのはそういうのじゃない。努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」

「たとえば就職が決って他のみんながホッとしている時にスペイン語の勉強を始めるとか、そういうことですね?」

「そういうことだよ。俺は春までにスペイン語を完全にマスターする。英語とドイツ語とフランス語はもうできあがってるし、イタリア語もだいたいはできる。こういうのって努力なくしてできるか?」

ノルウェイの森村上春樹


瀬尾まいこ/そして、バトンは渡された
【面白い小説作家5人目

瀬尾まいこの代表作「そして、バトンは渡された」本の内容|瀬尾まいこのおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家5人目は、瀬尾まいこで代表作として『そして、バトンは渡された』を挙げます。
瀬尾まいこは、血の繋がらない家族の繋がりを書かせたら日本一上手なのではないかと思っている小説家です。

代表作の『そして、バトンは渡された』は、保護者が4回も変わるという絶望的な境遇にありながら、周囲から愛を受け続ける女の子が成長していく姿。「愛してる」とは表現していないが「愛とはこういうこと」ということが表現されている一冊です。

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西加奈子/サラバ!
【面白い小説作家6人目

面白い小説作家6人目

西加奈子の代表作「サラバ!」本の内容|西加奈子のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家6人目は、西加奈子で代表作として『サラバ!』を挙げます。
西加奈子は、魂を震わす小説を多く生み出している小説家です。

代表作の『サラバ!』は、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、911、東日本大震災など現実とリンクした出来事とともに、人間の一生のにあるドラマ性を感じる一冊です。

西加奈子の代表作「サラバ!」名言紹介

西加奈子作品には、多くの名言が生み出されます。
サラバ!」で描かれた本の名言を紹介します。

「ヨガって、いろんなポーズがあるでしょう。そのどれも、体の幹がしっかりしていないと出来ないの。バランスが大切なのよね。そのバランスを保つのにも、体の芯、その幹のようなものがしっかりしていないとダメなの。体を貫く幹が。」
姉は落ち着いていたが、熱心だった。
「幹。私が見つけたのは、信じたのは、その幹みたいなものなの」

サラバ!/西加奈子


旦敬介/旅立つ理由
【面白い小説作家7人目

面白い小説作家7人目

旦敬介の代表作「旅立つ理由」本の内容|旦敬介のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家7人目は、旦敬介で代表作として『旅立つ理由』を挙げます。
旦敬介は、翻訳家としての作品が多いですがぜひ作品を読んでほしい小説家です。

代表作の『旅立つ理由』は、知名度的には知らない方も多いかと思いますが、名作中の名作。


観光地化されていく町並み、外国人に対する視線、どうしようもない疲労感、毎日通ったお店、彩り豊かなマーケット…。短編同士の繋がりに気づき始めるとき、人の生涯はいくつもの物語の重なりから生まれていることに気がつく。

紀行小説では群を抜いて美しい一冊。

旦敬介代表作「旅立つ理由」名言紹介

旦敬介作品には、多くの名言が生み出されます。
旅立つ理由」で描かれた本の名言を紹介します。

辛抱強く夕方まで待って氷ができたのを見ると、彼はミキサーにマンゴーとパイナップルと氷と水と砂糖を入れて機械を回した。びっくりするほど大きな音が、それまで物音ひとつしないのが当たり前だった部屋の中に響き渡って、思わず音がすくんだが、気を取り直してもう一回、60秒ほどガーッと轟音を立てて回すと、心の底から歓びが湧き上がってきて、誇らしい気分でいっぱいになった。
それは、彼が生まれて初めて自分で所有したミキサーであり、生まれて初めて自分で作ったジュースだった。電気製品がひとつもなかったこのアパートで、それは歴史上初めて出る大きな音だった。水と氷と砂糖を入れてその場で作るジュースこそがブラジルの飲み物だった。ジュースを作るために回るミキサーの音こそがブラジルの音だった。
これこそがブラジル的な暮らしだった。これこそが自分のやりたかったことなのだ、と彼は思った。

旅立つ理由/旦敬介


池井戸潤/下町ロケット
【面白い小説作家8人目

面白い小説作家8人目

池井戸潤の代表作「下町ロケット」本の内容|池井戸潤のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家8人目は、池井戸潤で代表作として『下町ロケット』を挙げます。
池井戸潤は、日曜ドラマでもよくドラマ化されている有名小説作家です。

