この記事は、ブレイディみかこさんの本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の紹介文と読書感想文です。
最初にお伝えしますが、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は2020年に読んだ本の中で、最も面白かった本です。
おかげ様でこのブログは読書ブログとしてよく読まれているブログですが、このブログで、2020年に読んだ本の中で最も面白かった本ランキングで第1位に挙げました。
続編のぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2も2021年の面白かった本ランキング第4位に挙げている名作本です。
今回はそんな面白い本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」のあらすじと読書感想文を書いていきます。
最高に面白い旅の本
目次
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー|面白い本の紹介
ノンフィクション大賞受賞作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』とは?
2019年ノンフィクション本大賞を受賞したブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、とても面白い本です。
イギリスで暮らす日本人の視点から、日本で暮らすだけでは見えてこなかった視点に気付かされる本で、読んでいてとても面白い名作本です。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』要約とあらすじ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を要約すると、イギリス人の父親と、日本人の母親から生まれた中学生の「ぼく」が、イギリスで暮らす中で起こる日々を日本人の母親視点から綴った作品です。
ブレイディみかこさんとその家族が直面する人種差別や、ジェンダーの悩み、貧富の差といった社会問題をエッセイとして書いています。
1つ1つの出来事に直面するたびに「日本人とイギリス人のハーフであるぼく」や母が考え、それぞれの視点が増えていくことで、読者である僕自身も考えるようになっていく仕掛けになっていて、自然と引き込まれていく作品です。
異国で感じる差別、国の文化の比較、性別や貧富の差など、日本だけでは感じられにくいところを世界基準で書いている本ですね!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』魅力と感想
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』魅力
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの魅力は、イギリスが舞台の話だけど、日本に住む自分の生活とリンクするところにあります。
物語の舞台はイギリスですが、決して対岸の話ではなくて、世界や、日本や、僕の暮らす街や、僕の家の周りで少しずつ形を変えながら起こっている社会問題でもあるんですよね。
物語が展開していく度に、きっとあなたの世界とリンクしていくはずで、あなたに新しい気付きを与えてくれる本です。
この作品は、きっと永久に読まれ続けるだろう作品。
ぜひ読んでほしい!
ちなみに『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、僕が2020年に読んだ本の中で、最も面白かった本です。続編も出版されていて、そちらも読書感想文を書いているので、ぜひ合わせて読んでみてください!
ちょっと難しそうで扱いにくい内容を、中学生でも読みやすいように書いてあることがこの作品が愛される大きな要因ですね。
面白いエッセイとしても面白くて紹介記事を書いていますので、興味のある方は読んでみてください。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの名言と印象に残った言葉
僕は本を読んだら気になった文章をノートに書き記す習慣を、もう15年近く続けています。
インプットの吸収率が圧倒的に上がるし、なにより目に見える形で記録されていくことが自分の自信になるから津s付けています。
本書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の名言や本書から気になった言葉を紹介します。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの名言1
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に出てきた名言の1つ目。
子どもは大人の真似をしながら育つ。
子育てをしていると、本当に強くそれを実感します。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の名言2
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に出てきた名言の2つ目。
これを中学生の子どもが言うからクールですよね。
知らないことは恥ずかしいことでもないし、頭が悪いってことでもないと淡々と受け止めている姿がかっこいい。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の名言3
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に出てきた名言の3つ目。
彼らは世界を体験的に学び、その中には不条理さや、やるせなさに直面する場面もあるのですが、その経験からなにかを感じ、自分の言葉として学びとっていく姿は頼もしくあります。
未来を作っていくのは子どもたちで、彼らの手の中にあるのだから。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」読書感想文(ネタバレあり)
僕が『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んで感じた読書感想文を綴っていきます。
まず、僕が印象に残った場面は、「ぼく」の通う学校に「シチズンシップの授業」があって、その授業の感想を少年たちが語っているところ。
少年の通う学校では「シチズンシップ」の授業があります。
シチズンシップの授業では人種差別や世界の文化、LGBTQや政治活動について学ぶのですが、その授業で習ったことを実世界で体験する場面が多々でてきます。
例えば、LGBTQについての授業を受けた日の帰り。
12歳になった4人の友人たちの中で「ぼく」とAくんは「異性が好きだ」と話していた。
「当たり前だ、異性以外ありえない」とムキになったBくんもいました。
そんな中、「ぼくはまだわからない」と言ったCくんがいた。
Bくんは、最初ショックそうな様子をしていたのだけれど、Cくんがあまりにクールで冷静に話したものだから、それに気圧されたように授業で考えた通り「時間をかけて決めればいいよ」なんて言ったり。
そんな様子のBくんがおもしろかったと母に話した「ぼく」
これ、すごくないですか?
