抱っこを要求してばかりだった子どもが毎日40分間歩くようになった話

毎月更新している「パパの育児コラム」のVol.36です。
この記事では、少し歩いては「抱っこ!」と言っていた3歳1ヶ月の娘が、毎日40分自分で歩けるようになった話を綴っています。すぐに『抱っこ抱っこ!!』と言っていた娘が、保育園の通園を歩くようになり、それによってお出かけの時も抱っこを求めることがほとんどなくなりました。どうして「抱っこ」を求めなくなったのかを書きました。

今回は3歳1ヶ月になった娘についてのコラムです。
過去の育児コラムは下から読むことができるので、興味のある方は読んでみてください。


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3歳の子どもが『抱っこ!』と言わなくなった理由

先述した通り、歩くのを嫌がってすぐに「抱っこ!」と言っていた娘が、ひょんなことから自ら歩くことを決め、それ以降は毎日40分間歩くようになりました。
本当にスイッチが入ったように、【歩きたくない】から【歩きたい】に変わったのです。
つまり、歩きたくない・歩かない理由の大部分は、体力面じゃなかったんだと思います。

じゃあ、なにかというと、「気持ち」ですよね。

きっとかつての娘は、「抱っこしてほしい理由」=(甘えたい、楽しい、楽をしたい等)があってそれを主張していた。
そして今の娘は、それを上回る「歩きたい理由」ができたのだと思います。

子どもが自分で歩きたくなった理由

では、その歩きたくなった理由・きっかけとなったのはなにか?

歩きたくないと言っていた3歳の娘が、自ら「歩きたい!」と言うようになった明確なきっかけは、『同級生がパパと一緒に歩いて通園しているところを見たから』でした。

ある日、僕が運転んする自転車の後ろに乗って通園していた娘が、パパと歩いて通園している同級生の男の子を見たんですね。しかも、その男の子は、娘がちょっと気に入っている子でした(笑)

「○○くん、歩いてるね」と言った翌日から、「わたしも歩く!」と言い出したんです(笑)
ほんとに。びっくりですが、こんな単純な理由なんです。でも、娘にとってはとても大きなきっかけだったんですよね。

子どもの「抱っこ!」卒業のために心がけたこと

歩かない3歳の子が、歩くようになっていく過程で、心がけたことが4つあります。

歩かない3歳の子が、自ら歩くようになったときに心がけたこと
  • 子どもが歩きたくなるような動機づけ
  • 歩けたときに、たくさんの人に褒めてもらう
  • 時間にゆとりをもつ
  • 子どものがその気になってきたらルールをつくる

ひとつずつ説明していきますね。

「歩きたい」と思う動機づけ

動機はさきほど書いた通りです。
ちょっと前まで歩き始めるとすぐに「抱っこ!」と言っていた娘が、20分間ほとんど止まることなる歩くようになったのは、体力面ではなくて気持ちの面が大きいでしょう。
それは「歩きたい理由」が「抱っこしてほしい理由」を勝ったからです。

歩きたい理由 > 抱っこしてほしい理由

その子に応じた、『歩きたくなる理由』を設定できるかは大切ですね。
我が家では、同級生が歩いているのを見たことが偶発的なきっかけになりましたが、「歩きたいな!」と思わせるような工夫はしました。

その工夫は、『褒める』ことと、『楽しい』ことです。

歩くことで、たくさんの人に褒めてもらう

子どもは僕たちが思っている以上に褒められることが大好きです。
『子どもは』と書きましたが、大人も大好きですよね。子どもは素直なので、きっと大人よりももっと褒められることが好きです。

はじめて歩いて通園したときは「歩いていくって決意したこと」「歩きはじめたこと」「こんなところまで来てること」「抱っこって言わないこと」「最後まで歩けたこと」など、道中ずっと褒めまくっていました(笑)
そして20分かけて到着した保育園では、保育園の先生に過程を説明して思いっきり褒めてもらいました。

保育園の先生はノセるのが上手なので、説明すると、とにかく褒めてくれます。

夜は祖父や祖母にテレビ電話をかけて、できるだけいろいろな人に褒めてもらいました。

褒められる = 動機の強化

僕や妻が褒めるだけではなく、たくさんの方に「すごい!」って言ってもらうことで、自分にとっての『できた』になり、3歳の娘を成長させてくれたのだと思っています。

『褒める』に関しては、育児に関わらず特化した記事があるので、よかったら読んでみてください。

時間にゆとりをもつ

歩かなかった子が歩くようになろうとしているときに、「急いで!」とか「行くよ!」と言われるのは楽しくないですよね。
歩くようになるためには動機づけが大切で、その動機の中に『楽しいこと』は重要ですよね。

楽しく歩くためには、「時間にゆとりをもつ」ことは必須条件です。時間がないと、ついつい「早く!」「急いで!」と言ってしまいますよね。

我が家では、時間にゆとりをもつために、朝の出発時間を少し早めることにしました。いつもタイマーを鳴らして出発の時間が来たことを合図としているのですが、そのタイマーの時間を早めました。
朝は誰にとっても時間がありませんが、なにかを一緒にしたいと思ったら、そうやって時間をつくることが大切ですよね。

時間がない=イライラの原因
親がイライラする=楽しくない

子どもがやる気になったらルールをつくる

娘は自分から「歩いて保育園に行きたい!」と言うようになったので、しめしめと2つのルールをつくりました。
ひとつは『抱っこはしないこと』、もうひとつは『寄り道はしないこと』です。

娘は同級生の男の子のように、「歩いて保育園に行きたい」という動機が強くなっていた。それならと、「歩きたいなら協力するよ」というスタンスにまわり、「協力するからこれは守ってね!」と約束事を伝えました。大人はずるい・・・(笑)

3歳の娘は、道に落ちている石や葉っぱやどんぐりをとにかく拾いたくなる子で、歩いていると次々としゃがんでは、道路に落ちているものを拾ったり遊んだりしています。
それをしていたらほんとに一生着かないので、保育園に行くときは「寄り道や拾うのはナシね」と伝えています。

とはいえ、ほんとに全てを無しにすると全く楽しくないので、時々拾ったり遊んだりしながら、時間を調整しています。

このルールがあるだけで、「あ、そうだそうだ」と子どもが思い出すきっかけになればいいなというところですね。

子どもが「抱っこ!」と言わなくなった理由 【まとめ】

すぐに「抱っこ!」と言って、なかなか歩かなかった3歳の子どもが、自分から歩くようになっていった過程を説明しました。
子どもが「抱っこ!」というのは、抱っこを通して甘えたい、楽しい、楽をしたいなどのサインとなっていることもあるので、全てを否定せず、子どもと向き合ってあげるといいかと思います。
そうすることで、ひょんなことがキッカケで、『歩きたい!』という気持ちになる瞬間が訪れるかと思うので、その時に丁寧に向き合ってあげることをオススメします。

歩かない3歳の子が、自ら歩くようになったときに心がけたこと
  • 子どもが歩きたくなるような動機づけ
  • 歩けたときに、たくさんの人に褒めてもらう
  • 時間にゆとりをもつ
  • 子どものがその気になってきたらルールをつくる

子どもがやりたい!と思うときは、本当に成長のチャンスなので、ぜひ見逃さずに過ごしてみてください。

「子どもができるようになった過程」のシリーズを紹介します。興味のある方は読んでみてください!

■過去の育児コラムは下から読むことができるので、興味のある方は読んでみてください。

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