代表作の『下町ロケット』は、社会的にも話題になった小説作品でぜひ一度読んでみてほしい一冊です。

池井戸潤の代表作「下町ロケット」名言紹介

池井戸潤作品には、多くの名言が生み出されます。
下町ロケット」で描かれた本の名言を紹介します。

なぁ知ってるか? 大福をはじめに発明したのは、江戸時代に貧しい暮らしを送っていた女でな。
金がなくて、どうにかして餅を売らなきゃいけないって時に、餡子を入れて売ることを思ったそうだ。
発明なんてそんなもんさ。ちょっとした所から生まれるんだよな。

下町ロケット/池井戸潤


東野圭吾/白夜行
【面白い小説作家9人目

面白い小説作家9人目

東野圭吾の代表作「白夜行」本の内容|東野圭吾のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家9人目は、東野圭吾で代表作として『白夜行』を挙げます。
東野圭吾は、人間の心理を描くことも巧みな最も有名なミステリー小説作家です。

代表作の『白夜行』は、山田孝之さんと綾瀬はるかさんでドラマ化された壮大な小説です。
強盗殺人犯の弟という十字架を背負いながら、生きていく主人公。ライフステージごとに理不尽な出来事に迫られ、生きていく意味を考える。最後のシーンは、小説はもちろん、映画は小田和正さんの曲と重なってとんでもない名シーンなので是非見てみてほしい一冊。


奥田英朗/空中ブランコ
【面白い小説作家10人目

面白い小説作家10人目

奥田英朗の代表作「空中ブランコ」本の内容|奥田英朗のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家10人目は、奥田英朗で代表作として『空中ブランコ』を挙げます。
奥田英朗の直木賞受賞作。精神科医・伊良部一郎シリーズの2作目だが、この本から読んでも全く問題ない。

神妙な問題を抱える患者が。ハチャメチャな精神科医・伊良部と出会う。
最初はその摩訶不思議な行動に不審に思うのだが、あれよあれよと過ごすうちになにか引っかかっていたことが抜けていくようになる。

楽しく読める一冊。

人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが言葉だ。

空中ブランコ/奥田英朗


村上龍/69
【面白い小説作家11人目

面白い小説作家11人目

村上龍の代表作「69」本の内容|村上龍のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家11人目は、村上龍で代表作として『69』を挙げます。

数々の名著を残している村上龍さんだが、あえて一冊を挙げるのならば村上龍さんの自伝的作品でもある青春小説の傑作「69」がオススメ。


ロックミュージックと学生運動が盛んな1969年、日本は今の日本とは全く異なる顔をしていた。

読みやすくて、笑えて、スピード感があって、エネルギーをもらえる。

本が好きになる一冊。

奴らがちらつかせるのは「安定」だ。つまり、「進学」や「就職」や「結婚」だ。奴らにはそれだけが幸福につながるという大前提がある。胸がムカムカする大前提だが、これは意外に手強い。まだ何者にもなっていない高校生にとって、手強いのだ。

69/村上龍


恩田陸/夜のピクニック
【面白い小説作家12人目

面白い小説作家12人目

恩田陸の代表作「夜のピクニック」本の内容|恩田陸のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家12人目は、恩田陸で代表作として『夜のピクニック』を挙げます。

恩田陸さんの母校の名物行事「歩く会」をモデルにしている。昼夜一日かけて80kmを歩き続けるという超絶楽しそうな高校行事で、その最後にキャンプファイヤーをするという考えられるだけで最高の企画。当然その一日にはドラマがある。


大学生の頃にこの本を読んで、僕も仲間を誘い、夜のピクニックをしたことは言うまでもない。
仲間7人くらいで、終電に乗って、地元からは遠く離れた町に降り、そこから歩いて帰った。ただ歩くだけの、特別な時間は今でも楽しい思い出として残っている。

みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。

夜のピクニック/恩田陸


小林紀晴/写真学生
【面白い小説作家13人目

面白い小説作家12人目

小林紀晴の代表作「写真学生」本の内容|小林紀晴のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家13人目は、小林紀晴で代表作として『写真学生』を挙げます。

アジアン・ジャパニーズで知られる写真家・小林紀晴さんの自伝的小説。

諏訪で過ごした青年時代や、東京に出てきて写真を学ぶようになった日々の葛藤を描いている。少し引いたような視点から書かれた文章は、心情の変化が繊細で淡々としていて、妙に心の中に入ってくる。