日本の12歳といったら、他と違うことを極端に恐れる年代ですよね。
思春期の頃って、個性を出したいと思いつつも、他人と大きく外れることも、意見が異なることも、良しとしないような空気がある。
変に目立たないように、例え意見があったとしても黙っていることも多く、こうやって友人に「もしかすると自分は同性愛者かもしれない」と伝えられるような環境は少ないように感じます。
これは教育の力だと感じるし、とても素敵なことですよね。
それこそ「無知」は人を傷つけることを生むけれど、こうやって「知っている」だけで一つずつ視点が増えていく、まさに教育の力だと感じます。
差別、貧困、思想
この本にはこういったちょっと重たそうな事柄が散りばめられていながらも、何度でも読みたくなる作品です。
ぜひ、一度手にとってみてほしい。
きっと後世まで読まれ続ける素晴らしい一冊です。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』はaudibleで聴ける?
僕が2020年に読んだ本をランキング形式で紹介した記事で第1位に選んだ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ですが、残念ながら現在はaudibleの対象本ではありません。
筆者のブレイディみかこさんの本『他者の靴を履く』はaudibleの対象本になっているので、興味のある方は聴いてみてください!
オーディブル(audible)は、Amazonが提供している聴く読書サービスで、入会最初の1ヶ月間は無料体験を実施しています。
つまり、1ヶ月間は聴き放題対象作品の本が全て無料で聴けるサービスなので、めちゃくちゃお得です。
今回紹介したぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーは入っていませんが、同じく2020年のベスト本で紹介した『「答えより問いを探して』は無料で聴けるし、傑作ノンフィクション『サピエンス全史』や、お金の悩みのヒントをもらえる『ジェイソン流お金の増やし方』など、話題の本が全て無料で聴けます。
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『audibleオーディブル』の話題が出たので紹介すると、audibleは聴き放題と言ってもたいした本がないんでしょ?と考える方もいらっしゃるかと思いますが、これがビックリするほど読み応えのある本が揃っています。
このブログでは、audible(オーディブル)について詳しく書いた記事があるので、興味のある方は読んでみてください!
本の書評や読書感想文まとめ
この記事のように「どこよりも詳しい読書感想文」を書いています。
例えば、今作「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は広義で言えば「教育」をテーマとした本ですよね。「教育」をテーマとした本の読書感想文としては、落合陽一さんの子育て論が書かれた本『『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』や『鈴木賢志|スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』や、『森博嗣|森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在』などがあります。
おすすめ教育本『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』本の紹介と感想文
【読書感想文】森博嗣さん著『森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在』本の内容・感想
これまでの読書感想文一覧をリンクとして貼っておきますので、興味のある本があればぜひ読んでみてください!
どこよりも詳しい読書感想文の総まとめ|読みたい本が見つかる2)菅俊一・高橋秀明|行動経済学まんが ヘンテコノミクス
3)中田敦彦|中田式ウルトラ・メンタル教本
4)戸田和幸|解説者の流儀
5)石川直樹|この星の光の地図を写す
6)岸見一郎|哲学人生問答
7)渡邊雄太|「好き」を力にする
8)高橋源一郎|ぼくらの文章教室
9)石川直樹|まれびと
10)堀江貴文|英語の多動力
11)森博嗣|作家の収支
12)鈴木敏夫|南の国のカンヤダ
13)森博嗣|森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在
14)米沢敬|信じてみたい 幸せを招く世界のしるし
15)馳星周|馳星周の喰人魂
16)藤代冥砂|愛をこめて
17)佐藤優|人生のサバイバル力
18)せきしろ|1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった
19)服部文祥|息子と狩猟に
20)ブレイディみかこ|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー←今回の記事
21)河野啓|デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
22)幡野広志|他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。
23)内山崇|宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
24)近藤雄生|まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること
25)岸田奈美|家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
26)玉樹真一郎|「ついやってしまう」体験のつくりかた
27)村本大輔|おれは無関心なあなたを傷つけたい
28)小松由佳|人間の土地へ
29)服部文祥|サバイバル家族
30)石川直樹|地上に星座をつくる
31)加藤亜由子|お一人さま逃亡温泉
32)沢木耕太郎|深夜特急
33)ブレイディみかこぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2|
34)沢木耕太郎|深夜特急第1巻・第2巻
35)沢木耕太郎|深夜特急第3巻・第4巻
36)いとうせいこう|国境なき医師団を見に行く
37)ちきりん|「自分メディア」はこう作る!
38)村上春樹|村上T 僕の愛したTシャツたち
39)鈴木賢志|スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む
40)沢木耕太郎|深夜特急第5巻・第6巻
41)落合陽一|0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書
42)早坂大輔|ぼくにはこれしかなかった。BOOKBERD店主の開業物語|
43)小永吉陽子|女子バスケットボール東京2020への旅
44)辻山良雄・nakaban|ことばの生まれる景色
45)岡田悠|0メートルの旅
46)トム・ホーバス|チャレンジング・トム
47)長谷川晶一|詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間
48)田中孝幸|13歳からの地政学
49))国分拓|ガリンペイロ
50))サトシン・西村敏雄|わたしはあかねこ
51))林木林・庄野ナホコ|二番目の悪者