まだ何者にもなれていなかった小林少年の葛藤と焦りが描かれているとても好きな作品。


又吉直樹/劇場
【面白い小説作家14人目

面白い小説作家14人目

又吉直樹の代表作「劇場」本の内容|又吉直樹のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家14人目は、又吉直樹で代表作として『劇場』を挙げます。

又吉直樹さんは「火花 」で芥川賞を受賞し、その真価が問われた2作目の「劇場」が、とんでもなく素晴らしい小説だった。

突拍子もなく現れるなにげない会話が、全く意味がないんだけれど妙にありそうで、それが現実世界の日常とリンクする。何者かになりたいのだけれど、その道も方法もわからず、悶々とした日々を過ごしてきた時間を表現した一冊。

はたから見れば無感動なかおで呆けているように見えたかもしれないが、心のうちは劇場にかられていた。今のこの目で世界を見なくてはいけないと思った。こんな些細なことで感傷的になる自分をどうかと思いもするけれど、こんな瞬間に立ち会うために生きているのかもしれない。

劇場/又吉直樹

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吉本ばなな/キッチン
【面白い小説作家15人目

面白い小説作家15人目

吉本ばななの代表作「キッチン」本の内容|吉本ばななのおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家15人目は、吉本ばななで代表作として『キッチン』を挙げます。

吉本さんらしい細かな表現と、直接的でない言い回しが好きな人には刺さるはず。

作中に出てくるカツ丼の描写は「ああ、あのカツ丼の本ね」と、本好きの間では共通語として語り継がれている。
きっと読んだらカツ丼を食べたくなる。

俺はやりたいことをしていないという将来のほうが不安なんだ。

キッチン/吉本ばなな


豊島ミホ/檸檬のころ
【面白い小説作家16人目

面白い小説作家15人目

豊島ミホの代表作「檸檬のころ」本の内容|豊島ミホのおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家16人目は、豊島ミホで代表作として『檸檬のころ』を挙げます。

豊島ミホさんが特別ではない普通の高校生の、特別ではない日常の心を、瑞々しく繊細に描いた作品。

登場人物たちの葛藤や胸の高鳴りを共感できる人も多いだろう。
高校生や大学生に読んでほしい。

車内は相変わらずしんとして、つり革が揺れてきちきちと音を立てるのが聞こえる気がした。俺はこの空気を、最終電車で秋元と並んでいたことを、ずっと忘れないだろうと思った。

檸檬のころ/豊島ミホ


みうらじゅん/色即ぜねれいしょん
【面白い小説作家17人目

みうらじゅんの代表作「色即ぜねれいしょん」本の内容|みうらじゅんのおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家17人目は、みうらじゅんで代表作として『色即ぜねれいしょん』を挙げます。

みうらじゅんさん、面白すぎますよね。こんな風に、まじめにふざけて生きたい。

そのみうらさんの、自伝的小説。

他人の価値観を否定ばかりしていても何も生まれない。きっと、何か生まれる瞬間は、他人の価値観を認めた時なのかもしれない。今はそう思うんだ。

色即ぜねれいしょん/みうらじゅん

あわせて読みたい

僕はみうらじゅんさんのファンで、「大切な人にプレゼントしたくなる本」の記事でも紹介しているので、参考にどうぞ。

【保存版】本好きが選ぶ「大切な人にプレゼントで贈りたくなる本」ベスト50

【保存版】本好きが選ぶ「大切な人にプレゼントで贈りたくなる本」ベスト50

宮本輝/青が散る
【面白い小説作家18人目

面白い小説作家18人目

宮本輝の代表作「青が散る」本の内容|宮本輝のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家18人目は、宮本輝で代表作として『青が散る』を挙げます。

宮本輝さんの小説は名作小説としてよく挙げられている有名小説作家です。

随分昔に読んだので、内容はザックリとして覚えていないけれど、面白かったという確かな記憶がある。

大学生がテニスに励みつつ、人生に向き合っていく。

僕自身の体験としては、キューバで出会ったとてもかっこいい旅人が、この古い本を「好きなんですよ」と何度も読んでいる姿も印象に残っている。

「今日は何が何でも勝つんやぞォ。どれだけマッチポイントを取られても、逃げて逃げて逃げきって逆転するんや。テニスは、マッチポイントを取ってからが苦しいんや。一流も二流も関係ない。あきらめるやつが下で、あきらめんやつが上や。そやから二流の上は、一流の下よりも強いんや。」

宮本輝/青が散る


山田詠美/僕は勉強ができない
【面白い小説作家19人目

山田詠美の代表作「僕は勉強ができない」本の内容|山田詠美のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家19人目は、山田詠美で代表作として『僕は勉強ができない』を挙げます。

大学生のときに初めて読んでその軽快な文章に心が躍り、昨年改めて読んでみたら大学時に読んだときよりももっと好きになった山田詠美さんの小説。この本の紹介文が秀逸なので紹介します。

ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ――。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪い。この窮屈さはいったい何なんだ!

子どもはつまらない人間を決して好きにならないわ。さっき書店であなたの買ってた本を見たけれど、すごく読書の趣味がいいと思う。そういうことを子どもたちに示してあげたらいいと思う。実感のない言葉は、人の心を打たないわよ。ねえ、思い出してみて。あなたに影響を与えた先生は、どんな人たちだった?

山田詠美/僕は勉強ができない

先生は、ぼくの何に対して注意しようとなさってるんですか。コンドームを落としたことですか?それに関しては、うっかりしてたと思います。ぼくは、まだ若くて、彼女に子供が出来ても育てていける筈がない。だから、こういうものを使うんだ。何故かって、真剣だからです。真剣だから、彼女の体を気づかうんです。

山田詠美/僕は勉強ができない


近藤史恵/サクリファイス
【面白い小説作家20人目

面白い小説作家20人目

近藤史恵の代表作「サクリファイス」本の内容|近藤史恵のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家20人目は、近藤史恵で代表作として『サクリファイス』を挙げます。

近藤史恵さんは、自転車ロードレース競技を舞台に描いた小説作品が有名な作家です。

小説の物語はエースではなく、アシストを主人公として話が進んでいくのだが、その立場や感情が面白い。シリーズものになっていて続編もあるので読み応えのある作品です。


朝井リョウ/何者
【面白い小説作家21人目

面白い小説作家21人目

朝井リョウの代表作「何者」本の内容|朝井リョウのおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家21人目は、朝井リョウで代表作として『何者』を挙げます。

朝井リョウさんは、若くして直木賞を受賞した小説家で、『桐島、部活やめるってよ』や『もういちど生まれる』といった若者の視点で描いた小説が多くあります。
オーディブルの聴き放題対象本も多くあるので、無料期間中に聴いてみるのもいいですね!

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ニシノユキヒコの恋と冒険/川上弘美
【面白い小説作家22人目

ニシノユキヒコの恋と冒険の代表作「川上弘美」本の内容|川上弘美のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家22人目は、川上弘美で代表作として『ニシノユキヒコの恋と冒険』を挙げます。

「ニシノユキヒコ」は、映画化もされた川上弘美さんの代表作。

どんな女性からも愛されてきた男性、ニシノユキヒコ。
女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど、最後に必ず去られてしまうニシノユキヒコという男性について語られた物語。

語り手は女性で年代も様々なので、多様な視点からニシノユキヒコという男性について知ることができる。

ああ、ニシノユキヒコはこんな風に変わっていったんだ、変わらなかったんだ、と昔からの友人のような気分にさせてくれる一冊

ほんの少しのビールを飲みほし、頬を赤くし、もう一度顔をしかめて、「まいったな」と言った。ユキヒコが、今、わたしのことを好きになった。そのとき、わたしにはわかった。はっきりとわかった。「なにがまいったの」わたしは聞いたけれど、ユキヒコは何も答えなかった。

ニシノユキヒコの恋と冒険/川上弘美


イニシエーション・ラブ/乾くるみ
【面白い小説作家23人目

乾くるみの代表作「イニシエーション・ラブ」本の内容|川上弘美のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家23人目は、乾くるみで代表作として『イニシエーション・ラブ』を挙げます。

「イニシエーション・ラブ」は、大どんでん返しの傑作として度々紹介される乾くるみさんの代表作です。

「映像化不可能」「必ず2度読みたくなる」
「最後から2行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」

本屋さんの文庫コーナーで、こんなキャッチコピーが印象的で覚えている人もいるかもしれない。

ちなみに、「映像不可能」と言われながらも映像化した末に、「やっぱり無理があったね」と映画をamazon primeで見た僕は思ったものでした。

外見を飾るにはたやすいが、内面を磨くのはそれほどたやすくはない。そして僕は内面を磨くことを重視して今まで生きてきた。だから僕の場合は、そこを見てほしいという気持ちが強くあって、それゆえに自分の外見を飾ることに対しては努めて無関心であろうとしてきたのだ。

イニシエーション・ラブ/乾くるみ


貴志祐介/クリムゾンの迷宮
【面白い小説作家24人目

貴志祐介の代表作「クリムゾンの迷宮」本の内容|貴志祐介のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家24人目は、貴志祐介で代表作として『クリムゾンの迷宮』を挙げます。

貴志祐介さんは、伊藤英明さんが主演した「悪の教典」なんかにも代表されるように、けっこう残酷に人が死んでいく作品が多いのだけれど、このクリムゾンの迷宮もその部類に入る。

随分昔の小説だけれど、「面白い小説」みたいなまとめ記事にはけっこう挙がってくる一冊。
僕も一日で一気読みした記憶がある。

二人とも強烈に死を意識しているからかもしれない。 明日があるという保証がないからこそ、今という時を燃焼し尽くさなければと思うのだろう。

貴志祐介/クリムゾンの迷宮

この世とは思えない異様な風景の中で目覚めた男性の手元には簡単な食料と携帯用ゲーム機があった。携帯用のゲーム機には「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」という謎のメッセージが記されている。途方に暮れる藤木は女性と遭遇する。携帯ゲーム機が示す最初のチェックポイントに向かうと、同じように巻き込まれたメンバーが。
チェックポイントの指示では「東にサバイバルグッズ、南に食料、西に武器、北に情報がある」と記されていた。4つのチームに分かれたメンバーたちは、謎の大地で生存を競い合うゲームに巻き込まれていく…。


横山秀夫/半落ち
【面白い小説作家25人目

面白い小説作家25人目

横山秀夫の代表作「半落ち」本の内容|横山秀夫のおすすめ本

面白い小説を生み出す現代小説作家25人目は、横山秀夫で代表作として『半落ち』を挙げます。

横山秀夫さんの半落ちは、寺尾聰さん主演で映像化にもなっている。クライマーズ・ハイの作者でもあり、事件性のある物語を書かせるととても面白い小説家です。

何のために生きるんですか?

横山秀夫/半落ち


オススメの小説家の代表作を紹介 まとめ

様々な本を紹介しているこのブログですが、今回は満を持して王道中の王道であるオススメ小説家とその代表作を紹介しました。

25人の小説家の25の代表品です。
もちろん、日本の現代小説には面白い作品も多いし、この25人の作家の中には他にも面白い作品があります。

ぜひ、小説を読んでみてください!

最高に面白い本をジャンルごとに紹介しています

様々なジャンルのおすすめ本を紹介しています。本が好きな方はぜひ読んでみてください!

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様々なジャンルのおすすめ本を紹介しています。本が好きな方はぜひ読んでみてください!

『本当に面白いオススメの本』はこの本だ!

『本当に面白いオススメの本』はこの本だ!

■第1弾は本当にオススメする写真家が書いた本
■第2弾は本当にオススメする「エッセイ」
■第3弾は本当にオススメする「サッカーにまつわる本」
■第4弾は心からオススメできる面白い「旅の本・紀行文20冊」
■第5弾は本当にオススメする「ルポタージュ」
■第6弾は本当にオススメする「日本の現代小説」←今回の記事
■第7弾は心からオススメする「家族愛を感じさせる写真集」
■第8弾は「旅をテーマとした写真」を撮りたいと思ったときに参考になるオススメの旅写真集12冊
■第9弾は誰かに贈りたくなるプレゼント本50冊
■第10弾はオススメの伊坂幸太郎作品ランキング・トップ10
■第11弾は「アラスカを旅した写真家・星野道夫の魅力とオススメの本・写真集」
■第12弾はオススメのシリーズ本「就職しないで生きるには」
■第13弾はオススメの「超ヤバい人(スペシャリスト)の本」
■第14弾は3歳におすすめの「子どもが何度も読み返すおもしろい絵本」
■第15弾は探検家・角幡唯介のオススメ本10選と3つの魅力を紹介
■第16弾は本当にオススメの「ノンフィクション」
■第17弾は村上春樹のおすすめエッセイ5選を紹介
■第18弾は本好き必見!行きたい本屋が見つかる【本がテーマの本15選】

■番外編:心からオススメできる面白い映画12作品

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